&(and) MUSIC

アレサ・フランクリン、レイ・ハラカミ…ちょっとビターな10の物語を楽しむ大人のプレイリスト

  • THE ONE I LOVE
  • 2018年8月31日

  

今週の「THE ONE I LOVE」は、&M編集部が洋邦・ジャンル問わずちょっとビターな名曲たちをご紹介。読書のお供に、酒の肴に、ドライブ中に。リラックスタイムにピッタリな楽曲を、Spotifyで随時プレイリスト化していく。レコードジャケット風の写真も、一緒に楽しんでもらいたい。毎日に、もっと愛と音楽を!

■Khruangbin「Friday Morning」

ボノボに見いだされ、コンピレーション・レーベル「レイト・ナイト・テールズ」とアーティスト契約したテキサスのトリオ、クルアンビン。ユルくエキゾなテイストをもった彼らのこの曲は、後半クール&ザ・ギャングの「サマー・マッドネス」のメロディーをオマージュしていて気だるめな残暑にもぴったり。

 

■Dr. Buzzard's Original Savannah Band「Sunshower」

キッド・クレオール&ザ・ココナッツの前身となった大所帯バンドによるトロピカルでキュートなラブソングは、スコールの合間に太陽の光が降り注ぐイメージがぴったり。ラテン・ビッグバンド+ディスコ、キャバレーの空気をまとった同バンドのテイストに影響を受けた楽曲を「サヴァンナ歌謡」と呼ぶそう。

 

■De La Soul「Drawn feat. Little Dragon」

デ・ラ・ソウルのフィーチャリングにリトル・ドラゴンのはずが、実際の構成はほぼ後者の曲でラップは5分半のうち最後のたった40秒!と割り切っているのが逆にとてもよい。と言いつつ、最後のラップパートがあって完成する、かわいくて透明感のある曲。涼しくなってきた夜に聴きたい。

 

■Led Zeppelin「D'yer Mak'er」

後ろ目なノリのドラムつながりで、泣く子も黙るあのツェッペリンによるレゲエ曲。この不思議な曲名は「デジャ・メイク・ハー(Did you make her=おまえがそうさせたのか?)」という発音と意味を持つのだが、イギリス英語の発音では「ジャメイカ(ジャマイカ)」にもなるという言葉遊びが楽しい。実はドラムのボンゾはレゲエのリズムをたたくのが苦手で、ライブでは一度も演奏されたことがないらしい。

 

■Kleeer「I Still Love You」

「ダンス・アンド・シェイク・ユア・タンバリン」で知られるユニバーサル・ロボット・バンドの後身バンド、クリーアによる、裏打ちのリズムのなかに少し憂いのこもったミッドディスコ曲。イザベル・コールズをボーカルに迎え、ニューヨークらしい洗練された演奏とギャップのあるB級感漂う未来感のジャケットも意味不明と言うか、むしろよい。

 

■Ten City「That's The Way Love Is - Underground Mix; Edit」

またグッと温度を上げて高揚感のある初期テン・シティのハウス・クラシック曲。シカゴハウスのゴッドファーザー、マーシャル・ジェファーソンのプロデュースで、ミックスには人気DJ/プロデューサーのティミー・レジスフォードを迎えた完璧な布陣。多幸感のあるピアノのソロがエモーショナルすぎるラブソング。

 

■Terrence Parker「Love's Got Me High - Marc Romboy's Systematic Soul Mix」

デトロイト・ハウスの重鎮、テレンス・パーカーがセブン・グランド・ハウジング・オーソリティー名義でリリースした95年の作品のリミックス。原曲のドラマチックで押しが強めなアレンジを、ドイツのマーク・ロンボイがファットなビートとソウルフルなボーカルはそのままに、よりディープにクールダウンさせている。

 

■Charlotte Day Wilson「After All」

カナダはトロントのR&Bバンド「the WAYO」でボーカルを務めるシンガー・ソングライターのシャーロット・デイ・ウィルソン。ライブ映像を見る限り、一人でマルチに全ての楽器をこなしている様子。少しRHYEもほうふつとさせるスムーズな独特の声にちょっと切ない秋の始まりを感じられるモノクロな一曲。

 

■Rei Harakami「owari no kisetsu」

レイ・ハラカミが細野晴臣の「終りの季節」を自らの歌唱でカバーした楽曲。もともと牧歌的でゆったりした原曲をハラカミらしい浮遊感でアレンジしており、まさに今が(夏の)終わりの季節だと感じる。ハラカミの作品は矢野顕子に「音楽界の世界遺産」と言われるほど高く評価されているが、この曲もその名に偽りなく後世に伝えていきたい音楽のひとつ。

 

■Aretha Franklin「Ain't No Way」

突然飛び込んで来た、クイーン・オブ・ソウル、アレサ・フランクリンの訃報(ふほう)。50年以上にわたって第一線で活躍し、壮絶な人生を生きた彼女には名曲がありすぎて選曲もとても悩んだが、ラストは数々のラブソングを歌ってきたアレサによる切ないこの曲を。情感のこもった伸びやかな歌唱は、もはや何も言うことはないくらい素晴らしい。心からご冥福をお祈りしたい。

 


(企画制作・たしざん、筑田大介)


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