キャンピングカーで行こう!

日産のリチウムバッテリーがキャンピングカーを変える?

  • 文 渡部竜生
  • 2017年2月22日

外観は何の変哲もない、NV350キャラバンのようだが、中身は充実のキャンピングカーなのだ!

  • ソファ下に設けられたインバーター。電池本体は完全にカバーされて全く見えない。市販されるときも同様の仕様となる

  • 内装はアウトドアイメージとは一線を画す、まばゆいばかりの白が基調。上質なくつろぎ空間を持ち運ぶ、グランピングの発想だ

  • キッチンの熱源はIHクッキングヒーター。熱源を電力でまかなえるほどのパワーが頼もしい

  • もちろん電子レンジも冷蔵庫もしっかり装備。まさに動く「オール電化の家」だ

  • 家庭用エアコンは、もはや必須アイテムになりつつある。暑い夏でも安心して出かけられるのはありがたい

  • ショーでのデビューに先んじて、開発中の状態を取材させてもらった時の様子。日産の技術力とノウハウの上に試行錯誤を重ねた結果、このクルマは誕生した

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 今週も先週に引き続き、ジャパンキャンピングカーショー2017で注目を集めていた一台をご紹介します。今年はテレビを始め、多くのメディアが取材に訪れたので、ニュース番組などでご覧になった方も多いでしょう。日産自動車のブースに展示されていた「NV350キャラバン・グランピングカー」です。

3泊4日 家電が使える容量!

 この「グランピングカー」、日産自動車のワンボックスバン、NV350キャラバン・ワイド・スーパーロングをベースに架装したもの。いわゆるバンコンです。もちろん、これだけならニュースになるようなクルマではありません。一番の注目点はこのクルマの“サブバッテリー”なのです。

 このグランピングカーには、同社が電気自動車「リーフ」に搭載しているリチウムイオンバッテリーをサブバッテリーとして搭載しています(ちなみに、走行はガソリンエンジンです)。

 その容量は12kwh(リーフの半分)。特性が異なるので単純比較はできませんが、通常、キャンピングカーで使われるディープサイクルバッテリーにすると、実に12本分に相当します。一般的な一軒家で、4人家族が1日に使う電気の量が約10kwh程度と言われていますから、キャンピングカーで使うなら、エアコンや冷蔵庫、電子レンジなどを、バッテリーの残量を気にすることなく3泊4日程度は使えるのではないでしょうか。

 「いわゆるアウトドアとしての“キャンプ”ではなく、どこで・どんな風に過ごしても快適でいられる『グランピング』をイメージしています。ですからキャンピングカーではなくあえてグランピングカーなのです」と、日産自動車の南沢さんは言います。

 これだけの容量ですから、エアコンと電子レンジの同時使用など、今までのキャンピングカーでは考えられないようなぜいたくな使い方も可能。確かに従来のサブバッテリーとは一線を画しています。

充電はどうするの……?

 非常に魅力的なバッテリーではありますが、気になるのは充電ですね。これだけの容量を充電するにはどうしたら? と聞けば、「100Vの家庭用コンセントから充電してください」との回答。

 家庭用電源につなげて、空の状態から満充電まで約8時間。残念ながら走行充電はできません。1回のフル充電で3泊4日程度使えるとすれば、一般的な使い方(週末旅行程度)ならば十分なのではないでしょうか。それ以上の長旅の場合は、途中で電源付きのキャンプ場やRVパークなどを利用して充電しながら旅を続けるように計画すればよいのです。

 また、リーフのバッテリーを使っているので、カーディーラーなどに設置されている電気自動車用の充電設備は使えないの? という疑問もあるでしょう。が、結論から言って「電気自動車用充電設備」は『使えません』。

 あの設備はあくまで「走行用電池」の充電用。環境保全に寄与する電気自動車だから、電気料金(充電にかかる料金)は割安に設定されています。今回のサブバッテリーはあくまでも「生活用の電源」ですから、環境保全には関係ないため、使えない、ということなのです。

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