インタビュー

新木優子「誰にでも分け隔てなく気遣いできる、ギャップのある男性に惹かれます」 映画『あのコの、トリコ。』インタビュー

  • 文・武田由紀子 写真・花田龍之介
  • 2018年10月1日

映画『あのコの、トリコ。』のヒロイン、雫を演じる新木優子さん

芸能界と恋、ティーンが憧れる2大要素が詰まった人気少女コミック『あのコの、トリコ。』。地味なメガネ男子が好きな女の子のために成長していく青春ストーリーが、2018年No.1ブレーク俳優とも言える吉沢亮さん主演で実写映画化される。ヒロイン役は、モデル・女優として活躍する新木優子さん。

ファッション誌『non-no』の専属モデルを務めるとともに、最近はテレビドラマや映画、CMにも起用され、ますます注目度が高まっている新木さん。映画『悪と仮面のルール』に続く2度目の共演となった吉沢さんとのエピソードや「明るくてポジティブなヒロイン雫(しずく)は私にそっくり」と語る雫役について、またモデルから女優への道を切り開いてきた自身の人生について語ってくれた。

【動画】新木優子さんインタビュー(撮影・佐藤正人、高橋敦)

ファーストシーンは吉沢亮さんにハグするシーン。「一番緊張したけど、一番はっちゃけて演じました(笑)」

新木さん演じる雫は、吉沢さん演じる主人公の頼(より)と幼なじみ。もう一人の同級生昴(すばる)を含めた3人は、小さい頃から“スーパースターになる”と約束していた。高校生になると昴はイケメン人気俳優に、雫はモデルに、そして頼だけが田舎で普通に暮らしていた。頼は芸能コースがある東京の高校に転入、そこで片思いだった雫と再会する。明るくて積極的でポジティブだが、たまに弱虫な一面を見せるキュートな女の子が雫だ。

雫役の新木優子さんと頼役の吉沢亮さん(右)(C)2018 白石ユキ・小学館/「あのコの、トリコ。」製作委員会

「私は今24歳なので、まさか17歳の役、少女マンガ原作のキラキラした女子高生役ができると思わなかったのでうれしかったです。まだチャンスあるんだ!って(笑)。

原作の雫はとてもテンションが高くて、明るくてポジティブ。テンションを上げるために、待ち時間もなるべく気持ちが下がらないように気をつけていました。私一人じゃなく吉沢さんと2人のテンションが大事だと思い、最近食べたものの話とか、2人でたわいのない会話をよくしましたね」

地味なメガネ男子・頼が、女優を目指す雫のマネジャーに(C)2018 白石ユキ・小学館/「あのコの、トリコ。」製作委員会

ひょんなことから雫の付き人になった頼は、雫のランジェリー撮影に立ち会う。初めての下着撮影に躊躇(ちゅうちょ)する雫を頼が支え、そして急きょ相手役を頼が務めることに。カメラの前に立った頼は、全く別人のような輝きを放ち、才能を開花させるのだった。頼役の吉沢さんとは下着撮影をはじめ、水族館のデートシーン、ワイヤを使ったスリリングな落下シーンなど様々な撮影を共にした新木さん。

(C)2018 白石ユキ・小学館/「あのコの、トリコ。」製作委員会

「吉沢さんとは『悪と仮面のルール』で一瞬ご一緒しましたが、ちゃんと共演するのは初めてでした。原作にもあったのですが、雫は頼に照れながら体をぶつけたりハグをしたり、言葉だけじゃなく体で表現する子。シーンごとに監督に“こうですかね?”と相談しながら、アクションをしていました。実は、吉沢さんとのファーストシーンが転校してきた頼に再会して雫がハグするシーンだったんです。一番緊張したし、一番はっちゃけていましたね(笑)。

大変だったのは、雫と頼がオーディションのセリフを練習しているシーン。元々は外で撮影するはずだったんですけど、雨が降って屋根がある場所での撮影に変更になりました。雨の音も湿気もすごくて、気持ちが散漫になってしまう瞬間が多くて……。そのシーンが一番、気持ち的な山場でしたね。ワイヤで落下するシーンは、皆さんに大変だった?と聞かれるのですが、それほどでなかったんです(笑)。ワイヤを使っての撮影は以前にも経験があって2度目だったから、前の経験が生かされたのかもしれないです」

(C)2018 白石ユキ・小学館/「あのコの、トリコ。」製作委員会

吉沢さんと2人のテンションを大事にするため、撮影の合間にもいろいろな会話をして盛り上がったそう。中でも印象的だったのが、サッカー漫画についてだったとか。

「バスのシーンを撮影していた時、横がサッカーコートで女子サッカーチームが練習をしているのを見ていたんです。そしたら吉沢さんが“『アオアシ』って知ってる?”って話しかけてくれて、びっくりしました! ちょうどサッカー漫画『アオアシ』を読んでいた時で“同じこと考えてた!”と思って。普段はあまりマンガは読まないのですが、ファンの方から教えていただいたのをきっかけにハマって、読んでいたんです。偶然ですけど、本当にびっくりしましたね」

雫が憧れる昴役は杉野遥亮さん。「役とギャップが一番あった杉野さん。照れながらカッコつけている姿がかわいらしかったです」

頼と雫、2人が起用されたランジェリーブランドの広告が話題を集める中、雫に舞台の仕事が舞い込む。ロミオ&ジュリエットのジュリエット役だが、相手のロミオ役はなんと憧れの幼なじみ昴。昴役を演じているのが注目の若手俳優、杉野遥亮さん。

昴を演じた杉野遥亮さん(C)2018 白石ユキ・小学館/「あのコの、トリコ。」製作委員会

「杉野さんは、子犬のように純粋で真面目な方でしたね。2人でバスケットボールをするシーンはアドリブで、私がいろんなところに投げてしまうボールを上手に返してくれ、セリフにも自然に返してくれて。柔軟に合わせてくれました。昴は、カッコをつけなきゃいけない役だったのですが、照れながら演じている姿がかわいらしくて。そういう意味では、役とのギャップが一番ありましたね」

雫と同じ、女優に憧れていた高校時代。「卑屈にならずに前向きに考えられたことで、女優への道が広がっていきました」

ある日、昴は雫に告白し、自身が出演する恋愛映画の相手役に雫を抜擢(ばってき)する。頼は複雑な思いを隠せないが、頼自身も映画の主演に選ばれ、雫の付き人ができなくなる。互いの夢に一歩ずつ近づいていくが、2人の心はすれ違い始める。雫の気持ちは? そして3人の三角関係はどうなるのか? タイプの違う2人の間で揺れる雫だが、新木さん自身は昴と頼、どちらのタイプに惹(ひ)かれるのだろう。また男性の「好きなタイプ」「グッとくる瞬間」について聞いてみた。

幼なじみ3人の三角関係の行方は……(C)2018 白石ユキ・小学館/「あのコの、トリコ。」製作委員会

「うーん、私はギャップがある人が好きなので頼ですかね。昴は尽くしてくれそうだけど、頼は頼りなさそうな部分があるのに、好きな子のために意外と頑張れるタイプ。何かのために、まっすぐ一心不乱に成し遂げられるのがすてきだと思います。

男性で惹かれるのは、分け隔てなくみんなに気遣いできる方。共演者だけじゃなく、スタッフさんにも気を遣われている方を見かけるとすてきだなと思います。この業界は紳士な方が多いせいか、すぐに荷物を持ってくれたりドアを開けてくれたりしてくださいます。スタッフさんにも同じように、分け隔てなく気を遣っている方を見るとすてきだなと思いますし。あと、そういうことをやってくれなさそうな人がやってくれるのもいい(笑)。そのギャップに惹かれますね」

「キュンとするシーンがたくさんあるので、注目していただきたいです」

モデルをしながら女優に憧れる雫。それを体現するように、モデルから女優への道を切り開いてきた新木さん。これまでの人生を振り返って思うことは、「焦らずに自分しかできない何かを見つけること」だと感じている。

「私自身も雫と同じように、高校生の時から女優をやりたいと思っていました。でも当時は、競争率も高くて、たくさんの女優や俳優がいろんなきっかけでデビューをして、駆け上っていくスピードもすごく速かった。焦りも感じていたし“自分なんて……”と思う瞬間もたくさんあったけど、高校生活を続けていく中で“私らしく、私はこのままでいい”“行きたい道をゆっくり見つけていけばいいんだ”と思うようになりました」

(C)2018 白石ユキ・小学館/「あのコの、トリコ。」製作委員会

「卑屈にならずに前向きに考えられたことで、モデルの仕事をやらせてもらえるようになり、それをきっかけに女優への道が広がっていきました。モデルの仕事を楽しみながら続けていくうちに、いろんな方に目を留めていただけるようになったんですね。そして、いろんな作品と出会わせてもらいました。それまでは、オーディションを何度も受けて落ちてという感じだったんですけど。視点を変えたこと、いろんな道を通ってきたことが良かったと思っています。雫が目の前にいたら、そうアドバイスしてあげたいですね」

高校生から親世代まで幅広く見て欲しい。「胸キュンシーンがいっぱい! 今の高校生が考えていることが学べる映画だと思います」

芸能界のトップを目指す、男女の三角関係を切なくもフレッシュに描く映画『あのコの、トリコ。』。恋に揺れる青春ストーリーでありながら、将来の夢や目標をしっかりと持ち、前向きに進んで行く頼、雫、昴の3人の姿がまぶしくて魅力的だ。最後に、新木さんが映画の見どころとメッセージをくれた。

スタイリスト:Natsuki Takano ヘアメイク:Tomoe Nakayama(Three PEACE)トップス・ボトムスはイザベル マラン エトワール

「幼なじみ3人の三角関係を描いている青春物語で、たくさんのキュンとするシーンが詰まっています。若い子にもたくさん見て欲しいし、お母さんやお父さん世代が見ても若い頃を思い出して、“ドキドキできる”作品になっていると思います。

私のように、自分の経験からアドバイスをしてあげるのも良いかもしれません。いろんな形で、誰かの背中を押してあげられる作品になってくれたらいいですね」

映画『あのコの、トリコ。』予告編

『あのコの、トリコ。』作品情報
出演:吉沢 亮、新木優子、杉野遥亮
原作:白石ユキ「あのコの、トリコ。」(小学館「Sho-Comiフラワーコミックス」刊)
監督:宮脇 亮
脚本:浅野妙子
制作プロダクション:The icon
配給:ショウゲート
(C)2018 白石ユキ・小学館/「あのコの、トリコ。」製作委員会
10月5日(金)全国ロードショー
公式サイト:http://toriko-movie.jp

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