キャンピングカーで行こう!

増え始めた「都市型」RVパークを活用して観光を楽しもう

  • 文・写真 渡部竜生
  • 2018年8月22日

  

キャンピングカーで全国を旅したい! そんなとき、みなさんはどこに停泊しますか? キャンプ場はもちろん便利ですが「アウトドアがしたいわけじゃない」というキャンピングカーユーザーもちらほら。「もっとホテルのように利用できて使い勝手がいい施設が欲しい!」というユーザーの声に応えるべく、キャンピングカーの製造者やディーラーでつくる一般社団法人日本RV協会(=JRVA)が全国で数を増やそうと目指しているのが「RVパーク」です。

今回はその中でも、最近増え始めた「都市型RVパーク」についてのお話です。

RVパークってどんなもの?

電源(有料)が使えて24時間使用可能なトイレがある、入浴施設が近くにあるなど、キャンピングカーや車中泊旅で安心して停泊できる設備。それがRVパークです。アウトドア色の強いオートキャンプ場と違うのは、必ずしも野山や河原など自然の中にあるとは限らないこと。欧米では、主な都市や有名観光地では、ホテルに並んでRVパークがある光景が当たり前ですが、日本ではまだまだこれからです。

JRVAでは、一定の基準を満たしたRVパークを認定して、ユーザーに利用を推奨。新たなパーク新設の推進やユーザーの利用促進を図っています。

特に今のような夏の時期、車中泊では熱中症などへの注意が必要です。その点、ストレスなく電源が使えるRVパークなら、エアコンや扇風機をバッテリーの残量を気にすることなく使えて、快適に宿泊できます。

12m級の大型キャンピングカーでも大丈夫な広いサイト「横浜サニーRVパーク」。遠景に横浜ランドマークタワーも見える。ここからの夜景も素晴らしいのが魅力のひとつ。野外調理は直火でなければOK、オーニングを出して椅子やテーブルを広げることもできる

現在JRVAが認定するRVパークは、全国に100カ所以上。道の駅併設型、温泉施設併設型など、実にバラエティ豊かです。中には天然酵母パンのベーカリーや地ビールレストランの駐車場に設置されているところもあるのです!

そんな中で、今回特に注目したいのが都市型RVパークです。海や山もいいけれど、街にも遊びに行きたい。でも、キャンピングカーで街中を走るのは不便だし、観光しようにも駐車場に困る……そんなときに助かる施設です。

「都市型」といっても、都会の真ん中にあるわけではありません。やはり都市の中心部は駐車料金が高めとなるからです。中心部へのアクセスがよい「やや郊外」にあるRVパークに車を停めて、公共交通機関で観光へ。夜に車に戻って宿泊、というスタイルが人気を集めているのです。

注目のRVパークをいくつか、ご紹介します。

横浜サニーRVパークは、電源はもちろん、上下水道も完備した「フルフックアップサイト」だ。電源ボックス下の丸いフタがダンプステーション(下水処理用の穴)、右の蛇口から清水を補給できる

眺望絶佳の高台にある横浜サニーRVパーク

横浜市保土ケ谷区にある「横浜サニーRVパーク」は、ランドマークタワーを望む高台にあります。元リゾート施設だったという広大な敷地は、横浜市内とは思えないほど静か。目の前には豊かな自然が広がっています。

さらに、日本では珍しい電気・上下水道完備の「フルフックアップサイト」であり、人にも犬にもうれしいドッグランも。

最寄りの東戸塚駅までは2㎞弱と、歩いて行くのはちょっと大変ですが、路線バスもありますしタクシー利用なら5分ほどの距離。東戸塚駅から横浜駅まではわずか2駅ですから、中華街や山下公園、外人墓地などの横浜観光はもちろんのこと、東京都心や東京ディズニーリゾートまで足をのばすこともできます。

ある平日、私がこのパークを取材した時に話を聞かせていただいた方は、大阪在住の自営業で、「仕事」のために利用していました。今回は出張だったのですが、愛犬を連れていくため、いつもキャンピングカーで出張しているそうです。

「いつも困っていたのが駐車場だったのですが、ここなら電源が取れるのでエアコンもぜいたくに使えて安心。車をここに置いて、横浜や東京で仕事をするには最適です」と話してくれました。キャンピングカーが普及するにつれて、このようなビジネス利用のユーザーも増えていくかもしれません。

また、このRVパークでは「大型キャンピングカー用駐車施設」(※モータープール)も併設しています。横浜近辺で大型キャンピングカーやトレーラーの駐車場所を探していた方には朗報です。

モータープール制度

大型のトレーラーやキャンピングカーに限り「住民票所在地から半径2Km圏内でなければ車庫証明が取れない」という決まりが緩和。一定の条件(施錠されること、管理者が常駐することなど)が満たされれば所有者の住所地から離れていても、保管場所として認められる制度

横浜サニーRVパーク
神奈川県横浜市保土ケ谷区今井町1221
http://rv-park.jp/park/134

オーナーもキャンピングカーユーザーだというキャラバンパーク所沢。キャンピングカーユーザーにとって何が必要か、わかっている人が運営するRVパークは使い勝手も抜群だ

最寄りインターの出口から0分!~キャラバンパーク所沢

関越自動車道所沢ICを、所沢方面に出たところに位置するのが「キャラバンパーク所沢」です。インターの出口さえ間違えなければ「道に迷う可能性ゼロ」といえるほどの至近距離。バイパスに面しているため、正直なところ「静かな環境」とは言えませんが、キャンピングカーに入ってしまえば問題ないレベルです。

最寄りの東所沢駅までは約3キロ。タクシーを呼んでも10分ほどかかります。しかし、東所沢駅からは、東京ディズニーリゾート最寄りの舞浜駅まで、JR・武蔵野線で乗り換えなしでアクセス可能なのです!

RVパークには焚火カフェも併設されていて、焚火やペレットストーブの情報も手に入ります。カフェの営業時間内なら、火をながめながらまったり過ごす楽しみ方ができます。系列会社が運営するレンタルカート場なども近くにあります。

また、ここでも大型キャンピングカー用駐車サービス(モータープール)をしています。

キャラバンパーク所沢
埼玉県所沢市坂之下1101-1
http://rv-park.jp/park/136

キャラバンパーク所沢に併設された、おしゃれな「焚火カフェ」。ちょっとした軽食も楽しめるRVパークは旅の疲れを癒やすには最適だ

京都の市街地に登場? RVパーク京都中央

今年9月、京都の市街地にオープンするのが「RVパーク京都中央」。京都市右京区西院太田町という立地は、阪急京都線の西院駅まで400mほど。京都は公共交通機関が整備されていますから、平安神宮、三十三間堂、清水寺、祇園など主な観光スポットを電車やバスや地下鉄でめぐることができます。

春は桜、秋は紅葉。冬の京都も風情があるもの。キャンピングカーで停泊することで、旅館やホテルでの滞在とはひと味違った京都の魅力を発見できるかもしれません。観光シーズンには争奪戦になりそうな予感がします。

RVパーク京都中央
京都市右京区西院太田町3番地
2018年9月オープン予定

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標高の高い高原など自然に近づくことも素晴らしいですが、安価に停泊できるRVパークを使って都市観光を楽しむのはいかがでしょうか。

キャンピングカーの使い方がどんどん多彩になり、いろいろな場所にRVパークが建設されるようになるといいですね。

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PROFILE

渡部竜生(わたなべ・たつお)キャンピングカージャーナリスト

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サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫7匹とヨメさんひとり。

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