私の一枚

ヨガと出会って知った、自分に正直に生きることの大切さ 内山理名

  • 2018年7月9日

新島でのヨガインストラクター資格取得合宿を共にした仲間たちと

2016年、RYT200という全米ヨガアライアンスのインストラクター資格を取得しました。名前の通り200時間のプログラムを修了する必要があって、最終試験は9日間の新島での合宿でした。その合宿を共にした仲間たちと、1日の授業が終わり、みんなで夕暮れの浜辺を歩きながら宿泊先に帰っている時の写真です。

大人になってからは、合宿する機会ってなかなかないですよね。でも、同じぐらいの世代の女性ばかりでしたし、みんな同じ目標を持って参加していたので、とても仲良くなりました。一緒に頑張った戦友のようでもあり、たぶん一生付き合っていけるような仲間。直前までドラマの撮影があって、忙しい時期に合間を縫うように参加した合宿でしたが、私にとって大きな出会いの時間になりました。

ヨガを始めたのは10年以上前。時々スタジオに通っていたものの、最初はただ「気持ちいいなあ」と思いながらやっていただけで、資格を取ることなどまったく考えていませんでした。しかし、その数年後、雑誌『ヨガジャーナル日本版』で、スクールに通い始めてから資格を取るまでを連載する企画のお話を頂き、いろんな先生と出会ってレッスンを進めて行くうちに、自分の中から「インストラクターになりたい」という気持ちがあふれてくるのを感じるようになりました。きっと、それまではただ知識を身につけていただけで、自分の中に落とし込めてはいなかったんですね。

続けていくと、ヨガの考え方はいろいろな世界に通じるものだということがわかってきました。もちろん、俳優のお仕事においてもそうです。私はお芝居の中で、ちょっとした間(ま)とか、一瞬の目の動きとか、そういう「無意識の動作」をとても大切にしています。セリフ以外の表現は自分の感覚でしか作り上げられないですし、そこが俳優として個性を発揮できる部分だと思うので。

RYT200取得後は積極的にヨガイベントに出演しているという内山理名さん

そして、ヨガにも、言葉ではなく沈黙からいろいろなものを感じ取る「マウナ」という時間があって、共通するものを感じましたし、これから俳優を続けていく上でプラスになる気づきがたくさんありました。日常生活の中ではなかなかできない「感じる」時間は、今ではお芝居をする上で欠かせないものになっています。

RYT200を取得した後はインストラクターとして月1回のクラスを担当していて、イベントにも積極的に出演しています。先生としてみんなの前に座っていると主役のように見えるかもしれませんが、本当の主役は参加している皆さま。一人ひとりが主役になれるようにと思いながら、プログラムを考えています。

60分から80分の時間をすべてプロデュースすることには責任と緊張を感じます。皆さま仕事やプライベートでいろいろな悩みを抱えていて、それぞれ違うメンタルの状態でクラスやイベントにいらっしゃるので、それをしっかり受け止めてあげられる自分でなければいけません。

でも、ヨガのクラスが終わると、皆さま気軽に話しかけてくださったり、ヨガについて質問をしてくださったりするのはうれしいですね。

これからもヨガは続けていきますが、でもそれによって何かを犠牲にすることもしたくない。もちろん俳優もずっと続けたいですし、そこで得たものをヨガに生かし、ヨガで得たものをまたお芝居に生かしていけたらいいなと思っています。

今年でデビュー20周年。ドラマを中心に活躍を続ける内山理名さん

ヨガを始めてから、自分に正直に生きることの大切さを知って、最近ではプライベートでも本音で生きられるようになってきました。自分でも怖いぐらい、動物的というか(笑)。ドラマで3カ月間ひとりの人物を演じると、終わった後もその役に引きずられてしまうこともありますが、ヨガをすることで本当の自分に戻ることができるんです。そんな、「自分が自分でいられる場所」ができたことが、本当にうれしいです。

(聞き手・髙橋晃浩)

    ◇

うちやま・りな 1981年、神奈川県生まれ。1998年に俳優デビュー後、ドラマ、CM、舞台、映画などで幅広く活躍。2017年にはNHK総合のドラマ『マチ工場のオンナ』で主演。今年9月より放送のNHK BS時代劇『雲霧仁左衛門4』にはヒロイン役で出演予定。

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