銀座・由美ママ 男の粋は心意気

声は自分の印象と行動を左右する重要な「自己表現ツール」

  • 文 伊藤由美
  • 2017年2月9日

  

  • 銀座「クラブ由美」オーナーママ・伊藤由美

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 人の印象を大きく左右する要素のひとつに「声」があります。たとえば、低い声には理性的な印象、高い声には感情的な印象、大きな声には押しの強さや積極的な印象、そして小さな声にはおとなしくて消極的な印象を覚える傾向があったりするものです。あくまでも印象であって、その人の本質とは必ずしもイコールではないのですが、声が与えるイメージは思った以上に大きいような気がします。

 日本ではまだそれほどでもないようですが、欧米では多くの政治家やビジネス・エグゼクティブなどが専門のボイストレーナーをつけて、発声の指導を受けているといいます。それほどに、声が与えるその人のイメージが重要視されているのですね。

 私の経験で感じることなのですが、仕事ができて周囲からの人望も厚い人の声にはある共通点があります。それは「よく通る声」だということです。ただ単に、大きい声という意味ではありません。よく「声の大きな人間が勝つ」といわれるように、大きい声には「言ったもの勝ち」「押しが強いもの勝ち」「自己中心的で人の話を聞かない」などといった、ある種マイナスの意味合いが含まれています。

 よく通る声とは、張りのある声のこと。音量の問題ではなくはっきり聞き取れる声、うるさいのではなく存在感のある声です。とくにビジネスマンにとってよく通る声、張りのある声は、その人の仕事そのものに直結していく非常に重要なファクターといえるでしょう。

 これまでに何度かテレビ番組にも出演させていただいていますが、収録現場で「もっと声を張って」という言葉を耳にします。これは「もっと通る声で話せ」ということです。せっかくいいコメントを言っても、マイクでうまく拾えないようなボソボソした声では意味がありません。結果として、番組内での存在感も薄くなってしまいますよね。

 自分の意見を堂々と発言できるか。「自分は今、ここにいます」と自己の存在をアピールできるか。声の張りとは、その人の自信と積極性に比例して表れる身体現象だと思うのです。また、ただ大きな声は「オレが、オレが」の自分本位で強引な自己主張にも聞こえてしまいますが、はっきりと通る声からは「自分の思いを相手にきちんと届けたい」という相手本位の気遣いも感じられるものです。

 よく「お腹(なか)から声を出せ」といいます。その通りで、よく通る声とは、ノドだけでがなるのではなく、お腹の底から出す芯のある声です。自分の意見を相手に聞こえるようにはっきり伝える。ここぞの時にはお腹中に力を込めて声を張る。声は自分の印象だけでなく、行動をも左右する重要な「自己表現ツール」なのです。

 頑張っているのになかなか結果が出ない。イマイチ評価がついてこない。そういう方は、声を出すときに、お腹に力を入れてみてください。声の芯が太くなり、それだけで周囲の目や与えるイメージ、あなた自身の立ち居振る舞い、仕事へのモチベーションも変わってくるのではないでしょうか。

 次回は2月23日の配信を予定しています。

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