キャンピングカーで行こう!

長期間動かさなかった車内に、強いかゆみをもたらすあの害虫が! 高温、湿気、換気に要注意

常日ごろ車のメンテナンスについて偉そうにうんちくを垂れている私ですが、あろうことか最近、わが愛車に招かれざる客が……。今回は反省を込めて、そのトラブルをご報告します。

1カ月に1度は走行させていたのに……

家や建物は、長期間風を通さないと傷みます。主な原因は湿気です。なので別荘を持つ人たちは、管理会社などにお願いして定期的に清掃や風の入れ替えなどのケアをするものです。

着いたらまず掃除。遊んで、帰る日にはまた掃除。冷蔵庫を空っぽにして、キッチンやお風呂などの水分はすっかりふき取って……毎日暮らす家では「そこまでしないだろう」というほどメンテナンスする必要があります。

私の知り合いには「半年ぶりに別荘へ行ったら、床を突き破って竹が生えていた!」という人もいました。

床から竹こそ生えませんでしたが、わが愛車も「居室のメンテナンス」の大切さを思い知らされるトラブルに見舞われました。

仕事柄、何カ月も車を動かさないなんてことはまずありませんでした。しかし今年のコロナ禍は勝手が違いました。

タイヤやエンジン、バッテリーなどのことを考え、たまに数キロほど運転してはいたものの、ほぼこの半年間は本格稼働できず。ようやく移動自粛要請が解除され久しぶりに出動したところ、招かれざる「乗客」がいたのです。

20年間で初めての経験「あちこち痒い」

旅先での2日目。昼過ぎあたりから、かみさんが「あちこち痒(かゆ)い」と言い始めました。あせもができやすい人なので「いつものことでしょ」とスルーしていたのですが、その晩「いいから搔(か)け!」と半ば強制されて背中を見ると、赤く大きな虫刺されがなんと10数カ所。

蚊にしては腫れ方がおかしいし、そもそも長袖を着ていたので屋外で刺されたとも考えにくい。まずはかゆみ止めを塗って、スマホで検索開始。「高温多湿を好む」「カーペットの毛足にいることが多い」「昼間は布団やソファなどに潜み、夜間就寝中に這(は)い出てきて人を刺す」。調べてみた結果、ツメダニが最重要参考人ということになりました。

考えてみたら、条件はすべて当てはまります。

長期間動かさなかった車内に、強いかゆみをもたらすあの害虫が! 高温、湿気、換気に要注意

 

春先から長時間、空調をまわさず十分な換気ができていない状態で、扉も窓も閉め切ったまま。彼らにとっては絶好の環境だったのでしょう。寝具類は乗せていませんでしたし、たまに車を走行させるタイミングで掃除機もかけてはいましたが、備え付けのベッドはそのままでした。つまり彼らに快適なすみかを提供してしまったのです。

徹底的にダニ・バスター作戦 寝具は高熱乾燥

そういえば、私もかみさんほどではありませんが、それらしき噛み跡が数カ所。かゆみは蚊に刺されたときよりも数段強く、しつこく残ります。帰宅してすぐ、皮膚科でステロイドを処方してもらいました。これはさすがによく効いて、朝晩塗ったら2日でかなりかゆみも引きました。が、背中にはまだポツポツと赤い斑点。完治まではしばらくかかるかもしれません。

それよりなにより、問題は車です。ツメダニだろうと狙いを定めて情報収集。駆除作戦の開始です。

●寝具類は洗浄&乾燥機乾燥
毛布や枕、シーツ、夏掛け布団などの寝具類はもちろん洗濯。布団類はコインランドリーの乾燥機でしっかり高熱乾燥させました。天日乾燥や掃除機での除去よりも確実らしいです。また、ダニの死骸が残るとぜんそく発作の原因にもなるので(かみさんがぜんそく持ちなので)、徹底的にはたいて落とします。

●ベッドやソファはスプレー薬剤
外して洗うわけにいかないのが、ソファやベッドマットです。真っ先に考えたのが住宅用のダニ退治用燻蒸(くんじょう)剤でしたが、わが家は常にペット同乗です。「寝具に直接薬剤がかかるのはNG」という注意書きを見て不向きと判断。あれこれ探して「ペットがなめてもOK」「寝具にも使える」というスプレー式の薬剤で対処することにしました。

長期間動かさなかった車内に、強いかゆみをもたらすあの害虫が! 高温、湿気、換気に要注意

 

作業手順は次のとおり。
1.まずは、掃除機を丹念にかける
生きているダニは掃除機の吸引力に負けないそうですが、死骸や卵などには有効です。

2.薬剤を寝具、ベッド、カーペット、カーテンなどにスプレー
スプレーされた薬効成分でダニが退治できるはず!

3.1日たってから再度掃除機をかける
翌日さらに、掃除機をまんべんなくかけました。薬剤で死んだダニの死骸を除去するためです。

その後まだ出動していませんが、駆除できたのではないかと思います。スプレーの効果は1カ月程度とのことなので、しばらくは根気よく、毎月使用することにします。

20年もキャンピングカーに乗ってきて、初めての経験でした。高温多湿な時期と、コロナ禍が重なって起きた悲劇です。常識的な掃除はしてきたつもりでもこの騒ぎですから、これまで以上に換気や掃除を励行しようと思います。必要に応じてエアコンを運転するなどして、除湿を心がけるのがいいようです。

PROFILE

渡部竜生

キャンピングカージャーナリスト。サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫6匹と妻ひとり。

・YouTubeチャンネル「キャンピングカー坊主めくり」開設!
https://www.youtube.com/channel/UCZzeJtgZFLR0yJLkr052kug

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