連載・口福のランチ

9割以上の客が注文するビッグな焼きギョーザ「銀座天龍」(東京・銀座)

  • 文・写真 ライター 森野真代
  • 2018年10月3日

来店する客の9割以上が注文するという名物のギョーザ

今週の銀座の口福のランチは、いつ訪れても人があふれ、活気に満ちた老舗北京料理店「銀座天龍 本店」。2016年に新しいおしゃれなビルの4階に移転したが、店内の雰囲気は変わらず、ワイワイとにぎやかだ。

ほとんどの客の目当ては、1949年の創業以来守り続ける看板メニューの「焼きギョーザ(8個・1100円)」。15センチ近くはあるであろう驚くほど大きなギョーザだ。どのテーブルを見回しても、ほぼこのギョーザの皿が並んでいる。

餡(あん)は、選び抜かれた上質な豚のもも肉と、産地直送の新鮮な白菜と長ネギのみ。ショウガやニンニクなどの香味野菜は一切使用せず、しょうゆとごま油だけを加え、石臼で約40分間練り上げて完成させる。この“練り”が重要で、すべての材料が一体となり、うまい餡が完成するのだ。

もちもちの皮とジューシーな餡のバランスが絶妙

もちもちの皮は天龍のオジリナルレシピで、この大きな皮を作ることができる特別な機械を持つ専門業者から仕入れている。厚めの皮が、ジューシーな餡をしっかりと包み込む。箸で持ち上げるとずっしりと重く、かぶりつくと肉汁がじわっと出てくる。こんなにボリュームがあるのに、どんどんいける。

ニンニクを使用していないので、ランチでも安心して食べることができる。この大きさで味付けが強烈だと完食しづらいが、優しい味わいだからこそ飽きることなく、8個をぺろりと平らげることができるのだ。

みんなに愛されるこのギョーザを、筆者も何度も何度も食べている。小ぶりで羽根つきのパリッとした食感のギョーザも好みだが、時おり、ここにしかないもっちりとした皮と野菜の甘みが感じられるギョーザが無性に食べたくなるのだ。

注文を受けてから何分くらいで焼き上がるのか、店長の小林直樹さんに聞いてみた。「焼き上がりまではだいたい7分程度でしょうか。ギョーザは9割以上の方から注文いただきますから、できるだけ早く、熱々をお出しできるよう努力しています」。開店から終了まで、大きな鉄なべはほぼフル稼働。「ずっと焼き続けている状態ですね」とうれしそうに語る。

パラパラのレタスの辛いチャーハンと澄んだ中華スープの黄金ペア

天龍といえば焼きギョーザが不動の一番人気だが、1000円前後から食べられる麺類やチャーハンなど60種類以上のメニューがある。どれも負けず劣らずおいしい。この日注文した「レタスの辛いチャーハン(塩)(1070円)」もおすすめメニューの一つ。まずは王道のスープをひと口。次にパラパラとしたチャーハンを口に運ぶ。何とも言えない調和のとれた幸せな味だ。

何人かで訪れてギョーザやチャーハンをシェアするのも楽しいが、創業以来守り続ける絶品ギョーザを一人で完食するのも至福の時間だ。

移転して店内はおしゃれになったが、にぎわいは以前と変わらない

<今回のお店のデータ>
銀座天龍 本店
東京都中央区銀座2-5-19 PUZZLE GINZA 4F
03-3561-3543
http://ginza-tenryu.com/

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PROFILE

森野真代(もりの・まよ)

写真

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。「唎酒師(ききさけし)」の資格取得後は、自己研鑽も兼ねて各地の酒処の探索に余念がない。友人を招いての家飲みも頻繁に開催。

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