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組み合わせ次第、どんなシーンにも ノースフェイスのレインジャケットの「強み」

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  • 2018年8月28日

  

この数年、アウトドアウェアを街中で着こなす男性が増えている。カジュアルでちょっとオシャレで着心地もいい。本コラムでは、ファッション性と機能性を兼ね備えたアウトドアブランドが展開する「これさえ持っていれば間違いない」というマストバイなウェア、グッズを紹介していく。

人間の動きに最適化、ストレス軽減

「最強のレインジャケット」として評価を集めているザ・ノース・フェイスの「クライムライトジャケット」。名目上は「レインジャケット」ということになっているが、三層ゴアテックスを採用しており、夏から秋の雨天はもちろん、保温性の高いインナーと組み合わせることで真冬の着用にも対応してくれるため、実に使える一着だ。

肩や脇部分にシワが寄らないのは無駄な生地がないため

特長は、人間の体の動きに合わせた立体裁断と呼ばれるカッティングを採用していること。腕を上げた状態を基本姿勢としてデザインされているため、とにかく腕が動かしやすい。自転車やカヤックなどの実際に手を使うスポーツはもちろん、背中、肩、腰がバックパックで固定される登山でも力を発揮してくれる。当然タウンユースでも、その「強み」は実感できる。我々は日常生活の中でも無意識に手を動かしてバランスを取っている。そのため、肩や腕を自由に動かせるこのジャケットを着ていれば、ストレスが軽減されるというわけである。

クライムライトジャケット(Climb Light Jacket)

立体裁断により風にあおられにくいシルエットも実現。しかも実際に袖を通してみると、内側には見た目からは想像できないゆとりが確保されている。インナーにフリースやダウンを着ることが想定されているためだ。

フードにも立体裁断は取り入れられている。後頭部の動きに合わせているため、頭にフィットさせつつ動きやすさも確保

アウトドアジャケットをデイリーユースする上で気になるポイントの一つが裏地。ハイテク丸出しの裏地では、どうコーディネートしてもマッチしづらい。しかしクライムライトジャケットの裏地に使用されているのは織布。こうしたバランスの良さが、ザ・ノース・フェイスらしい。

常時視線にさらされるフードの裏地にも織物がはられている

雨の時にしか使えないゴアテックスジャケットに疑問を感じた

15年くらい前までは、ゴアテックスのレインジャケットといえば、雨が降っている時にだけ着るもの。そのためコストカットの必要性が生じ、生地の質感もファッション性に欠けるシャカシャカとしたものに。さらにジャケットとパンツの上下セットが常識だったこともあり、街着としては全体的にやぼったいシルエットのレインウェアが世にあふれていたという。

「そこで雨に強いだけでなく、晴れていても風よけに使えるゴアテックスの特長を生かして、より幅広いシーンで活用できるかっこいいレインジャケットをつくったらどうだろうと考えたんです」(ザ・ノース・フェイス事業部アパレルグループマネージャー 大坪岳人さん)

そうしてデイリーユースも想定してつくられたクライムライトジャケットではあるが、ハードな環境下で使用される本気のアウトドアウェアという基本軸はブレていない。開発段階においても「ありとあらゆる人が使用できるレインジャケット」をコンセプトに、登山家、ランナー、スキーヤー、スノーボーダー、さらにはカメラマンやバックパッカーらが実際に使用するシーンを想定した厳しい実証テストを繰り返し、その完成度を高めていったという。

そして2013年に完成した同ジャケットは、既存のレインジャケットとまったく違うものとして誕生。上下セットが当たり前だったレインジャケットのトップスを天候に関係なく着用したいというニーズは予想以上に大きく、またカジュアルウェアとの親和性が高いシンプルなデザインがスタイリストたちの間で話題となり大ヒット。今では20代から40代男性のマストアイテムとして定番化している。

フロントのフラップは、しっかりと止水ファスナーで代用するなど、機能面での妥協は一切無い

一般的なレインジャケットと比べて、とにかくパーツが少ないクライムライトジャケット。脇下のジッパーやフロント部分のレインフラップはじめ、省略可能なディテールを片っ端から廃止したシンプルなデザインこそが、アウトドア専用とデイリーユースの壁を越える汎用(はんよう)性を生み出している。

「ザ・ノース・フェイスには『do more with less』という思想があるんです。最小の構成で最大の機能を発揮しようという考え方ですね。クライムライトジャケットは、この思想を体現するジャケットなんです」(前出・大坪さん)

アウトドアウェアには「1+1は3」という発想がある。アイテムの組み合わせで相乗効果を生み出し、高い機能性を発揮させようという考え方だ。クライムライトジャケットは、組み合わせ次第であらゆるシーンに対応してくれる。夏山ならば防水素材のパンツ、都市ならばドレスシャツにカジュアルパンツ、寒い日にはダウンと組み合わせればいい。まずはこの1枚を購入し、着るシーンに合わせて、コーディネートを考える。そんな楽しみ方ができるアウトドアファッションの“入門アイテム”としても最適なジャケットと言えるだろう。

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) 公式サイト
https://www.goldwin.co.jp/tnf/

クライムライトジャケット〈Climb Light Jacket〉 ¥32,400 (税込)

取材・文 吉田大
撮影・藤島亮

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