キャンピングカーで行こう!

外見も楽しもう レトロで可愛いトレーラー登場

  • 文・写真 渡部竜生
  • 2018年7月11日

(c)gettyimages

過去の偉大なデザインをモチーフに、現代のプロダクトに魅力を添えるレトロモダン。乗用車でいえば、フォルクスワーゲンのニュービートルやローバー・ミニなど、ヨーロッパ車に多いイメージかもしれません。が、実はこうしたレトロデザインの車両はアメリカのほうが多いのです。

フォード・ムスタング、シボレー・カマロといったスポーツカーは何代もモデルチェンジを重ねていますが、昨今は60年代から70年代にかけてのデザインをリバイバルさせたデザインが数々見られます。

実はキャンピングカーの世界も例外ではありません。アメリカ、ウィネベーゴ社のブレーブという車は長い歴史をもっていますが、2015年には60年代後半から70年代前半にかけての、同社のF19という車のデザインをモチーフにしました。そのレトロモダンの外装をまとったモーターホームは2015年のモーターホームオブザイヤー賞を受賞しています。

写真を見ると、確かにレトロで日本でも人気が出そうですが、残念ながら日本では登録できないサイズ。おまけに2016年で生産も終了してしまいました。

しかし、あきらめるのはまだ早い! なんともレトロで可愛い、アメリカントレーラーが日本にお目見えしたのです。

見かけはレトロ、でも中身は最先端

コロンとしたなんとも愛嬌のあるフォルム。ぱっと見はまるでクラシックトレーラーそのものだが、内部には最新機能

それはロータスRV販売が輸入する米国製トレーラー「サンレイ149」。なんともノスタルジックなデザインが目を引く一台です。

レトロデザインのアメリカントレーラーといえば、まず思い浮かべるのは「エアストリーム」でしょう。全身シルバーで流線形のエアストリームは、創業当時からほぼ変わらず、デザインコンセプトを貫いています。が、この「サンレイ149」はアメリカのトレーラーメーカー、サンセットパーク社が最初からレトロデザインを狙ってデビューさせた商品です。

外観はコロンと丸く可愛らしいフォルム。ソリッドカラーのツートーンの塗装、ボディと同色に仕上げられたスチールホイールにメッキのキャップなど、オールディーズミュージックが聞こえて来そうなほど、エクステリアは細部に至るまでレトロ感たっぷりです。

後姿もキュート。形はクラシックでも、灯火類はLEDが採用されているので視認性も高い

内装の仕上げももちろんアーリーアメリカン。アメリカンダイナーを思い出させるレトロなダイネット。エクステリアのツートーンカラーをそのまま生かした、角ばった形のソファは、どこかのバーガーショップのようです。木目を生かしたカントリー調のベッドルームも、懐かしいテイストで統一されています。

しかし、そこは21世紀の製品。レトロなのは外見だけで、中身は何もかもが最先端! レトロな形が愛らしい灯火類は、全てLED。居室内の装備類も、冷暖房や冷蔵庫、電子レンジなどすべてにおいて、機能にも使い勝手にもまったく遜色がありません。

気になる装備は? どんな免許が必要?

リアの常設ベッドの下は、貫通式の外部収納! スキーやスノーボードのようなかさばる荷物も楽に積み込めます

米国では、サイズ違い、レイアウト違いで全4種類が販売されている「サンレイ」。ですが、日本に入ってくるのは最小サイズの1タイプだけ。レイアウトも今のところ1種類です。室内は進行方向前方にフロントダイネット。リアには常設ダブルベッド。就寝定員は3人となっています。

米国製らしいなと思えるのは、ブラックタンク式(据え付けタンク式)のトイレです。中身の処理は、専用ホースを接続して下水枡に流すだけ。非常に手軽です。

エアコンはアメリカンでよく見られるルーフタイプではなく、壁面に取り付けられた小型タイプ。1600wクラスの発電機で運転でき、作動音も比較的静かです。実際、真夏日の屋外展示を見てきましたが、ポータブル発電機使用で室内は充分に冷えていましたから、暑さの厳しい日本の夏を考えたら高ポイントですね。

気になるキッチンは2口コンロ(プロパンガス)に冷蔵庫、シンク。コンパクトながらフル装備キッチンといえるでしょう。

ここまでご紹介してきて気になるのは、やはりサイズです。それに免許はどうなっているでしょうか。

まずサイズは全長約5m、幅約2.2m、高さ約2.5m。充実した装備の割にはコンパクトにまとまっています。これならけん引免許不要か……?、と言いたいところですが、実は車重が1t超え! そのためけん引免許が必要です。

テイストこそレトロだが、3Way冷蔵庫など設備面はバッチリだ

そしてアメリカントレーラーを語る上で大切なのがヘッド車です。アメリカントレーラーはヨーロッパトレーラーに比べ、ヒッチメンバー(けん引車両とトレーラーを接続する部品)にかかる垂直荷重が大きいのです。つまり、上から押し付ける力が強いということで、ヘッド車の最後尾に100Kg超の荷物を積み込むようなものです。となると、必要なのは、その垂直荷重に負けることなく、しっかり引っ張れるだけのパワーのある、頑丈な車が必要になります。

そもそも、引っ張っているだけで人目を引くレトロデザイン。ならばヘッド車にもこだわって、ヴィンテージ感のあるアメ車で引っ張るのもおしゃれです。ヘッド車とトレーラー。年代やデザインテイストを統一してオシャレに楽しむのも、このトレーラーならではのだいご味かもしれませんね。

サンレイ149 \3,240,000~
ロータスRV
http://www.rotas-rv.co.jp/

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PROFILE

渡部竜生(わたなべ・たつお)キャンピングカージャーナリスト

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サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫7匹とヨメさんひとり。

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