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パタゴニア社員の9割が持っている「フーディニ・ジャケット」 30秒で小さく収納

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  • 2018年9月18日

  

この数年、アウトドアウェアを街中で着こなす男性が増えている。カジュアルでちょっとオシャレで着心地もいい。本コラムでは、ファッション性と機能性を兼ね備えたアウトドアブランドが展開する「これさえ持っていれば間違いない」というマストバイなウェア、グッズを紹介していく。

軽さは卵2個分、シワにもなりにくい

メンズ・フーディニ・ジャケット

機能性、耐久性を追求するほどに、シンプルになっていくアウトドアウェア。動きやすさや軽量化などを目的に、余分な生地はそぎ落とされ、ポケットやジッパーの数も必要最低限に抑えられていく。こうした合理化の極致とも言えるのがパタゴニアのパッカブルジャケット「フーディニ・ジャケット」だ。

パタゴニア日本支社の大堀泰祐さんによると「社員の90%が所有している」という文字通りのマストアイテム。なぜアウトドアウェアを知り尽くした“プロ”たちから、このジャケットは選ばれているのか。

理由のひとつはその軽さ。なんとMサイズの卵2個分相当の102グラムしかない。素材に極薄のリップストップナイロンを採用し、ディテールを極限まで簡素化しているためだ。それゆえ、一見頼りなさすら感じられるが大堀さんは「ものすごく頼りになるアイテム」と太鼓判を押す。

パタゴニア日本支社マーケティング部の大堀泰祐さん。ヒマラヤ登頂経験を持つ生粋の山男でもある

「ちょっと肌寒い朝のランニングはもちろん、フリースの上に着れば空気を閉じ込めてくれるので、さらに暖かい。パタゴニアの日本支社はデスクの場所によって体感温度が大きく異なるので、(オフィスで)冷房よけとして使っている社員も多いですね。小さく収納できるパッカブルのアイテムということもあって、常にザックに入れているという社員が多いんです」(大堀さん)

そう、このジャケットのストロングポイントのひとつは「小さく収納できる」ということ。しかもいとも簡単に。少々不器用な人でも、30秒もあれば握りこぶし大に収納できてしまうのだ。

左胸の縦ポケットのジッパーを全開にする。ちなみにフロントジッパーは閉めずに収納することも可能

あとはポケットを裏返す要領で詰め込んでいくだけ。ジッパーを閉めるときに、生地を挟まないよう注意

畳んでしまえば手のひらサイズに

これほどラフに収納してしまうと、畳みジワが気になってくるが、その心配は必要ない。「リップストップ」素材と呼ばれる、裂ける(rip)ことを止める(stop)特徴の素材があるが、フーディニ・ジャケットに使用されているトリプル・リップストップ・ナイロンは、通常のリップストップ・ナイロンと比較して、段違いに強度が高く、折れ曲がった状態から元に戻ろうとする力が強い。そのため、ちょっとしたシワは着ているうちに、ほとんど取れてしまう

格子状に配置された繊維が傷口の拡大を防いでくれる「リップストップ(裂け止め)」素材。通常は1本の糸が格子状に配置されるところを3本に増やすことで、強度と、ゆがまない性質「剛性」を高めている

伝説のマジシャンに由来

腰部分のドローコード(ひも)も後ろ半分にしか入っていないため、しっかりしめてもフロント部分のフィット感が守られる

「フーディニ・ジャケット」の前身にあたる「ドラゴンフライ・ジャケット」が登場したのは2002年。そして2004年の「フーディニ・ジャケット」へのリニューアル以降は、収納用ポケットの位置や形状が見直される程度だったというから、初期段階から非常に完成度の高いアイテムだったのだろう。

「ドラゴンフライ・ジャケット」の収納ポケットは胸の裏側。フード部分のコードは前方に設けられていた

環境保護運動に力を入れるパタゴニアには、厳しい規定に沿ってリサイクルされたナイロン素材を使用したジャケットが数多く存在する。しかし、このフーディニ・ジャケットには、リサイクルのナイロンが使用されていないという。少し残念なようにも思えるが……最後に、その点について聞いてみた。

「確かに『今は』そうです。しかし、パタゴニアでは2025年ごろまでには全てのアイテムにおいてリサイクル素材の使用率90%超えを目指しています。このフーディニ・ジャケットも例外ではありません。かつてはリサイクル素材にデメリットが存在しましたが、今やほとんどありません。強いて言うならばコストが若干高くなること。とはいえ、コスト削減を優先してバージン素材を使い続けてしまうと、どうしても資源が持たなくなってきてしまう。パタゴニアとしては、そうした流れにストップをかけたいと考えているんです」(大堀さん)

「フーディニ・ジャケット」という名は、箱抜けや手錠抜けで名を馳せ、“脱出王”と呼ばれた伝説のマジシャンのハリー・フーディーニに由来するという。極めて合理的で、驚くほど小さく収納でき、あらゆるシーンで使える、魔法のようなジャケット。クローゼットにしまう暇もないくらい、オールシーズン活躍してくれるマストアイテムと言えよう。

patagonia(パタゴニア)公式サイト
https://www.patagonia.jp/

メンズ・フーディニ・ジャケット ¥14,580

取材・文/吉田大
撮影/今井裕治

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