キャンピングカーで行こう!

いま判断しないと消費税増税の影響は避けられない? キャンピングカーの購入事情

  • 文・渡部竜生
  • 2018年10月31日

気がつけばすっかり秋。先日は関東地方で開催される年内最後の大規模ショー「お台場キャンピングカーフェア」が開催されました。晴天にも恵まれ、会場は大盛況でした。見学者はもちろん商談をしている人も多く、相変わらずの人気を物語る光景ではありましたが、これまでとは違った言葉があちこちで聞かれました。それが「消費税はどうなりますか?」なのです。

欧米と比べて我が国は自動車における税負担が大きいとされている。数%とはいえ、さらなる増税は痛い

いよいよ10%時代に突入か

過去2度にわたって延期されてきた8%から10%への消費税増税は、ほぼ避けられない状況のようです。その場合、来年の秋、2019年10月1日から実施される見込みです。

たかが2%されど2%。元々の価格が高額な買い物であれば、その差は小さくありません。仮に500万円だとすると、8%なら40万円ですが10%だと50万円。10万円もの差になるのですから。

さて、ではキャンピングカーの場合はどうなるでしょう。スーパーで買い物をするように、買ったその場で納品される商品とは異なり、車の適用税率は「登録日」で決まります。つまり、2019年9月中に登録を完了させれば8%、10月1日以降の登録では、10%が適用されることになります。これが普通の乗用車の話なら、まだほぼ1年あるので慌てることはないでしょう。しかし、キャンピングカーは乗用車よりも納車まで時間がかかります。人気が高まっていることもあり、契約から納車まで1年待ちもざらにあるので困ったものです。

現在の状況をざっくりご紹介すると、キッチンなどを持たないシンプルな構造の車両。いわゆる「8ナンバー以外」の車中泊仕様でも、納期は半年後ぐらい。8ナンバーの本格的なキャンピングカーとなると、1年前後かかります。さらに人気車種ともなると、1年半だという話も。今契約しても納期1年だとギリギリ間に合うかどうか。それ以降では増税後になる可能性が高い……とあって、先日のショーでも、営業担当者と顧客の間で、「今契約していただければ、なんとか間に合います」とか「間に合わないので10%で見積もらせてください」といった会話があちこちで聞かれました。

10%に移行することで、自動車にまつわる税金にはその他の変更も予定されています。まず、消費税増税に伴い自動車取得税が廃止される見込みです。自動車取得税は車両価格の3%(軽自動車は2%)が課税されてきました。これが廃止されるわけですが、「消費税が2%上がっても取得税がなくなるなら、変わらないか、むしろ値下がり?」と言いたくなりますね。ところが話はそう簡単ではなくて、同時に新税「環境性能割」が導入されるのです。

軽キャンピングカーは車両価格も抑えられている。増税を機にまた人気上昇となるか?

自動車取得税が廃止されても納税額は同じ?

「環境性能割」とは、燃費性能の良い車は税負担が軽くなり、燃費性能の悪い車は税負担が重くなる制度です。キャンピングカーはただでさえ居住部分が架装されていますから、いうなれば「あらかじめ荷物をたくさん積んだ車両」のようなもの。ほとんどの車両が「燃費性能の悪い車」に分類されることになります。

燃費性能が悪い車は、普通車で3%、軽自動車で2%の税金が車両取得時にかかることになっていますので、自動車取得税が廃止されても、新たな名目で同じ税率を加算されるだけ、というわけです。

節税のカギは情報収集

元々高価格なキャンピングカーを購入する人たちは、あまり今回の増税を気にしていないという意見もあるが……

「税金の名目が変わるだけか」「要するに2%の増税か」と、なんとも気が重くなる話ですが、こればかりは致し方ありません。先にもお話しした通り、車によっては今が間に合うかどうか瀬戸際なのは事実。悩んでいるうちに、十数万もの差が出てしまうのはもったいない。

とはいえ、増税に間に合うか間に合わないかで、希望の車をあきらめるのも、これもったいない話です。新税(環境性能割)は車両取得価格にかかってきます。これにはカーナビなどのオプションも含まれてきますから、こうしたオプション類を納車後に付ければ課税対象外となります。

もちろん、納車後では取り付けられないものや、工賃がかかってかえって高くなる場合もありますから、ビルダーとよく打ち合わせをしましょう。できるだけ情報を集め、ビルダーとじっくり相談しながら納得いくまで検討して、賢く購入したいものです。

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PROFILE

渡部竜生(わたなべ・たつお)キャンピングカージャーナリスト

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サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫7匹とヨメさんひとり。

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