キャンピングカーで行こう!

久々に日本市場に登場する英国製キャンピングトレーラー

  • 文 渡部竜生
  • 2018年5月9日

4月21日・22日開催の神奈川キャンピングカーフェアでお披露目されたBaseCAMP。本国では外装デザインが13種類も用意されているが、はたして日本では?

日本のキャンピングカー市場を長く見ていると、「日本車」か「輸入車」か、と単純な図式にあてはめてしまいがちです。

乗用車の世界でも同様ですが、一口に「輸入車」といっても、メーカーや生産国ごとの特徴、モノ作りの姿勢は千差万別です。キャンピングカーの世界では、あまり知られていないのがイギリス製品です。今回はそんなイギリスのキャンピングトレーラーについてのニュースをお伝えします。

フラットになってきた欧州市場

モダンな色使いで構成された、BaseCAMPのシンプルなインテリア。この車種に関しては機能優先なのでデザインはあまり「英国調」ではないかも

米国や欧州には、数えきれないほどのキャンピングカービルダーがあります。日本に入ってきている(代理店契約がある)会社は、数多くの老舗のビルダーのほんの一部。乗用車メーカーと同様に、長い歴史を誇る会社もあれば、合併や分裂を繰り返し、大きなグループとして生き残っている会社もあります。

ご存じのとおり、ドイツ、フランス、イタリア、スロベニアなど、メーカーの国籍は多彩です。しかし、国を超えた統廃合の影響か、ここ数年、各地で行われるショーの顔ぶれはどこも似たり寄ったりになってきています。

昔はドイツへ行けばドイツ車が一番多く、イタリアに行けばイタリア車がメインだったはずなのに……。結果、最大規模のキャラバンサロン(ドイツ・デュッセルドルフで開催)さえ見ておけば、欧州全体の事情が把握できるようになってしまった、というわけです。

画面左手、BaseCAMPの上部収納の一部は外に持ち出せるバスケット式になっている。こんなところも「アウトドアスポーツ仕様」だ

そんな中、他の国々とはちょっと違う動きを見せているのがイギリスです。

キャラバンサロンでは、まずイギリスの製品を見ることはありません。イギリスは日本同様、左側通行。右側通行の市場に出ていくメリットがあまりないせいなのか、EU離脱を選択した国民性なのか、理由は定かではありませんが、それだけに、イギリスのショーでは、他の国々ではめったに見られないイギリス車をたくさん見ることができます。

そんなイギリスのキャンピングトレーラーが久しぶりに、日本に上陸することになりました。

お久しぶり! の英国車

BaseCAMPのベッド(ダイネットのシート部分)を跳ね上げれば、巨大な収納スペースに。床面にはタイダウンフックをとめる金具がついている。キッチンはガスオーブンを備えた本格派。冷蔵庫も65Lと余裕の容量だ(画像:トーザイアテオ株式会社)

日本と同じ左側通行に合わせた、右ハンドル・左エントランスのイギリス車。当然、日本でも使いやすい商品です。実際、少し前まではよく輸入もされていましたが、イギリス車のサイズが日本の道交法に適合しなくなったなどの理由で、ここ数年はほとんど輸入されていませんでした。

しかし、ドイツ・Hobby社の日本正規総代理店であるトーザイアテオ社(本社・埼玉県)がイギリスの最大手ビルダー、Swift社の日本正規総代理店になった、と発表しました。

Swift社は50年以上の歴史をもつ老舗ビルダー。かつては多くのキャンピングカーやキャンピングトレーラーが日本にも輸入されていました。トーザイアテオ社は現在、ドイツ・Hobby社とオランダ・KIP社の総代理店ですが、それにつづく第3のブランドとして選んだのがSwift社というわけです。

オプションのテントルームは、ほぼ車体と同じだけの空間がある。エントランスは大型で、アウトドアギアの出し入れも簡単なので、カヌーの積み下ろしやちょっとした着替え、雨宿りなどにも便利だ(画像:トーザイアテオ株式会社)

同社の太田行美社長は、Swift社の工場を訪問したそうで、「印象的だったのは、新素材の開発に大きく力を入れていることですね」と話してくれました。

木材よりも軽量で強度があり、湿気に強い「PURe」という素材を独自開発。それを骨組みに採用し、フロント&リアのパネルだけでなく側面パネルにもFRPを採用しています。

一般的には、トレーラーの構造は、木材で骨組みを作り、曲面加工の必要なフロントとリアパネルに加工しやすいFRPを、側面には木材やアルミ製のパネルが使われていることが多い。そこを、側面パネルもFRPにすることで、傷ついても補修がしやすく強度も向上したといいます。

気になるスペックは?

こちらはBaseCAMPではなく、もうひとつ輸入予定の「Spriteシリーズ」のもの。まだ詳細は決まっていないため、これそのものが輸入されるかどうかはわからない(参考画像)(画像:Swift社)

Swift社の豊富なラインナップの中から、まず入ってきたのは同社が「CROSSOVER CAMPING VEHICLE」と名付けるスポーティーなモデル「BaseCAMP」です。

大きめのリアエントランスのおかげで自転車やカヌーといったスポーツギアが積みやすく、床にはそれらを固定するためのタイダウンポイントも。「キャンプを楽しむ」というより、名前の通り、アウトドアスポーツの"ベースキャンプ"というコンセプトが明確です。

レイアウトはシンプルで、就寝スペースはフロントダイネットのみ(就寝定員は3名)。キッチンにはガスオーブンまで付いていますし、シャワーを装備しているのもスポーツユーザーにうれしい限り。ユニークなのは、外側にガスと水の取りだし口が付いていること。オプションのテントルームと併用すれば、アウトドアキッチンがすぐに作れるという訳です。

気になるサイズは、全長510cm×全幅228cm×全高271cmと比較的コンパクトですが、車両重量は約910kg。けん引免許が必要です。

トーザイアテオ社によれば、「BaseCAMP」だけではなく、Swift社のオーソドックスな中核モデル「Spriteシリーズ」の「QuattroFB」「QuattroDD」も入荷するとのこと。いずれも2軸の大きなトレーラーで、就寝定員6名と大家族にもピッタリ。

チューダースタイルの一例。カーテンやソファ座面などのファブリック、収納扉の木調やちょっとした取っ手のデザインなど、ドイツ製やフランス製とは一線を画しているのがわかる(参考画像)(画像:トーザイアテオ株式会社)

「イギリス製のキャンピングカーの内装は、チューダースタイル(イギリスの伝統様式)を基調に、現代的なテイストを加えた独特のデザイン。この内装デザインが好きな方には気に入っていただけるのでは」(太田社長)

イギリス流のデザインがお好きな方、独自のモノづくりへのこだわりに興味のある方。そして趣味のベースキャンプとしてのトレーラーをお探しの方。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

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Swift社日本正規総代理店・トーザイアテオ

https://www.tozaiateo.co.jp

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