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素人でもサーキットでレーシングカーを運転できる! 公募型イベント体験ルポ

  • 2017年10月17日

【動画】メディアを対象に、一般参加者と同じプログラムの体験会が開かれた

 公募で集められた一般ドライバーがレクサスのレーシングカーをサーキットで実際に高速で運転できるイベントが、9月末、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われた。メディアにも同じメニューを体験する機会が与えられたので、レース経験はもちろん、サーキットを高速走行すること自体が初めての編集部員が参加してみた。

一般向けイベントに先駆けてメディア向け体験会が行われた

 イベントに使われる「LEXUS RC F GT CONCEPT」は、レース経験のない人にも扱いやすいことをコンセプトにしたクルマだ。エンジンとトランスミッションは市販の「RC F」を流用する一方で、車体は約300kg軽量化した1493kg。フロントのスポイラーやリアウィングといった空力デバイスを装着した点や、ボディー剛性、ブレーキなどはレーシング仕様となっている。レクサスのスタッフさんによると、「性能はかなり実際のGTマシンに近い」そうだ。

 レーシングスーツとヘルメットを貸してもらい、まずはドライビングポジションの調整と、素早い乗り降り練習を行う。なんとも贅沢(ぜいたく)なことに、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHの国本雄資選手が先生役として、マンツーマンで教えてくれる。乗降練習は、サーキット内で万が一のことがあった場合、すぐに脱出するためだ。ロールケージが取り付けられているため、予想以上に運転席に座るのは大変だ。ヘルメットをかぶった頭をぶつけないよう気をつけながら、なんとか10数秒で外に出られるようになった。

イベント当日の様子。まずはシートを調整する。レーシングカーは左ハンドルだ

 いよいよ走行体験が始まるが、何しろこちらは全くの素人。まず市販の「RC F」に乗り込み、隊列を組んでコースを数周する。GTドライバーが運転してくれる先導車は、いわゆるコースのレコードラインをたどってくれるので、がんばって覚える。

 この時も、国本選手が助手席に座ってくれる。こんな機会はめったにないので、いろいろ聞きたいのだが、先導するクルマに離されないようにするだけで必死で、余裕がない。とはいえストレートでも時速120km程度だったのだが。

 続いて、レクサスのスポーツモデルLFAの助手席に乗り、ドリフト走行を体験。5台がこのサーキットをドリフトしながら走るCM動画は見ていたが、乗り心地は遊園地の絶叫型アトラクションに近い。

レクサスのスポーツモデルLFAの助手席でドリフト走行を体験するプログラムも

  

 まずは国本選手に助手席に乗ってもらって2周。加速もブレーキの効きも、GT CONCEPTのほうが、より操縦がダイレクトにクルマに伝わる感じがする。やや危なっかしい筆者のハンドルさばきを見て、国本選手がアドバイスしてくれるのを聞きながら、さらに必死でラインをたどることに集中した。

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 最後の2周は、一人で走る。取材日は雨天で、安全確保のために先導車は残したままだったが、それでもスピードは徐々にあがり、ストレートで200キロ近くは出ていた。もちろん未知の速度だ。1コーナーの手前には、100m、50mとブレーキを踏むべき距離を知らせてくれる案内板があるので、それを頼りに減速して、横Gを感じながらコーナーを曲がる。後ろを走る別のメディアのクルマが近づいてくる。「遅くてごめんなさい!」とおわびをしながらアクセルを踏む。シートにつけた背中は冷や汗たっぷり。あっという間に10分ほどの体験は終わった。

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 振り返ってみると、筆者のような素人が、路面がぬれた状態で、それなりのスピードでコーナーを曲がり、シケインで急減速しても、「GT CONCEPT」はコースから飛び出さずに走ってくれた。本来は速度を競うためのクルマだが、安全性の高さを実感させてもらった。そして、何より楽しかった。

GTドライバーとゼロヨン対決するプログラム

 最後のプログラムは、国本選手ら現役のトップGTドライバー4人が、3周の疑似レースを行い、参加者は助手席でそのドライビング技術を体験するもの。予想通り、まず全体の速度が全く異なっており、体が感じる加速度も比べられない。コーナーへの飛び込みも、車体が当たらないようにすれすれのところでコントロールされている。シートにしっかり固定されている状態でも、足を踏ん張って首に力をいれていないと、頭をどこかにぶつけそうになる。国本選手の見事なオーバーテイクに拍手しながら(心の中でだ)、3周何とか耐えたが、それでも汗をしっかりとかいて、口の中はからからに乾いていた。レーシングドライバーの技術は言わずもがな、これを数時間続けられる体力面でのすごさも実感できた。

GTドライバー同士の疑似レースを助手席で体験する

 レクサスが「THE ULTIMATE CIRCUIT」と題して主催した今回のイベントは、一般から参加者を公募して行われた。参加費は約50万円だが、当選者8名に対して、応募者数は414名。倍率は実に50.7倍というから驚きだ。いや、プログラムの内容を考えれば、とてもお得な値段と言える。当日は、メディア向け体験日とは打ってかわった晴天。幸運な参加者たちは、しっかりレーシングカーでの走りを楽しんでいた。

  

(文:&M編集部 久土地亮、動画撮影:同 高橋敦)

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