銀座・由美ママ 男の粋は心意気

人目があろうがなかろうが、するべきことを誠実に果たす

  • 文 伊藤由美
  • 2017年6月22日

  

  • 銀座「クラブ由美」オーナーママ・伊藤由美

[PR]

 上司がいるときだけ一生懸命に仕事をする人、上司の前と部下の前では態度が違う人。つまり、評価する人が見ているときだけ仕事をしているふりをする人。みなさんの周りにもいらっしゃいませんか?

 ママが近くにいるときはテキパキと働いて頑張っている風を装っているけど、ママがいないとパタッと何も気遣いしなくなる。クラブの女の子にもいるようです(「クラブ由美」にはいないと信じています……)。気付かれていないと思っているのは当の本人だけ。見られていなければ態度がガラリと変わる人というのは、わかってしまうものなのですね。人の目があるところでだけ頑張る、よく思われたい人の前でだけいいところを見せようとする。そんな都合のいい見せかけのパフォーマンスは、いつか化けの皮が剥がれてしまいます。

 昔からよく「お天道様が見てる」といわれます。人は誰も見ていなかったり、自分を評価する人が周りにいなかったりすると気が緩みがち。でも、お天道様は見ているのだから、人の目がないところでも真面目にきちんと生きなさい。お天道様に恥じぬように正直に生きなさい。そんな意味が込められた言葉ですよね。

 お天道様とはそのまま太陽のことを指す、神様・仏様の象徴を指すなど諸説ありますが、誰も見ていないと思っていても、どこかで誰かに見られているということです。褒められたいからやる。評価されないならやらない。見られているから真面目にやって、見られていなければ手を抜く。そんな裏表のある計算高い生き方というのは、いつか露見します。“見られていないはずの手抜き”のはずが、実は見られているものなのです。

 そしてそれは、真面目に頑張っていれば、誰かが見てくれているということでもあります。見えないところでも努力をする。人目があろうがなかろうが、するべきことを誠実に果たす。そうした生き方、姿勢は報われますよね。

 『論語』のなかにも「徳は孤ならず必ず隣あり」という言葉があります。人徳のある人は孤立することはない。必ず協力してくれる人が現れるということですね。裏表のないその姿勢は、人の行動、言葉、生き方に表れます。そして、それは周囲の人にも伝わります。見えないはずの行動が、形になって見えてくるのですね。人望とはそうした人のもとに集まるのです。私が常に自分の心に留めておく言葉として「天知る、地知る、我知る、人知る」という四知(しち)があります。すなわち「人の所作の善悪、四神の之を知る有り」です。日々心に刻んでいます。

 次回は7月6日の配信を予定しています。

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

今、あなたにオススメ(PR)

Pickup!