一眼気分

まばゆい光に誘われて 宝石のようなイルミネーションを撮る

今年のキーワードの一つ「自粛」。僕は僕なりに継続している。自己管理、自己責任は人の生き方として基本だと考えているからだ。我慢強く、人との接触を控えるために、人の集まるパブリックスペースには極力足を運ばない。事実、2月以来公共交通機関は一切使用していない。

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そこまでしなくても……そう言われることも何度もあった。個人的には神経質ではないし、そう臆病なわけでもない。どちらかといえば人より丈夫だし、コロナにかかる気もしていない。ただ、もしもの場合に自分が周りに迷惑をかけたくないだけなのだ。

まばゆい光に誘われて 宝石のようなイルミネーションを撮る

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でもさすがにこれだけ長期にわたる自粛を求められるとストレスが溜(た)まるのも事実。そんなある日の夕方。自宅近くの東京から神奈川への県境の橋を渡っていると、夕焼けに観覧車のシルエットが浮かんで見えた。よみうりランドの敷地にある大きな観覧車であった。そういえば「ジュエルミネーション」とか、イルミネーションを使ったイベントを開催していたような。

まばゆい光に誘われて 宝石のようなイルミネーションを撮る

行ってみようか? オープンエアだし、自宅から近いのでその気になった。車で20分もかからず到着する。思ったより駐車場には車が多い。だが園内は敷地が広いので、それほどの人数には見えない。園内の全ての場所にLEDのデコレーションが施されている。

まばゆい光に誘われて 宝石のようなイルミネーションを撮る

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すごいなあ……。一体どれだけのLEDを使っているのか? 準備にも何日、いや何カ月もかかったに違いない! そしてLEDとはいえ電気代は? 思わず全く関係ないところに好奇心が湧いた(笑)。

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肝心の「ジュエルミネーション」は宝石のようなイルミネーションということか。入り口から既にLEDがまばゆい光を放っている。中に入るとそこは現実とは思えない光の世界。人はキラキラしたものを見るとどうしてニコニコするのだろう? 自撮りをしたり、お互いに写真を撮りあったり、みんな本当に楽しそうだ。

まばゆい光に誘われて 宝石のようなイルミネーションを撮る

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色とりどりのLED は見る人を引き込み、少しの間現実を忘れさせてくれる。子供たちの輝く瞳にもLEDのライトが反射して、さらに素晴らしい笑顔にしてくれる。最初はどうかな?と思って来たのだが、たくさんの笑顔を見て、たくさんの笑い声を聞いているうちに、僕も元気をもらい思わずほほ笑んでいたような気がする。

まばゆい光に誘われて 宝石のようなイルミネーションを撮る

仕事以外では外に出ることも極力控え、限定された人とだけ会う。今やルーティンとなりつつある生活パターンの繰り返し。こんな生活がいつまでも続くのは耐えられない。だから人には癒やしが必要だ。

まばゆい光に誘われて 宝石のようなイルミネーションを撮る

もちろん人によってそれぞれだろうが、このイルミネーションを眺め、笑顔の子供たちを見て嫌な気分になる人はいないと思う。ほんの数時間だったが耐え忍ぶ日々を継続するための束(つか)の間のエスケープ。これでまたしばらくは耐えられるような気がする。

まばゆい光に誘われて 宝石のようなイルミネーションを撮る

(写真=筆者、Canon EOS R5で撮影)

PROFILE

宮田正和

東京浅草生まれ。1984年のロサンゼルス・オリンピックをはじめ、NBAバスケットボール、各種世界選手権、テニスのグランドスラム大会、ゴルフの全英オープンなどスポーツを中心に世界を舞台に撮影を続ける。1987年、ブラジルF1グランプリを撮影。マシンの持つ美しさ、人間模様にひかれ、1988年よりフランスのパリ、ニースに4年間ベースを移し、以来F1グランプリ、オートバイの世界選手権、ルマン24時間耐久レースなどモータースポーツをメインテーマとして活動を続ける。AIPS(国際スポーツ記者協会会員)A.J.P.S(日本スポーツプレス協会会員)F.O.P.A(Formula One Photographers Association会員)

音楽の力を借りて、更なる写真の魅力を引き出したい

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未来のカメラへの入り口 フルサイズミラーレス一眼Canon EOS R5で撮る

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