小川フミオのモーターカー

プラネタリウムへドライブする休日 関口まなとのフォレスター試乗記

  • 文 小川フミオ
  • 2018年11月30日

多摩六都科学館のプラネタリウムの「CHIRON(ケイロン)II」という投影機は、1億4000万個を超える星を投影できるそうだ

クルマはおもしろい。いわばクルマは知らない世界への扉であり、クルマでの旅がいつもわたしたちを惹(ひ)きつけるのも、新しい体験が出来るからだ。

俳優の関口まなとさんに、新型「スバル・フォレスター」に試乗してもらった。目的地に迷ったら、このひとに聞くのがいちばんだ。関口さんは、星が好きで、大地が好きで、森が好きで、生物が好き、というひとである。

彼は、おもしろい場所をたくさん知っている。今回、「東京都心からそんなに遠くなく、ドライブで行くのにいい場所」をリクエストをしたところ、関口さんの答えは、西東京市にある「多摩六都科学館」だった。

多摩六都科学館入り口に立つ俳優の関口まなとさん

「ぼくはそもそも自然史博物館が大好きなんです。ロンドンで大学に通っていたときも、大英博物館にはよく足を運びました。多摩六都博物館は規模では大英博物館に及ばないかもしれませんが、展示内容がしっかりしていて、しかも楽しんで見られるようになっています。体験型という点で、休日のドライブを楽しくしてくれる目的地になると思います」

多摩六都科学館はプラネタリウムが有名だ。関口さんは旅先でプラネタリウムを見つけると絶対に足を運ぶというほど好きだそうだ。

「入場者を見て、当意即妙で語りを変えるという”生”の解説がつくプラネタリウムは、知識欲をかき立てると同時に、ほっとした安らぎも与えてくれます。とくに忙しいとき、星を見上げていると心のざわつきが気持ちよく収まっていくんですね」

もののしくみのコーナーは男の子にとくに向いているかも

注目すべきはプラネタリウムだけでない。「チャレンジの部屋」をはじめ、「からだの部屋」「しくみの部屋」「自然の部屋」「地球の部屋」と展示内容は豊富である。

元素からはじまり、人体、街の仕組み(科学)、身のまわりの自然、地球、そして宇宙(そしてまた元素に戻る)と、世界を構成している要素を体系的に学ぶことができるようになっている。歩いているだけで、いわゆるビッグヒストリー(宇宙の誕生から地球が出来て、いまの環境が成立するまでをさまざまな科学の分野をとおして通史的に概括する見方)がすっと頭のなかに入ってきた。

武蔵野台地の魚が多く見られる(杉並メダカは写真には小さすぎるので実際に足を運んで見てください)

「武蔵野台地を軸に自然科学全般を見て、ミクロからマクロへ広げていく視点も、ぼくは大好きです」

関口さんがここでハマっているものが、もうひとつある。宇宙とは正反対の小さな存在。杉並メダカである。「自然の部屋」にある魚類のコーナーに行った関口さんは(ほんとうに)目をきらきらさせて水槽に張り付いてしまった。

「杉並メダカは野生のメダカの遺伝子を持っているといわれていて貴重なんです。野生だそうですが、色が意外なほど黒くないのが興味ぶかいです。ぼくも自宅でヒメダカ、クロメダカ、シロメダカといろいろ飼育しているんで、見ていて飽きません」

武蔵野台地とか杉並と聞いて、ここまでドライブしてきた青梅街道とその周辺の景色がすぐ頭に浮かんだ、と関口さんは言う。歩くよりも時間単位の移動距離が大きいから、見るものが多く、ゆえに土地がらが感覚的に把握しやすいのだろう。

フォレスターに試乗して「多摩六都科学館」を訪れた関口さん

今回の小旅行のパートナー、新型フォレスターは、安心感を与える力強いスタイリングに対して、インテリアは広々とした空間を持ち、快適な移動を味わえるSUVだ。

「シートひとつとっても形状や大きさや座り心地などベストを徹底的に追究しました」と開発を総指揮したチーフエンジニアが語ってくれたように、質感にもこだわっている。その説明を聞きながら、関口さんは「よくわかります」とうなずいていた。

フォレスターには2.5リッター4気筒水平対向エンジン搭載モデル(今回の「X-BREAK」など)と、電気モーターが発進や加速時にエンジンにトルクを上乗せする「e-BOXER」システム搭載の2リッター水平対向エンジンのモデル「アドバンス」がある。

2.5リッターエンジンは、低回転域からトルクがたっぷりある。つまりエンジン回転をあまり上げなくても力が充分にあり、走りやすい。それだけでなく、足回りを含めたシャシーという土台がしっかりしているので、ハンドルを切ったときの反応は速い。長靴よりスポーツシューズのほうが歩きやすいのと同じで、これが安全性につながるのだ。

ちなみに「e-BOXER」は今回高効率のリチウムイオン電池を搭載したことで「従来より街中の低速でも背中が強く押されるかんじになっているはずです」とスバルの技術者がかつて語ってくれた。スポーティでもあり、ハンドルのスポーク部分に備わっている「SIモード」というドライブモードセレクターで「S(スポーツ)モード」を選ぶと、ワインディングロードもかなりいいかんじの加速で楽しめる。

全長4625mm、全幅1815mm、全高1730mm(X-BREAK以外は1715mm)の「スバル・フォレスターX-BREAK」(税抜き¥2,700,000)は2.5リッターエンジンにAWD(全輪駆動)の組み合わせ

フォレスターはクルマだけれど、反応のよさや、インテリアの温かみのあるデザインが乗っている人の気分をよくしてくれる。カメラや万年筆などと似ていて、どこかで気持ちが通い合った道具のように感じられるからだろうか。

関口さんは2019年には民放ドラマ、日米合作映画など話題作への出演が決まっている。彼は演技を通してひとを感動させるのが仕事だが、「心のゆさぶりかたにはいろんなかたちがありますね」と、フォレスターのステアリングホイールを握りながら、うれしそうに語ってくれたのが印象的だった。

(文・小川フミオ、写真・岡村昌宏、スタイリング・二井里佳子、ヘア&メイク・野口範子)

    ◇


関口さんの衣装:ベージュニット(¥39,000)、白黒ギンガムチェックシャツ(¥16,000)、グレーパンツ(¥29,000)すべて税抜き。「ポロ ラルフ ローレン(ラルフ ローレン)」
問い合わせ:0120-3274-20

多摩六都科学館
西東京市芝久保町5-10-64
Tel.042-469-6100
https://www.tamarokuto.or.jp/

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PROFILE

小川フミオ(おがわ・ふみお)

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クルマ雑誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。新車の試乗記をはじめ、クルマの世界をいろいろな角度から取り上げた記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。趣味としては、どちらかというとクラシックなクルマが好み。1年に1台買い替えても、生きている間に好きなクルマすべてに乗れない……のが悩み(笑)。

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