銀座・由美ママ 男の粋は心意気

相手のいいところを見つけてサラリと褒める

  • 文 伊藤由美
  • 2017年2月23日

  

  • 銀座「クラブ由美」オーナーママ・伊藤由美

[PR]

 子どもの頃、学校で「よくできました」の“はなまる”をもらうとすごくうれしかった。また頑張ろうと思った。そんな懐かしい記憶をお持ちの方も多いでしょう。褒められると笑顔になる。褒められるとがぜん“やる気スイッチ”がオンになる。こうしたことは、人間、いくつ歳を重ねても変わるものではありませんよね。褒められて怒る人は、まずいないでしょう。

 ある脳外科の先生にお聞きしたのですが、人は褒められると脳の中でドーパミンという“幸せな気持ち”をもたらすホルモンが分泌されるのだそうです。楽しいお酒で気分よくほろ酔いになっているのと同じ状態なのだとか……。逆に、誰かを褒めることは、相手にエネルギーを与え、気持ちを高揚させ、考え方をポジティブに変化させてくれる最強の“幸せを呼ぶ行為”なのですね。お店でお客さまとご一緒していてもわかるのですが、仕事ができて人望も厚く、成功を収めている方々はみなさん“褒め上手”です。自分の部下や同僚、取引先に対して、サラリと褒めることができるのです。

 褒め上手の人が周囲から慕われ、信頼されるのは「人の長所」を探して、そこに目を向けようとしているからです。逆に、人の短所ばかりが目についてしまう人は、総じて褒めるのが下手で相手となかなか信頼関係を築きにくい傾向があるように思います。不器用だけど結果は出す部下に対して「要領はよくないが、慎重に仕事を進められるタイプ」と評価するか「結果は出すけれど、要領が悪くてモタモタしているタイプ」と思うか。その部下から信頼されるのはどちらの上司かは明白でしょう。

 相手のことを意識・観察して、その人のいいところを見つける。ビジネスにおいて上手に褒めることは、人を動かす、組織を動かす重要なマネジメントにも通じているのではないでしょうか。常に人のいいところを探している人=褒め上手な人は、観察・目配りの達人でもあります。

 仕事の進み具合に気を配っているから「毎日頑張っているな」と褒めて労(ねぎら)う。目立たない裏方仕事を頑張っている姿をしっかり見ているから「君のバックアップのおかげで成果が上がった」という褒め言葉が出てくるのです。

 これは仕事に限ったことではありません。「今日の服装、素敵ですね」「この料理もすごくおいしいよ」「部活、一生懸命やってるな」。知人・友人や恋人、家族などプライベートでも同じことですよね。

 褒められることで人は「この人に認めてもらえた」という気持ちになります。この感情がお互いの信頼関係を生み出すのです。相手のいいところを見つけてサラリと褒める。相手の顔がほころび、場の空気も和やかになる。そういう人は“粋”ですよね。

 次回は3月9日の配信を予定しています。

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

今、あなたにオススメ(PR)

Pickup!