口福のランチ

ファンの熱い支持を集めるうま辛麺「新潟 三宝亭 東京ラボ」(東京・中目黒)

  • 文・写真 ライター 森野真代
  • 2018年1月11日

今月の研究麺は濃厚なエビだしの「海老味噌の砂鍋麺」

  • 熱々の麻婆豆腐が太めの麺に絡む大人気メニュー「全とろ麻婆麺」

  • 新潟ではファンのリクエストで定番メニューとなった「酸辣湯麺」

  • 自家製ラー油に加え、酢、コショウ、サンショウで自分好みの味にアレンジ

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 新潟で50年の歴史を誇る老舗「三宝」が、2016年11月、満を持して東京に出店した「新潟 三宝亭 東京ラボ」は、中目黒駅から5分ほど、昔ながらの雰囲気を残す目黒銀座商店街の一角にある。店内も麺専門店とは思えないシックでモダンな色調だ。

 新潟では多彩なメニューで家族連れにも人気だが、東京進出にあたり、地元で人気の2品を中心にメニューを絞って臨んだ。その2品が「酸辣湯麺(980円)」と「全とろ麻婆麺(1000円)」。どちらも辛みの中にうまみの詰まった奥深さで甲乙つけがたい。

 現在の一番人気は「全とろ麻婆麺」。今ではオーダーの6割を占める人気メニューだそう。ラーメンの上から麻婆豆腐をかけるのではなく、スープ全体がトロトロの麻婆になっていて、もちもちの太麺とよく絡む。餡(あん)に使う豚肉は、塊のまま仕入れた国産豚をその日使う分だけ店でミンチにする。

 それに、鶏ガラを煮出したスープに数種類の国産みそを加えることで、辛さだけではない、コクも凝縮された奥行きのある味をつくり出している。「酸辣湯麺」は、絹ごし豆腐の細切りやタケノコ、ネギ、豚肉などの具がふんだんに入った程よい酸味と辛さが混在するスープに、滑らかな細麺がベストマッチ。こちらも後を引くおいしさだ。

 うれしいのがランチタイムにサービスで付くライス。さすがは米どころ新潟。地元農家と契約を結び、減化学肥料と減農薬の「減減栽培」で育てられたコシヒカリを玄米で仕入れ、店内で精米するこだわり。ふっくら炊きあがったつやつやのライスは、まずはそのままお米のおいしさを味わい、その後たっぷりの麻婆をかけて、麻婆丼風に食べるのが正解だ。

 どの麺も汗をかきかき最後まで熱々を食べられるのは、新潟県の燕三条で製造された「メタル丼」のお陰だ。ステンレスの中空二重構造が間に空気の断熱層を作り、中身が冷めにくく、外側が熱くなりにくい。金属加工の町として長い歴史を持つ燕三条の技術を結集し、ひとつひとつ手作業で作られた器は、見た目も美しい。

 東京第一号店は、店名に付けられた「ラボ」が示すように新しいメニューの研究にも余念がない。およそ2カ月に一度入れ替わる「研究麺」もそのひとつ。斬新な材料を組み合わせた独創性に富んだレシピだが、味わいはあくまで本格派。今月は、これでもかと甘えびのうまみの詰まった「海老味噌(えびみそ)の砂鍋麺」。2号店の準備も進んでいるようで、元気一杯の三宝亭から目が離せない。

<今回のお店のデータ>
新潟 三宝亭 東京ラボ 中目黒店
東京都目黒区上目黒2-44-5
03-5725-3356
http://sanpou-g.co.jp/tokyolab/

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PROFILE

森野真代(もりの・まよ)

写真

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。「唎酒師(ききさけし)」の資格取得後は、自己研鑽も兼ねて各地の酒処の探索に余念がない。友人を招いての家飲みも頻繁に開催。

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