連載・口福のランチ

土鍋で炊きたて10分未満、つやつやご飯のランチ「銀座米料亭 八代目儀兵衛」(東京・銀座)

  • 文・写真 ライター 森野真代
  • 2018年9月20日

つやつやふっくらして、適度な弾力とかみごたえのあるご飯

今週の銀座のおススメ店は、土鍋で炊いた炊きたてのご飯が味わえる「銀座米料亭 八代目儀兵衛」。銀座駅からすぐのソニー通りに面する店は、テーブル12席、4人席の小上がりが1室で、営業中は客が途絶えることがない。目の前のオープンキッチンでは、2~3合炊きの10個の土鍋がフル回転。おいしそうな音を立てて次々とご飯が炊かれていく。

ランチタイムは、季節の焼き魚や刺し身、天ぷら、すきやきなどの御膳が1520円から。メニューによって多少変わるが、メインの他に小鉢、みそ汁、塩昆布、ちりめん山椒(ざんしょう)、漬物と塩海苔(のり)付き。塩昆布やちりめん山椒、塩とごま油で味付けされた海苔はご飯に合うように開発されたオリジナルだ。

大きな海老天2本がつく「京のお野菜と大海老の天麩羅銀シャリ御膳」もおすすめ

ただ何と言っても、この店の主役は炊きたての白いご飯。茶わんからご飯がなくなるとすぐさまスタッフが「ご飯のお代わりはいかがですか?」と声をかけてくれる。この日のお米は、独自のブレンド米「翁霞」。希少品種「夢ごこち」を中心にブレンドされた、コクと濃厚な甘みのあるお米だ。オーナーは、もともと京都の米問屋。毎週、京都から精米したての米が店に届けられる。

八代目儀兵衛のお米の基本はブレンド米。お米マイスターたちによる配合によって作り出された逸品揃いだ。お米マイスターは「説明能力」「ブレンド技術」「おいしいご飯の炊き方」などの知識を認められたプロだけがなれる、日本米穀小売商業組合連合会が認定する資格。銀座にあるこの店のスタッフは全てがその資格保持者だそう。まさに米のプロ集団の店なのだ。

“炊く”ということにもこだわり、米がおいしく炊ける土鍋まで自社で開発した。米本来の甘さを存分に引き出す究極の釜「Bamboo」は、佐賀有田の窯元と3年半の歳月をかけて完成させた。その名の通り、竹を思わせる緑の釜は、形状や厚さから原材料まで細かく調整した理想の炊飯釜だ。キッチンにこの土鍋10個が並ぶ姿は圧巻だ。これで炊かれたご飯は、ふっくらつやつや。そのうえ、炊きあがってから10分以上たったご飯は提供しないというこだわりようだ。

米の粒はしっかりとして存在感があり、もちもちとした弾力と適度なかみごたえがある。かむごとに甘みが感じられ、オリジナルの塩海苔やちりめん山椒とも好相性だ。今回注文した「季節の焼き魚の2種盛り銀シャリ御膳」(1520円)は、焼ザケとホッケ。これがまたご飯を進ませる。

季節の焼き魚の2種盛りは、ご飯によく合うサケと脂がのったホッケ

2膳目からは、香ばしいおこげも味わえる。ぱりっとして、もっちりとしてなんとも言えない風味がある。日本人が大好きなお米。真っ白でつややかなご飯が、心まで満たしてくれる。

飲食店激戦区の銀座ソニー通りにあり、行列が絶えない 

<今回のお店のデータ>
銀座米料亭 八代目儀兵衛
東京都中央区銀座5-4-15
03-6280-6383
http://www.okomeya-ryotei.net/ginza/

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PROFILE

森野真代(もりの・まよ)

写真

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。「唎酒師(ききさけし)」の資格取得後は、自己研鑽も兼ねて各地の酒処の探索に余念がない。友人を招いての家飲みも頻繁に開催。

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