口福のランチ

とにかく衣が香ばしくてサクサク軽い「とんかつ まさむね」(東京・赤坂)

  • 文・写真 ライター 森野真代 イラスト あんじミサ
  • 2018年2月15日

  

 今月は、サクサクの衣をまとったおいしいとんかつ店を特集する。第一弾は、赤坂の「とんかつ まさむね」。赤坂界隈のランチ時、四方から現れる会社員たちが小走りに向かう先は、白布の暖簾(のれん)が印象的でこぎれいな外観のお店だ。

「まさむね」のとんかつは、とにかく軽い。揚げムラのない美しい衣を纏(まと)い、かんだ瞬間はサクっと衣の存在を感じるが、それはすぐさま肉のうまみに変わり、あっという間に口の中からなくなっていく。“とろける”に近い軽さ。サクサクどんどんいける。そして繰り返すたびに、肉の甘みとうまみが口いっぱいに広がるのだ。

赤身がしっかりと詰まったロースかつ

 ランチメニューは、「ランチロースかつ定食(1180円)」、「ランチヒレかつ定食(1280円)」、「まさむねカツカレー(1080円)」など。だんぜんヒレカツ派の筆者も、この店では甲乙つけがたい。ロースかつも脂身が少なく、赤身が最後の一切れまでしっかりと存在する。店のおすすめの食べ方は、レモンと岩塩もしくはしょうゆ。個人的には、このレモン&岩塩が抜群に好み。

大きめのカットで厚みのあるヒレかつ

 店主の佐藤誠さんは、食べ歩きの趣味が高じてとんかつ店をオープンしたそうだ。今年で5年目を迎える。肉々しいカツは、その場ではパンチが効いてうまいと感じるが、どうしても一度食べると、しばらくはもういいかな、と思ってしまいがち。佐藤さんは、胃もたれせず、食べ飽きもしないで毎週でも食べたくなる、そんなとんかつが作りたいと研究を重ね、理想的なサクサクカツを完成させた。

ご飯とキャベツは無料で大盛りに変更可能(写真は普通盛り)

 肉は高品質なトウモロコシや大豆カスなど出所の確かな天然素材で飼育した「和豚もちぶた」だ。美しいピンク色できめが細かく、自然なしまりがあって、柔らかくジューシー。上品なうまみが特徴だ。揚げ油にラードではなく、植物性の米油を使う。

 そして気になるパン粉は、一からパンを焼いて手間暇かけて作られた中屋のパン粉。100%一等粉を使用した焙焼式パン。長時間発酵させた生地を焼き上げて、2日熟成させて水分を飛ばしたパンは、油切れのよさが絶妙だ。それを中低温でじっくり揚げ、最後に高温で仕上げる。最初から最後まで低温だと、柔らかく仕上がるが、どうしてもサクサク感に欠ける。おいしさには、香ばしさも大切だそう。

 米は、米マイスターが厳選した新潟県佐渡産の「こしいぶき」を使うなど、何においてもうまさを追求している。

溜池山王駅、赤坂駅に近い静かな裏通りにある

 こだわりの「まさむね」のとんかつをぜひご賞味あれ。

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<今回のお店のデータ>

とんかつ まさむね
東京都港区赤坂2-8-19
03-3505-3505
http://tonkatsu-masamune.com/

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