銀座・由美ママ 男の粋は心意気

スマホはTPOでスマートに、粋に使いこなす

  • 文 伊藤由美
  • 2017年1月19日

  

  • 銀座「クラブ由美」オーナーママ・伊藤由美

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 ある日の午後、友人とカフェでお茶をしていたときのことです。ふと近くの席に目をやると、デート中と思える若いカップルの姿が。「ああ、微笑(ほほえ)ましいな」と思うと同時に、愕然(がくぜん)としてしまいました。女の子が話をしている間、彼はずっと手にしたスマートフォンを眺め、何かのチェックをしているのです。ときどき顔を上げては「え、そうだね」「ああ、だと思うよ」と無愛想に相づちをするばかり。ようやく彼女に向き合ったかと思ったら、すぐにまたスマホ。いったい彼女とスマホと、どちらとデートしているのか……。思わず「そんな失礼な男、やめなさい」と言ってしまいたくなりました。

 通話やメール、カメラ、インターネットだけでなく、TwitterやFacebook、LINE、InstagramにPokemon GO……。手のひらの中から友人と、恋人と、日本中、世界中にアクセスできる便利なコミュニケーションツールとして、スマホは今や必要不可欠なものになりました。とはいえ、熱中し過ぎは考えもの。何でもできる便利ツールだからこそ、その使い方、扱い方には守るべきマナーやルールがあると思うのです。

 私が遭遇したカップルのように、デート中や食事中にもスマホばかり気にして四六時中チェックをしているのは、マナー違反でしょう。おひとりさまの場合でも、食事をしながらのスマホは同様だと思いますが、誰かと一緒のときに、スマホをいじっているのはいかがなものでしょうか。「自分と会話をしたり、食事をしたりするより、スマホを見ている方が楽しいのか」と思われても仕方ありませんよね。

 スマホの先にあるネットワークもとても大事ですが、目の前にいる人とのリアルなコミュニケーションはそれ以上に大切なもの。スマホを優先するような行動は“無粋”以外の何ものでもないと思います。便利ツールとして使うときはフルに活用する。でも、人と一緒に時間を過ごしているときには、今に集中する。どうしても使わなければならない場合は「申し訳ありません。○○なものですから」「〇〇から連絡があることになっていますので」「○○にメールをさせてください」などと断りを入れる。こうしたことは、粋か無粋か以前の、社会人としての基本マナーですね。

 お店にいらっしゃるあるお客さまは、電車に乗った際に大人たちがスマホを見ている中で、ひとり静かに本を読んでいる小学生を見て「何だか、こっちが恥ずかしくなっちゃった」とおっしゃっていました。

 スマホは、TPOでスマートに、粋に使いこなしたいもの。私はそうありたいと思っています。

 次回は2月9日の配信を予定しています。

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