今日からランナー

専門誌にも載っていない!? 東京マラソンでランナーをうまく応援するコツ

  • 山口一臣
  • 2018年2月23日

2018年もいよいよ東京マラソンスタートへのカウントダウンが始まった!(提供:東京マラソン財団)

 今週末はいよいよ東京マラソン2018だ。前回はランナー向けの直前試走情報をお届けしたので、今回はランニング専門誌にもめったに出ない「応援する人のための情報」を紹介しよう。マラソンの応援は、やったことのある人にはわかるがけっこうコツがいるのである。

 東京マラソンの場合、まずは三種の神器とも呼べる次の応援グッズを用意して欲しい。

(1)ルートマップ「メトロで追っかけ応援団」

(2)地下鉄「共通一日乗車券」など

(3)スマートフォンもしくはタブレット

「メトロで追っかけ応援団」は東京マラソンのオフィシャルパートナーである東京メトロが毎年、作製している。写真は2017年版だが2018年版ももちろんあって、東京マラソンEXPO 2018の会場でもらえる。EXPOに行けない人は、東京メトロのHPからPDFをダウンロードすることもできる。

マラソンの応援には実は周到な準備が必要なのだ

 このマップが優れているのはマラソンコースとメトロの駅の関係が見やすく整理されていることだ。さらに、ランナーの通過予想時間が表になっていて、メトロを使った追っかけのモデルルートも書いてある。例えば、フルマラソン4時間のランナーを応援しようと思ったら、西新宿でスタートを見てから丸ノ内線→銀座線と乗り継いで10km地点の日本橋へ行く。次は東西線で門前仲町へ行って中間地点付近を観戦する……といった具合だ。そこで活躍するのが地下鉄の企画乗車券だ。東京メトロだけなら「東京メトロ24時間券」600円が絶対お得だが、ここでちょっと悩むのが都営にも乗れる「共通一日乗車券」900円にするかどうか。というのも、新コースの蔵前橋から門前仲町、日比谷から品川までの間は、ランナーがバッチリ都営地下鉄の上を走ることになるからだ。ただし、差額は300円、よく考えた方がいい。

 スマートフォンには「駅探」などの乗り換え案内アプリ、東京マラソンの関連情報を一つにまとめた大会公式アプリに加えて絶対に入れておきたいのがアールビーズ社の「応援navi」アプリだ。応援したいランナーの名前かゼッケン番号を入力すると、その人の位置情報を予測して地図上に表示するというスグレモノだ。一度に最大10人まで追跡表示でき、画面上で複数のランナーが追いかけっこをすることになる。当日25日の午前9時からサービスが始まる。

「知り合いを見つけられなかった……」とならないためには?

 以上の準備ができたら次に重要なのがランナーとの打ち合わせである。応援場所を「○km地点」と決めるだけでなく、道のどちら側にいるかをあらかじめランナー側に伝えておくのだ。実は、マラソン応援の最大のポイントがここで「応援する人がランナーを見つけるのではなく、ランナーが応援する人を見つける」。つまり、応援者がランナーに“見つけてもらう”ものだと考えた方がいい。なぜなら、東京マラソン規模の大会になると、前を通り過ぎるランナーの群れの中からお目当ての人を見つけ出すのは至難の業だからだ。この応援セオリーを知らないで行くと、東京中を一日動き回って結局、誰も応援できなかったということになりかねない。そうならないためにも、当日はランナーのウェアを写メで送ってもらうのは当然として、応援する側も赤やイエローなどできるだけ目立つ服装、平昌オリンピックで日本選手団が着ているオレンジのコートみたいなやつがオススメだ。また、周囲に迷惑にならない程度で、旗、のぼり、サインボードやメガホン、カウベル、ぱふぱふラッパなどの“鳴り物”を持参するといいだろう。

応援には「音の出る」グッズも有効。防寒も忘れずに

 素人ランナーにとって“応援されること”の効能は実に大きいと思う。疲れて歩きたくなったときに沿道の知らない人から「頑張れ!」と声をかけられることがどれだけ励みになるか。あと◯km走れば、仲間や恋人が待っていると思うと疲れを忘れることもできる。私も実際にレースに出るようになって初めてわかった。こんなにモチベーションを維持する効果があるとは思わなかった。だから、応援する側になったときは精いっぱい、気合を入れようと思うのだ。

東京マラソン2018から始まる注目の取り組み

 さて、2回にわたって東京マラソン直前情報をお伝えしたが、最後に2018年大会からの新たな取り組みをふたつ紹介したい。両方とも、私はなかなかイイと思っている。

 ひとつは「洋服ポスト」の導入だ。要は古着のリサイクルで、集まった衣類の重量に応じて寄付金がチャリティーに寄付される。前出のEXPO会場などのほか、ランナーにとってうれしいのは大会当日のスタートエリアにも古着預かり用のポストが設置されることだ。これまでは、防寒のためにスタート直前まで着ていたコートやウェアがコース上に脱ぎ捨てられ、ゴミとして処分されていた。それが、この「洋服ポスト」に入れればリサイクルされるようになる。素晴らしい!

 もう一つは、手荷物を預けないランナーにフィニッシュ後、「オリジナル防寒ポンチョ」を無料配布するというものだ。今年は試行的に実施されるという。「洋服ポスト」のような取り組みも「防寒ポンチョ」も東京マラソンがお手本にしたニューヨークシティマラソン(NYCM)に倣ったものだ。いいものをどんどん取り入れ、年々進化しているというわけだ。

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 ついでにもう一つ取り入れてほしいのが、NYCMのように大会当日ゼッケンを付けていれば無料で地下鉄に乗れるというシステムだ。東京メトロさん、お願いしますよ?! そんなわけで、日本最大のランナーの祭典をみなさんもしっかり楽しんでほしい。私も取材者として、応援者として満喫するつもりである。

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PROFILE

山口一臣(やまぐち・かずおみ)

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1961年東京生まれ。ゴルフダイジェスト社を経て89年に朝日新聞社入社。週刊誌歴3誌27年。2005年11月から11年3月まで『週刊朝日』編集長。この間、テレビやラジオのコメンテーターなども務める。16年11月30日に朝日新聞社を退社。株式会社POWER NEWSを設立し、代表取締役。2010年のJALホノルルマラソン以来、フルマラソン20回完走! 自己ベストは3時間41分19秒(ネット)。

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