山城さくらのキャンプFM

1.6リットルのお湯が6分で? 30年の歴史をもつ冬のキャンプ道具「ケリーケトル」

寒くてもどうしても行きたい、冬のキャンプ。飲み物・料理・湯たんぽ・身支度・洗い物……と、少しでも暖をとるためになにかと欠かせないのが“お湯”です。こんなに登場回数が多いのに、ソロキャンプ用の小さなヤカンや鍋で一度に沸かせる量はほんのわずか。それに冬の外気温と風のコンボは、お湯を沸かすのに時間がかかるかかる……。

そんな寒がりなわたしの冬キャンプに救世主が現れました。冬以外は一切登場しないこちらのギアは「ケリーケトル」。もうこれ無しでの冬キャンプは無理かも……なんて言っても過言ではないくらいの頼れる相棒です。

(左から)1.6リットルの「ベースキャンプ」、1.2リットルの「スカウト」

(左から)1.6リットルの「ベースキャンプ」、1.2リットルの「スカウト」

持ち運び時に小さくたためないという理由で今まで使うのをためらっていましたが、ケリーケトルなら、野外で1.6リットルのお湯をものの数分沸かせます。大事なことなので、もう一度言いますね。ケリーケトルなら、野外で1.6リットルをものの数分で沸かせます。

1.6リットルのお湯が6分で? 30年の歴史をもつ冬のキャンプ道具「ケリーケトル」

しかも必要なのは、その辺りに落ちている小枝や枯れ葉、マッチ(着火するもの)だけ。煙突のような構造になっているので、自然燃料だけで燃える燃える。

1.6リットルのお湯が6分で? 30年の歴史をもつ冬のキャンプ道具「ケリーケトル」

ケリーケトルの歴史は、1890年のアイルランドまでさかのぼります。漁師だったパトリック・ケリーさんが冬でも簡単に温かいものを飲めるようにと、湖のほとりにある小枝などの自然燃料を缶に入れて燃やし、お湯を沸かしたものがケリーケトルの始まり。その後改良が重ねられ漁師仲間の間で「ケリーさんが作ったケトル」として評判になったのだとか(公式サイト参照)。

ケリーさんありがとう。130年後の今もあなたの発明のおかげで冬を楽しめています……!

1.6リットルのお湯が6分で? 30年の歴史をもつ冬のキャンプ道具「ケリーケトル」

 それでは早速、使い方をご紹介。

まずは、ケリーケトルにお水を入れます。

そして、落ちている葉っぱや小枝を集めて着火!

1.6リットルのお湯が6分で? 30年の歴史をもつ冬のキャンプ道具「ケリーケトル」

あとは待つだけ。1.6リットルのお湯が約6分で沸きました! ガスも着火剤もいらないし、後片付けも簡単。おまけに火にかけている間は空気がじんわり温かくなるのもうれしい……!

最近、ありがたいことに水道からお湯が出るキャンプ場も増えましたが、出ない所の方が圧倒的に多いです。想像してみてください、真冬の外の水道で洗顔や食器洗いをすることを……修行レベルにつらいです。でもケリーケトルを買ってから、この悩みもすっかり解消されました。

1.6リットルのお湯が6分で? 30年の歴史をもつ冬のキャンプ道具「ケリーケトル」

ちなみにですが、沸いたお湯は放置すると外気温により一瞬で冷めてしまうので、わたしは魔法瓶ポットにせっせと移して常に温かいお湯を使える状態にしています。とにかく荷物は増えますが、あるとないとでは快適度が全然違う。

と、ここまでテレビショッピング並みに称賛してしまいましたが、一つ注意したいのが空焚(だ)きです。ちょうどこの撮影の前に、うっかり空焚きをしてしまい……。

1.6リットルのお湯が6分で? 30年の歴史をもつ冬のキャンプ道具「ケリーケトル」

(左から)新品のケリーケトルと、空焚きにより内側の壁に穴が開いてしまったもの

わたしが使っているケリーケトルは約1万円。決して安い買い物ではないし、冬しか使わないので迷いましたが、やっぱり快適さを考えると必要不可欠ということで再購入しました。

灯油ランタンで有名なPETROMAX(ペトロマックス)からも、同じ仕組みの「ファイヤーケトル」という商品があり今回迷いましたが、結局見た目が好みなケリーケトルに。使い心地重視で選びたい方には、サイドに取っ手がついているファイヤーケトルもおすすめです!

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1.6リットルのお湯が6分で? 30年の歴史をもつ冬のキャンプ道具「ケリーケトル」

先日、ケリーケトルを連れて念願の「ほったらかしキャンプ場」(山梨)に行ってきました。絶景を拝めて温泉もある大好きなキャンプ場ですが、人気ゆえになかなか予約がとれず。念願かなって1年ぶりの再訪でした。

1.6リットルのお湯が6分で? 30年の歴史をもつ冬のキャンプ道具「ケリーケトル」

テントからの景色です……!

ここまで書きながら、何でこんなにも寒いのにわざわざキャンプに行くのかなと考えてみたのですが、たぶん冬を味わいたいからです。

冬の準備をはじめた山々

冬の準備をはじめた山々

もともと寒さにめっぽう弱く、クリスマスイブ生まれにもかかわらず冬は一番苦手。それは今も変わりませんが、キャンプをするようになって厄介なことに気がついてしまいました。冬山の景色が一番好きなんです。

早朝のシンッとした空気(この日はお天気に恵まれず……それでもここまで遠くの山が見えました)

早朝のシンッとした空気(この日はお天気に恵まれず……それでもここまで遠くの山が見えました)

他の季節も同様に、その時季にしか見られない美しさがありますが冬は格別。

華やかさはないけれど、しんとした空気の中たたずむ木々や雪山は神秘的で、どこか特別なものを感じます。それに冬の夜はとても静かで長いことも、空気がすんで遠くの山まで見えることもキャンプを始めるまで知りませんでした。いや、知ってはいたけどなんとなくどこか違う世界の話のような感覚で、ひと事だった気がします。

キャンプをはじめて良かったことを一つだけあげるのなら、間違いなく季節を見逃さなくなったこと。

1.6リットルのお湯が6分で? 30年の歴史をもつ冬のキャンプ道具「ケリーケトル」

冬キャンプ、本当におすすめです。

とはいえ、とても寒いので皆様準備は万全にすることをおすすめします。

(文・写真:山城さくら)

PROFILE

山城さくら

地方で事務員として働いていたが、もっと好きなことに時間を使いたいと思い28歳で思い切って脱サラ。現在はフリーランスとして本業を決めず様々なジャンルにチャレンジしている。念願だった「憧れシティ東京」での暮らしをスタートさせつつ、週1のキャンプで都会暮らしと大自然を満喫中。

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