今日からランナー

世界6大メジャーマラソン参加へ 知っておきたいエントリー枠確保への4ルート

  • 山口一臣
  • 2018年1月12日

Katerina_Andronchik / Getty Images

 いささか旧聞になってしまったが昨年12月の第1週の日曜日(日本時間月曜日)、元フィギュアスケート選手の浅田真央さんがJALホノルルマラソンで初フルを完走したことが話題となった。記録は4時間34分13秒だった。さすがアスリートだ。実は、私の初フルもホノルルだった。記録は4時間52分51秒で真央さんには及ばないもののかろうじて5時間が切れた。ホノルルマラソンはJALがスポンサーということもあって日本から毎年1万人以上が参加する。制限時間もないため、海外マラソンの入門にもピッタリだ。ホノルルならではの楽しみ方、攻略法はいずれまた。

 それはさておき、世界6大メジャーマラソン=ワールドマラソンメジャーズ(WMM)である。東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティーの6つのマラソンを「6大メジャー」と呼び、そのすべてを完走したランナーはSix Star Finisher(SSF)としてたたえられるという話を前回、紹介した。SSFは現在、世界で2400人ほどいて、うち日本人は100人強だ。これから何回かに分けて、SSF達成に向けた具体的方法をアドバイスしよう。

 WMMに参加するための最初の関門はなんと言ってもエントリー枠の確保である。世界トップレベルのレースが市民ランナーに開かれているということもあって、どの大会もプラチナペーパー化している。その「枠」を確保するには大きく分けて以下の4つのルートがある。

(1)一般エントリー枠の抽選へ応募する(抽選枠)

(2)規定のタイムをクリアする(エリート枠)

(3)チャリティーランナーになる(チャリティー枠)

(4)指定旅行会社のパッケージツアーに参加する(ツアー枠)

まずはダメ元で一般エントリー枠へ

IR_Stone / Getty Images 海外からの抽選はほとんど当たらないといわれるロンドンマラソン

 

 まず一般エントリー枠の抽選だが、東京マラソンを考えればおわかりのとおり、いずれもとんでもない倍率になっている。なかでもロンドンマラソンは4分の3がチャリティー枠で占められているといわれ、とくに海外からの抽選はほとんど当たらないと評判だ。私の周辺でも当たった人は聞いたことがない。また、ボストンマラソンは抽選がなく、年齢別の申し込み資格タイム(ボストン・クオリファイ)をクリアしている人の先着順になっている。ただ、抽選に当たるのがいちばん“安上がり”なのは間違いないので、ボストン以外はダメ元で応募することをお勧めしたい。当選した人の参加料は1万5000円~5万円くらいだ。詳細は前回紹介した各大会のHPへアクセスしてもらいたい。英語が苦手な人でも最近はグーグル翻訳などを使えばそれなりに対応できると思う(かくいう私もグーグル君を重用している)。

ハードル高い エリート枠&チャリティー枠

filrom / Getty Images

 次は、規定タイムをクリアして参加枠をゲットする方法だ。比較的ゆるいのがシカゴマラソンで、男子3時間15分、女子3時間45分(フルマラソン)の記録を持っていれば抽選が免除される。ほとんどの大会でこうしたエリート枠が設けられているが、私を含めて本連載の読者にはハードルが高すぎてほとんど関係ないと思う(笑)。ちなみに、東京マラソンのエリートは男子2時間21分、女子2時間52分と話にならない。脚に自信のある若者は挑戦してみるといいだろう。

 その次は、慈善団体に寄付をして走るチャリティー枠だ。どの大会でも用意されているが東京マラソンのように10万円寄付すればオッケーという単純なものは少なく、枠を持っているチャリティー団体と直接コンタクトしなければならなかったり、地元在住という条件があったりで、我々中年ランナーには難易度が高いといえる。しかも、ボストンマラソンの寄付が〈最低5000ドル=約56万円〉(公式HPより)というように金額も総じて高額だ。そうなると、次に紹介するツアー枠の方が結果として安いということにもなる。ただ、前述したロンドンマラソンのようにチャリティーランナーが“主役”の大会もある。各大会のHPを読み解いて、検討してみるのもいいだろう。

至れり尽くせり!? メリット多いツアー枠

anyaberkut / Getty Images

 そして最後が、誰でも走れる「ツアー枠」だ。これは、各大会の指定旅行会社がエントリー枠を確保して、パッケージ旅行として販売しているものだ。エントリー枠は各旅行会社の過去の実績などによって配分されているらしい。この分野で圧倒的に強いのは、こちら。

◾︎地球を走ろう!マラソンツアー/クラブツーリズム
https://www.club-t.com/theme/sports/chikyu/

 東京マラソンを除く6大メジャーすべての枠を確保しているのはここだけで、ツアー代に加えて2万5000円(ベルリン)〜9万円(ボストン)のお金さえ払えば、どの大会も確実にエントリーできる。

 他では、このあたりが海外マラソンに力を入れているようだ。

◾︎エイチ・アイ・エス・スポーツ
https://www.sports-his.com/marathon/

◾︎マラソン・ウォーキング/JTBスポーツ!
http://www.jtb.co.jp/sports/category/marathon.asp

◾︎ディー・オー・ジー・マラソンツアー/国際興業トラベル
http://www.marathon-tour.com/

◾︎SiCワールドマラソンツアー
http://www.sports-info.co.jp/tour/index.html

 ツアーのメリットは至れり尽くせりなことだ。マラソンエキスポでのゼッケンの受け取りやスタート地点への送迎、バスでコースの下見をしてくれるところもある。料金は大会にもよるがザッと30万円〜60万円くらい。お目当てのレースが決まったら「○○マラソン ツアー」で検索してみると料金の比較ができるだろう。そこで注意したいのは、ツアーによってエントリー代が「込み」のところと「別」のところがあることだ。ネットで調べた限り、HISはエントリー代込みでの料金表示になっていた。いずれにせよ、けっこうなカネはかかる。最近は人気沸騰でJTBのロンドンマラソンのようにツアー自体が抽選になっているケースもある。

 そんなわけで、エントリーに関する結論は次のようになる。

1、まず一般抽選枠に応募してみる

〈当選したら〉

2、自力で航空券やホテルを手配する→いちばん安い

3、航空券・ホテルなどはツアーを利用する→楽チン

〈落選したら〉

4、エントリー枠確保のツアーに参加する→けっこう高い

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 続きはまた次回に。

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