“かむかむレモンロボ”写真投稿で人気に!! ロボクリエイター「肩書がなくとも食っていける」

  • 2018年1月22日

 プラスチックの空き容器やジャンク品を利用したボディに、塗装を施して作られた「メカロボ」。

 ロボットなのにどこかコミカルでかわいらしいフォルムや、古びたメカを思わせるノスタルジックな風合いが話題を呼んでいる。Twitterやブログで新作が発売されるやいなや、瞬く間に完売する人気ぶりだ。

 すべて手作業で塗装を施す限定品として同作を作り出すのは、クリエイターであるmightyさん。彼がメカロボの制作を始めたのはおよそ2年前。それまでは、「実はモノづくりをしたことがなかった」と語る。

 「昔から機械いじりやDIYが大好きで、子どもの頃から近所に捨ててあるバイクや車を改造したり、家具を作ったりはしていたんです。でも、プラモデルなどには一切興味がなかったので、いま自分がロボットを作るようになったなんて、驚きですね」

 高校卒業後、自宅を使ってリサイクルショップや便利屋を開業。古い家電を集めて、塗装で錆びた風合いにアレンジしたエアコンや迷彩柄に塗った冷蔵庫などを作っては、ネットで販売していたという。

新品の首掛け扇風機に自分で錆び色の塗装を施したもの。まるで年代モノのような風合いが漂う。

 転機となったのは2年前。ふと暇つぶしに作ってみたのが、廃材を利用したロボットだった。

 「ほんの気まぐれでゴミのプラモをライターであぶって、溶けたパーツをくっつけて、大きなロボットを作ってみました。できたものを人に見せたら『かわいい』『ほしい』と言われるようになって。そこから『もしかしたら、これって商売にできるのかな?』と思うようになったんです」

プラモデルのゴミをライターで炙って溶接して作ったロボ。このジャンク品を使ったロボット制作から、現在のメカロボが誕生することに。

 リサイクルショップという業態柄、廃材はいつでも手元にある。そこで、様々なジャンク品やプラスチックの空き容器を使って、ロボット・クリエイターを志すようになる。

 「ただ、ロボット業界自体はとても狭き門で、僕のようなモノづくりを始めたばかりの人間が参入できる場所でもないのかなと思っていました。そこで、事前に『1年間やってみて、仕事にならなそうならきっぱり諦めよう』と。趣味の域を出ないなら、本業にもっと力を入れることにしようと決めたんです」

 そこで、2016年から作品作りを開始。同時にTwitterやブログをはじめ、自分の作品の告知に力を入れたという。

 とはいえ、ロボット業界やクリエイター業界では、もちろん無名の新人。最初は思うようにはフォロワーは伸びなかった。だが、ボトルガムの容器や懐中電灯のふたを組み合わせたメカロボがネット上で反響を呼び、一気に2.5万リツイート以上を記録。以後、「メカロボ」の存在が、徐々に知れ渡るようになっていく。

かむかむレモン容器とジャンクによるロボット「カムカムマシン」。Twitter上で公開して人気を博した。

トリバージョンのメカロボ。現在販売されている商品は、ジャンク品を使ったメカロボそのものではなく、制作したメカロボをシリコンで型を取り、個別に塗装を施しているとか。

 その人気ぶりから、現在では、メーカーからメカロボの商品化の問い合わせもくるようになるまでに。大量販売する予定はないが、誰もが手軽に作れるプラモデルキットの販売に興味があるとか。

 「僕は美大卒でもないし、ロボット作りを誰かに習ったわけでもない。クリエイティブ経験はほぼ皆無だった私が、まさか2年間でこんなに軌道に乗るとは思ってなかったのでびっくりしています。肩書がなくとも、ものづくりで食って行くことはできるんだな……と。今後はものづくりだけでなく、素晴らしい才能を持っているのに売り込みのやり方が分からないクリエイターさん達を集めて、何か楽しい事をやりたいですね」

 今年からはアトリエを改造してイベントスペースを作り、ものづくりを教えるワークショップやセミナーも開催していく予定。肩書なきクリエイターたちの輪は、今後も広がっていきそうだ。

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プロフィル

■mighty氏
幼少期からバイクや車などの車いじりが趣味。高校卒業後、自動車の専門学校に行くも、「すでに自分が子供のころからやってきたことばかり」と気づき、中退。その後、リサイクルショップや便利屋業をスタートさせ、偶然ジャンク品を使って作ったメカロボが人気に。ものづくりからイベント主催まで幅広いジャンルで活動中。
HP:https://www.almighty-machine.com/
ネットショップ:https://almighty04.thebase.in/
Twitter:@almighty0404

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