口福のランチ

つぼ焼きカレー、最後までアツアツ 絶品カレーパンも「ビストロ喜楽亭」(東京・池尻大橋)

  • 文・写真 ライター 森野真代
  • 2018年6月6日

熱々のつぼに入ったルー

今週のおすすめカレーは、「ビストロ喜楽亭」のつぼ焼きカレー。東急田園都市線の池尻大橋駅から徒歩で10分弱の国道246号線沿いにオープンして32年目を迎えるビストロだ。ハンバーグやエビフライ、パスタ、ピラフといったメニューもそろっているが、それを上回るカレーのメニューの多さに驚かされる。ビーフやポークのカレーに加え、ハンバーグカレーやエビフライカレーといったビストロらしいカレーも多い。現在、なんと26種類、時期によって増減する。

カレーはすべてオリジナルの耐熱容器に入った“つぼ焼き”カレー。先代の大久保秀喜さんが考案し、2代目の宏泰シェフに店が引き継がれても、その味が変わることはない。ルーは牛骨と野菜をじっくり煮詰めたブイヨンに、カルダモンやコリアンダー、クミンといったスパイスを加えて作る。それを30年以上継ぎ足しながら使っているルーと合わせて、さらに3日間ほど煮込み、最後にひと晩寝かせるとベースが完成する。

ベースのルーは同じだが、ビーフ、チキンやシーフードといったカレーごとに、ひとつひとつスパイスの配合を変え、異なる鍋で煮込んでいる。しかも30年間変わらぬ味を貫くため、シーズンによって変わる野菜の味わいに応じて分量や煮込み時間を変えている。何とも気の遠くなるような作業だ。

ジューシーな「ハンバーグかれー」には、熱々のつぼに入ったルーが添えられる

やはり、ここは“ビストロ”ということで「ハンバーグかれー(1300円)」を注文。牛8割、豚2割の挽き肉をたっぷり200gも使ったハンバーグは、注文を受けてから手ごねし、じっくりと焼き上げる。肉汁をたっぷり含んでぷっくりと膨らみ、ジューシーさが伝わって来る。この食べごたえ充分なハンバーグとフライドオニオン、それにレーズンを乗せたサフランライスが楕円の皿に盛られ、熱々のつぼ焼きカレーが添えられる。見た目の印象よりスパイシー。口に入れた瞬間はまろやかな口当たりだが、後からじんわりと辛さが効いてくる。ライスとの相性もいいが、ハンバーグとも抜群に合う。

大きくカットした牛肉がゴロゴロと入った「スペシャルビーフかれー」

大人気の「スペシャル牛肉かれー(1500円)」は、別鍋でじっくり煮込んで柔らかくなった肉をルーと合わせて、さらに煮込む。大きな肉がゴロゴロ入った豪華なカレーだ。芸能人のファンも多いそう。すべてのカレーは、ひとつひとつのつぼを直火にかけて、芯まで熱くなってから提供されるため、最後まで熱々のままだ。

中にぎっしりとカレーの詰まった「かれーぱん」

店は深夜2時まで営業している。会社勤めを経験した先代が、「お酒を飲んだ後の〆のカレーがおいしかったから」と、深夜までの営業にした。家族で営む「ビストロ喜楽亭」の雰囲気は本当にアットホームで温かく、スタッフみんなが笑顔で迎えてくれる。地元の人たちはもちろん、つぼ焼きカレーと笑顔を求めて遠くからやってくるファンも多い。お帰りの際は、絶品「かれーぱん(270円)」のテイクアウトもお忘れなく。

池尻大橋から歩いて10分ほど。国道246号線沿いなのですぐにわかる

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<今回のお店のデータ>
ビストロ 喜楽亭
東京都世田谷区池尻3-30
03-3410-5289
http://www.bistro-kirakutei.co.jp/

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PROFILE

森野真代(もりの・まよ)

写真

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。「唎酒師(ききさけし)」の資格取得後は、自己研鑽も兼ねて各地の酒処の探索に余念がない。友人を招いての家飲みも頻繁に開催。

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