口福のランチ

訪れるたびに感動を呼ぶイタリアン「ヴィア ブリアンツァ」(東京・麻布十番)

  • 文・写真 ライター 森野真代 イラスト あんじミサ
  • 2018年3月28日

  

  • まろやかさの中にベーコンの香ばしさが隠れている「ローマ風濃厚卵のカルボナーラ」

  • 「たっぷりバジルのリグーリア風」はバジルソースをパスタによく絡めると美味

  • 取材日の「本日の前菜」は手長エビのグリル。身が詰まって食べごたえも十分

  • 麻布十番駅から徒歩3、4分。ガラス張りの店内に明るい日差しが差し込む

[PR]

 イタリア料理といえば、パスタやピッツァを思い浮かべる人も多いだろうが、実は多種多様で奥が深い。南北に長い国土が影響しているのか、ナポリやシチリア、トスカーナなど、地域ごとの食材を生かした郷土料理が発達していて、イタリア人いわく「厳密なイタリア料理というものはなく、全てが郷土料理」なのだそう。今週からそんな多彩なイタリア料理のおすすめ店を厳選して紹介する。

 ひとつ目は、麻布十番にある「ヴィア ブリアンツァ」。ロンバルディア州ブリアンツァ地方の料理を中心に、イタリア料理の神髄が堪能できる。料理のクオリティー、居心地の良さ、コスパのどれをとっても満足度の高いお店だ。

 ランチは、パスタとデザートのセットの「パスタメニュー(1050円)」、前菜も選べる「ピッコロメニュー(1700円)」。さらに3000円からのコース料理もある。パスタは8種類からセレクト。ふんだんにバジルを使ったリグーリア風バジルスパゲティ、北海道産子羊のラグー、ローマ風濃厚卵のカルボナーラ、シチリア風真鰯(まいわし)とウイキョウのスパゲティなど、本当にどれも外れなし。いや大当たり。きっとどれも感動を呼ぶと想像できる。

 羊肉のコクとうまみが凝縮されたラグーは、幅広のタリアテッレとの相性が抜群。見た目で“萌える”きれいなグリーンのバジルスパゲティは、アルデンテにゆで上げられた細身パスタが絶品だ。そして今回、驚かされたのがカルボナーラ。実は胸焼けしそうで普段はあまり注文しないのだが、マイナスイメージは完全に払拭され、またすぐに食べたくなるおいしさだ。これだけの本格的なパスタにパンとデザート、食後のドリンクが付いて1050円というのは、うそのような本当の話だ。

 この店の一番人気が、ロンバルディア州の代表的な料理の「トリュフのオーブン焼き」。ピッコロメニューの前菜のひとつで、1700円にさらに500円プラスする必要があるものの、トリュフがぜいたくにかけられたクリーミーなグラタンには特別感があり、たっぷりとパンに乗せて食べると、たちまち幸せなランチタイムになる。

 もちろんサービスもすばらしい。料理の説明が的確な上に、出すタイミングも絶妙。どの客に対しても、きびきびとそしてソフトに対応する。

 もともと常連客だった店長の鈴木真由美さんは、あまりに好きすぎて、ついに店の門をたたいたのだそう。「自画自賛になってしまいますが、食材にこだわり、一皿一皿丁寧に作る下窪一貴シェフの料理は、本当に素晴らしいのひと言です」と、働き手になってもさらに「好き」は加速中だ。

 「居心地の良い空間と上質なサービスを加えるのが自分たちの役目。とてもやりがいがあります」と鈴木さん。洗練とぬくもりが両立した小さなリストランテは、ひとりでも、友人との食事にも、そしてビジネスの会食にも安心して選ぶことができるお店だ。

<今回のお店のデータ>
ヴィア ブリアンツァ
東京都港区麻布十番2-17-8
03-5440-8885
http://www.la-brianza.com/

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

今、あなたにオススメ

Pickup!