連載・口福のランチ

故郷の南インドカレーは日本人にあうと確信、人気店に「エー・ラージ」(東京・東池袋)

  • 文・写真 ライター 森野真代
  • 2018年11月8日

野菜のカレー3種と肉や魚のカレー3種がセットになった「ノンベジカレーミールス」

口福のランチは、今週から池袋にフォーカス。第1弾は、池袋駅から徒歩10分、東池袋駅から2分ほどの南インド料理店「エー・ラージ」。2002年に創業し、既に16年を迎える南インド料理店としてはかなりの古株だ。オーナーシェフのアルミタ・ラージさんは、インドの高級ホテルチェーン・タージグループの各店でシェフとして活躍した後に来日、麴町の「アジャンタ」、銀座にあった「アショカ」など北インド系の名店で腕をふるったあと、自分の故郷、南インドの料理に特化した「エー・ラージ」をオープンした。

今でこそ、南インドカレーはブームだが、16年前はナンが基本で濃厚な北インド料理が主流。当初は運ばれてきた、さらりとしたカレーに首をかしげる人も多かったという。それでも日本人はお米が主食、米と一緒に食べる南インドカレーが受け入れられないわけがない。その上南インドカレーは、油やバター、クリームを多用しないヘルシーカレー。日本人の舌にあうと確信していたそう。着々とファンを増やし、今では池袋を代表する人気カレー店だ。

平日は、カレーとライスで700円というお値打ちのメニューもあるが、おススメはバラエティーに富んだカレーが食べられるミールス。「ベジミールス(1000円)」と「ノンベジミールス(1300円)」があるが、マトン好きの筆者は、迷わずノンベジミールスを注文。ラッサムとよばれるスープを含むベジカレーが3種類、ノンベジカレーが3種類、それにジャスミンライス、豆を擦りつぶして作った“パパド”、揚げパンの“プーリー”、インド風漬物とデザートが付く。カレーの内容は日替わりだ。

右はごろっとした鶏肉の入ったチキンカレー、左はピリ辛のホウレンソウカレー

今回のベジカレーの中でぐっと来たのが、少しピリッとしたホウレンソウカレー。ノンベジカレーの顔ぶれは、タラのフィッシュカレーに、チキンカレー、そして大好物のマトンカレーだ。さすが老舗だけあって、どれも味に深みがあってハイレベル、大満足だ。

手前は南インドでポピュラーな白身魚のフィッシュカレー、中央は絶妙なスパイス使いのマトンカレー

肉や魚は、スパイシーなカレーをまとえば、クセや臭みは隠れてしまいそうだが、実は素材の質や処理の仕方でおいしさは全く異なる。特にマトンは、そのクセを個性的な魅力へと昇華できるか否かが腕の見せどころ。この店では巧みなスパイス使いで、マトンのうまみを存分に引き出し、絶品カレーに仕上げている。

米はジャスミンライスを使用、パラパラと軽く、どのカレーとも好相性だ。ぜひパパドは手で潰して、ライスに振りかけて。あとは、カトゥリに入ったカレーをそれぞれ堪能するもよし、全てのカレーを混ぜて楽しむ南インド式で味わうもよし。

ラージさんによると、創業当時から毎週のように通って来る常連客に加え、ここ数年は遠くから足を運んでくれるお客さんも増えてきたと言う。「これからも変わらず自分の故郷、南インドカレーの魅力を伝えて行きたい」と笑顔で話す。

地下鉄東池袋駅から徒歩2分。ゆるやかな空気が流れる南インド料理店

<今回のお店のデータ>
エー・ラージ
東京都豊島区南池袋2-42-5グランステージ1F
03-6915-2824
http://a-raj-ikebukuro.com/

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PROFILE

森野真代(もりの・まよ)

写真

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。「唎酒師(ききさけし)」の資格取得後は、自己研鑽も兼ねて各地の酒処の探索に余念がない。友人を招いての家飲みも頻繁に開催。

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