パパって楽しい

中村獅童さん、息子と「3、4年後に共演したい気持ちも」

  • 2018年9月5日

「息子をお風呂に入れるのは妻より得意かもしれない」と話す中村獅童さん。「まだ始めていませんが、たぶん絵本の読み聞かせもうまいと思います。でも僕、絶対本気でやるから、陽喜は眠れなくなっちゃうかも……」(中村獅童事務所提供)

「顔立ちといい、天然パーマといい、息子は僕をコピーしたかのようにそっくりだとよく言われます」と話す、歌舞伎役者の中村獅童さん。昨年末に生まれた陽喜(はるき)くんについて、うかがいました。

   ◇

昨年は僕にとって大きな節目となった年でした。4月に妻の妊娠がわかって喜んだのもつかの間、そのわずか3日後に僕のガンが発覚して、すぐに手術、療養生活へ。

喜びと悲しみがほぼ同時にやってきた形ですが、それでも喜びの方が大きかったです。何としてでも良くなりたいと強く思えたのは、おなかの子のおかげ。存在が励みになりました。

ただ、妻はとても大変だったと思います。身重の彼女だって……、いや、身重の彼女の方がつらかっただろうに、僕の気分の浮き沈みが激しいときも、常に笑顔で支えてくれました。

2013年にお袋が亡くなってからは気苦労も多かったはずです。歌舞伎役者の妻として、まだまだ教わらなければならないことがたくさんあった中での他界でしたから……。歌舞伎は、役者一人じゃできない仕事。家族で支え合うものなので、妻も覚えなければいけないことが多いんです。暮れも押し迫った12月18日に生まれてきてくれた陽喜は、ここ数年ずっとがんばってきた僕たち夫婦への神様からのプレゼントのように感じました。

人生山あり谷ありとはよく言うけれど、そういうことを一つひとつ乗り越えて家族の絆は深まっていくものなんでしょうね。病気をしてからは一日一日、刻々と過ぎてゆく時間を強く意識するようになりました。家族と過ごすかけがえのない時間を大切にしたくて、旅行にもよく出かけています。寝かしつけをしなくても勝手によく眠る子なので、移動も苦ではないんですよ。

病は大変なできごとではありましたが、療養中だったおかげで良いこともありました。舞台中であればまず無理だった、出産の立ち会いができたんです。

体をさすってあげても妻のつらそうな様子が変わらないので、せめて笑わせてあげようとおどけたら、「もう!」ってちょっと怒られて、その瞬間、陽喜が生まれてきました。

陽喜は僕のコピーみたいだとよく言われますが、僕からしたらお袋にそっくり。お袋の命日の翌日に生まれてきたことにも、何か不思議な縁を感じます。

陽喜くんを抱く中村獅童さん=撮影 篠山紀信(中村獅童さんインスタグラムより)

今年の「七月大歌舞伎」では、陽喜を初めて歌舞伎座の楽屋に連れて行きました。白塗りの僕や(市川)海老蔵さんに抱っこされても泣かないのには、我が子ながら度胸があるなと感心しました。大物なのか鈍感なのかはわからないですけど、普通は怖がりますよね。白塗りの人間が近寄ってきたら。

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歌舞伎座は僕が8歳のときに初舞台を踏んだ場所。まさか三十数年後にこんな未来が待っているとは思ってもみませんでした。3、4年後に親子共演をしてみたいという気持ちもありますが、いやいやながらお客様の前に立つというのはあってはならないこと。親として環境は用意するものの、その先のことは本人の意志に任せるつもりです。

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