キャンピングカーで行こう!

ママに優しいキャンピングカー

  • 文 渡部竜生
  • 2018年2月7日

キャンピングカーがあれば、子連れの長距離も苦にならない。愛車と一緒に記念の一枚(埼玉県・T.Tさん)

  • リビング? いえいえ「車内」なんです。家と変わらずくつろげるところがキャンピングカーの魅力(神奈川県・Y.Nさん)

  • もちろん、愛犬も一緒にお出掛け。いろんなところへ出かけて、いろんな人や動物と触れ合って……子供のためにキャンピングカーをと考える人も多い(神奈川県・Y.Nさん)

  • 広いダブルベッドを独り占め! 成長するにつれてどんどん手狭になるのも子育てのだいご味だ(神奈川県・Y.Nさん)

  • おむつ替えだって楽々。旅先で慌てて授乳室やおむつ替え台のあるトイレを探すストレスもない(埼玉県・T.Tさん)

  • 何ともダイナミックなくつろぎっぷり。フルフラットにすれば床面がすべて寝台になるので、子どもたちの雑魚寝にも最適だ(埼玉県・T.Tさん)

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 今年も日本最大級のショー、ジャパンキャンピングカーショーが開催されます。この記事がアップされるころには終了しているはずですが、さて今年はどんな車両が展示され、どんなお客さんが来場されるでしょう。

「キャンピングカー」というと、つい「男のロマン」とか「男の子の夢」など、男性主体に語られがちです。実際、キャンピングカーとは無縁な人たちの前で話をすると、大抵の男性が「いいですよねえ」「欲しいなあ」とおっしゃいます。

 ところが、実際買ってみると「キャンピングカー、すごくいいです!」とおっしゃるのはむしろ奥様が多いんです。

 今回はキャンピングカーと女性、特にママとの相性についてお話ししましょう。

生活の延長線としての「車旅」

 欧米では、キャンピングカーはいわば生活の一部です。ヨーロッパのキャンピングカーショーを見ていると、各ブースでビルダーやディーラーのセールスマンを質問攻めにしているのも、車両のあちこちを詳細にチェックしているのも、大抵が女性。それもお母さんです。

 どうやら「決定権」も女性にあるようで、セールスマン各位も女性へのアピールに余念がありません。ビルダーもインテリアデザイナーに女性を起用して「女性ウケのいいインテリア」を研究しているほどです。

 さて、日本ではどうでしょう。ショーをぼんやり眺めているだけで「キャンピングカーを初めて見る」「まだ持っていない」人たちと「すでに持っている」人たちの違いははっきりわかります。

 まだ持っていない人たちは、大抵が男性主導。対して、すでに持っている人たちは、男性主導と女性主導が半々です。ではなぜ、キャンピングカーに積極的な女性が増えるのか。

 それを考えると、面白いことに気がつきます。おかげさまでキャンピングカー仲間の数はかなりに上りますが、その「奥様像」を分析すると、大きく二極化するのです。

◎「キャンピングカー大好き!」派

 ショーの会場で率先して見て回るタイプの人たちです。こういう人たちは生活の延長としてのキャンピングカーライフを楽しむ傾向にあります。お気に入りのインテリアで部屋を飾るように、ちょっとしたクッションカバーやカーテンに凝ったり、便利なツールはないかと探したり、仲間同士での情報交換も欠かしません。

◎「キャンピングカーには興味がない」派

 ショーの会場でも夫の後をついて歩く、いわば「彼の趣味に付き合ってあげている」人です。もしかしたら「夫が暴走しないように監視している」のかもしれません。

 仲間内でも、このタイプの女性はあまり車から出てきません。それどころか、キャンプそのものに参加しない人も。「長年、友達付き合いしているけど、奥様の顔を見たことがない」という声を聞くこともあります。

 大切な伴侶が賛成してくれないと、なかなか高額なキャンピングカーは買いづらいもの。まして生活必需品でもありません。また、ショーの会場でよく聞く声があります。それはベビーカーを押していたり、赤ちゃんを抱っこしていたりする人の発する、「この子がもう少し大きくなったらね」というフレーズです。

キャンピングカーは子育ての味方!

「この子が大きくなったら」

 若いご夫婦がいろんなことを諦めるための呪文のようです。もちろん、子育ては家庭生活の最重要課題。優先順位も高いため、遊びや買い物を諦めるのはよくわかります。ただ、キャンピングカーに関して言えば「むしろ逆ですよ」と言いたいのです。小さいお子さんを連れての旅行。考えただけでも大変です。おむつ替え、授乳、泣き声……。移動だけでも大変だし、ご両親はストレスと疲れでぐったりでしょう。

 しかし、キャンピングカーは自分の家です。家で子どもが泣いたり騒いだり、食事したりおむつを替えるのは当たり前ですよね? 渋滞していようが、突然泣き出そうが、安全な場所に駐車してカーテンを閉めれば、暫時、そこはプライベート空間。誰に気兼ねすることなく対応できるのです。「トイレ!」というお子さんに「待って!」という時間も、トイレを搭載したキャンピングカーなら劇的に短くて済みます。キッチンでお湯を沸かせば、いつでもミルクの用意もできます。

 車での寝泊まりも、断熱のしっかりしたキャンピングカーなら暑さ・寒さも心配はいりません。何より、交通機関も宿も予約不要。乳幼児にありがちな「突然の体調不良」に見舞われても、予定を切り上げて帰ったり、コースを変更して病院に立ち寄ったりするのも難しくありません。

 いかがですか? 「子どもが小さくて身動きが不自由」な時期ほど、キャンピングカーの便利さが際立つのです。そして大震災などの災害の際には心強いシェルターにもなります。むしろ赤ちゃんが生まれた時こそ、キャンピングカーの考え時だと思うほどです。

先輩ユーザーたちはどうしている?

 とはいえ、「実際のところはどうなの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。まだ立つこともできないお子さんを連れて旅を楽しんできた先輩ユーザーに話をうかがってみました。

◎生後3カ月でキャンピングカーデビュー!

 神奈川県のY.Nさんは、元々ご夫婦で車中泊はしていたとのことですが、「体力的にもしんどいし、キャンピングカーがいいなあと」国産キャブコンを購入。その1年後に長女が誕生し、お嬢さんは生後3カ月のときにキャンピングカーデビューしました。さらに生後7カ月のときには、2台目となるアメリカ製クラスCに乗り換えたのです。

「1台目の国産キャブコンでも、ストレスは少なかったですね。妻と娘はリアの2段ベッドの下段を使っていたので、ちょっと窮屈だったかな? それでも普通車での車中泊からすれば天国でした。3カ月の子どもがいても、移動が全然苦になりませんでしたね」

 キャンピングカー仲間も増え、子育ての先輩家族とも仲良しに。そんな友人たちの中に大きなキャンピングカーに乗る人が多かったこともあり、いきなり全長8mのアメリカン製クラスCに乗り換えを決意!

「水もふんだんに使えますし(前の車では20Lタンクしかなくてケチケチ使っていた)、電子レンジや大きな冷蔵庫もついていて快適そのもの。なにしろ大きなベッドで家内と娘がゆったり寝られるのがうれしいですね。これからどんどん大きくなりますから」

◎3人きょうだいの愛車は国産キャブコン

 埼玉県のT.Tさんは女の子2人、男の子1人の5人家族のパパ。長女が生まれてすぐに、キャンピングカーを購入したといいます。「最初はスライドドアのあるワンボックスがいいのかなと思っていたのですが、調べてみたらキャンピングカーにも手が届くとわかって購入しました」。現在は上から5歳、3歳、1歳。いちばん早い子は生後3カ月でキャンピングカーデビューしたのだとか。

「いつでもどこでもプライベート空間があるのは本当に助かります。特に我が家は完全に母乳で育てたので、寝ながら授乳できるのは最大のメリットでした」。幼児3人を連れての移動は、公共交通機関はおろか普通乗用車でも大変です。

「普通車でも長距離移動は考えられませんね。キャンピングカーなら暑さ・寒さも気にならないし、たくさん荷物も積めたので、予備のオムツやベビーカー、子どもの着替えもたくさん持っていける。おかげで子どもたちものびのびと遊べます。小さいうちからできるだけいろんな体験をさせてあげたいと思っているんです」。

    ◇

 お二人に共通しているのは「とにかく便利」「ストレスがない」ということ。「そんな大きな車、無理!」という人なら、普段使いと兼用できるミドルサイズのバンコンやキャブコンを選ぶという選択肢もあります。子どもが生まれたから車の見直しを……というご家庭も多いはず。大げさに考えず、キャンピングカーも視野に入れてみると、ライフスタイルも変わるかもしれませんよ。

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