キャンピングカーで行こう!

実は沖縄で大活躍できるキャンピングカー、利用者増加中

  • 文・写真 渡部竜生
  • 2018年5月30日

青い海にまっすぐに伸びる橋。まさに沖縄!という景色の中、キャンピングカーで疾走してみたい

GWも終わり、そろそろ夏休みの計画を本格的に進めている人も多いのではないでしょうか? 今回は沖縄のお話です。

「沖縄でキャンピングカー?」と思われるかもしれません。フェリーなどを利用して九州、四国、北海道を旅するキャンピングカーユーザーの話は私もよく耳にしますが、沖縄を旅したという話はほとんど聞きませんでした。

しかし、沖縄の旅行会社のレンタカー部門が大々的にキャンピングカーのレンタルサービスを展開していると知りました。実は沖縄こそキャンピングカーで旅するのは最適なのかも? ということで、現状を取材しました。

沖縄でキャンピングカーが◎!な理由 その1・宿が足りない!

意外と知られていないが、沖縄は日帰り温泉施設や温泉ホテルも数多い。その駐車場を利用させてもらうスポットも多い

沖縄は日本屈指の南国リゾート。その人気ぶりは海外にも及び、特にアジア方面から多数のLCC(格安航空会社)が乗り入れています。インバウンド需要も、爆買いに代表される「モノ消費」から、体験型の「コト消費」へとシフトしつつあることが指摘されて久しいですが、沖縄も例外ではありません。おかげで年間を通して宿泊施設不足の状態が続き、うれしい悲鳴があがっているようです。

そんな状況を見てレンタカーサービスを始めたのが、OTSレンタカー(沖縄ツーリスト株式会社レンタカー部)。営業所は沖縄県内に数カ所ありますが、キャンピングカーの貸出・返却は豊見城市にある臨空豊崎営業所で行います。

同社がキャンピングカーのレンタルを開始したのは2014年夏で、初めはキャブコン(東和モータース販売・ヴォーン)1台からスタートしたそうですが、現在では約30台ほどに拡大しています。

沖縄といえば海、と思われがちだが、自然豊かな山も多い

OTSレンタカー営業本部長・屋比久治紀さんに話を聞きました。

「沖縄といえばリゾートホテル、というイメージがあると思いますが、おかげさまで宿不足になるほど人気であること、また、リピーターが増えてきていることから、よりディープな沖縄を体験したい、という声も増えています。そうした要望に応えられるツールとして、キャンピングカーはぴったりなんじゃないかと期待しています」

全国的なキャンピングカー人気もあいまって、利用者数は右肩上がり。昨年1年間の稼働台数(利用件数)は247件に上りました。

沖縄でキャンピングカーが◎!な理由 その2・エアコンを持ち歩ける?

家庭用エアコン搭載車両もどんどん増えている。いつでもどこでも、冷房の効いた中で休憩できるのは、シニア旅や子連れ旅にも心強い

沖縄といえば、11月でも半袖で過ごせるほどの南国。暑いのではないか、というこちらの疑念にも屋比久さんは涼しい顔です。

「確かに、おすすめシーズンは湿度が下がる10月から翌年の6月。ですが、沖縄は海に囲まれて風の抜けが良い分、最高気温はみなさんが思うほど高くないんです。また、家庭用エアコン搭載の車両を増やしていますので、電源さえ確保できればOKですし、一晩ぐらいの使用なら、搭載しているバッテリーでも十分稼働します。むしろホテル利用の通常の旅より、いつでもエアコンの効いた空間に逃げ込めるだけ、快適かもしれませんね」

なるほど! そう考えると、夏の沖縄旅はむしろキャンピングカー利用のほうが楽ちんかもしれませんね。

沖縄でキャンピングカーが◎!な理由 その3・コアな場所を堪能できる!

沖縄本島は南北に細長い形をしていますが、それぞれ異なる魅力があるとか。

「有名な観光資源は、ほとんどが島の南半分に集中しているんです。当然、観光客はそちらに集中しますが、観光化されていない分、北部には手つかずの自然が広がっていておすすめなんですよ」(以下、コメント部分は屋比久さん)

とはいえ、暑い沖縄で快適に停泊するにはどうしたらいいのか?

そこで同社では、キャンピングカーレンタルを開始するとともに、利用できる停泊地の拡大にも乗り出しているそうです。

沖縄県内に、日本RV協会認定のRVパークは今帰仁村の今帰仁キャンプ場1カ所のみ。それだけではキャンピングカー旅は広がらないと、同社はオートキャンプ場やビーチ施設、立ち寄り温泉などを中心に、一部有料ではありますが駐車場で宿泊できる施設を次々に開拓。現在は本島内に19件の宿泊可能ポイントがあります。

中でもユニークなのがダム湖に併設された自然公園だとか。

仲良しの友達家族とシェアして使うのも楽しい。島外、県外からの観光客はもちろん、島内の人にも人気が高いという

「現在、県内に9カ所のキャンプが可能なダムがあります(ダムのキャンプ利用は無料)。実はダムを建設する際、一緒に自然公園が整備されるんです。車が乗り入れられる道路はもちろん整備されていますし、トイレも完備。芝生の広場やダム湖の美しい景色、それに標高が高いところが多いので、沖縄にしては快適な温度・湿度なのも魅力です」。

何といっても素晴らしいのは、夜空や日の出なのだとか。

「沖縄=海、海といえば夕日、という連想をされる方も多いのですが、ダム湖周辺には民家がありませんから夜は真っ暗! その星空の美しいことといったら!」

ダム湖をめぐってダムカードを集める人も多いらしく、隠れた人気スポットになりつつあるのだとか。事前に書面での申し込みが必要ではありますが、穴場といえそうです。

県内でキャンピングカー宿泊を申請できるダムの一覧は、記事末尾のURLを参照してください。

沖縄といえばリゾート地。それだけにフルサービスが整ったリゾート旅を希望する人にとっては、キャンピングカー旅は負担が多いかもしれません。しかし、現地の人と同じ環境に暮らし、自然・文化・食生活を体感するには、ぴったりのツールと言えそうです。

次の沖縄はレンタルキャンピングカーで。私もぜひ一度、行ってみたいと思っています。

<取材協力>

OTSレンタカー
https://www.otsinternational.jp/otsrentacar/

内閣府沖縄総合事務局 北部ダム統合管理事務所
ダム湖畔公園使用許可申請
http://www.dc.ogb.go.jp/toukan/tourism/shinseisho.html

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PROFILE

渡部竜生(わたなべ・たつお)キャンピングカージャーナリスト

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サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫7匹とヨメさんひとり。

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