キャンピングカーで行こう!

洗車機はまず使えない、キャンピングカーの洗い方

  • 文・写真 渡部竜生
  • 2018年12月5日

この夏、あまりの暑さにくじけて洗車をサボった、わが愛車。バンクについた雨だれ跡(=通称バーコード)はキャンピングカーオーナー共通の悩みだ

みなさん、愛車の洗車をどうしてますか? 日曜日、自宅ガレージや自宅前の道路で乗用車を洗っている方をよく見かけます。セルフ洗車場で手洗いするか、ガソリンスタンドで人任せにするか。乗用車ならいろいろな手段がありますが、さてキャンピングカーはどうでしょう?というお話です。

洗車機は基本NG!

結論から言ってしまうと、手洗いするしか方法がないのが現実です。ぱっと見、普通のワンボックスカーと変わらないバンコンは、そのまま洗車機で洗えそうですよね。ですがそこはキャンピングカーです。網戸やオーニングなどの付属品が付いている場合はパーツが破損するだけでなく、車本体に傷がついたり、場合によっては洗車機の破損を招いたりするので、お勧めできません。キャブコンやバスコンともなれば、そもそも洗車機に入るサイズではないので、諦めるしかありません。

大型トラック用の洗車機なら使えるのでは?とよく言われるのですが、こちらもそうはいきません。サイズ的にはOKでも、前述のようにパーツの破損だけでなく、洗車機の破損の危険性もあります。一部のガソリンスタンドや洗車専門店でキャンピングカーの手洗いを引き受けてくれることもありますが、非常にまれといえるでしょう。結局、オーナーが自らの手で洗うしかないのです。

洗車機で洗えれば簡単なのだが、キャンピングカーのボディーについているさまざまな装備品がこの強力なブラシにひっかかってしまうだろうことは想像に難くない

洗車するとき気を付けることは?

さて、洗うとなると大変です。大きさにちょっとひるむところはありますが、汚れたままにしておくわけにもいきませんよね。実際洗うとなったら、キャンピングカーだから特別な道具や薬剤がいるわけではありません。

普通のカーシャンプーなどで洗車すればOKですが、乗用車と違うのは、冷蔵庫や換気扇などの開口部が普通の車より多いこと。水をかける際には注意が必要です。特に高圧洗浄機を使用する際は気をつけないと、室内に水が入る可能性があります。

キャンピングカーの洗車で一番大変で、かつ重要なのが屋根。上(屋根)からキレイにしていくのが洗車のセオリーですが、特にキャンピングカーの場合、屋根をキレイにしておくか否かで、ボディーの汚れ方がかなり変わってきます。

ハイルーフのバンコンやキャブコン、バスコンは背が高く屋根も広いので、足場台と柄の長いモップ(ブラシ)が必須。外国製の場合はリアにラダー(はしご)が付いていて、屋根に上れるようになっていますが、国産の場合は必ずしもそうはいきません。国産キャブコンは車種によって上がれる車とそうでない車があるので、ビルダーなどによく確認しておきましょう。

屋根に上がれる車の場合、落下に気をつけるのはもちろんですが、ルーフベント(屋根の換気口)や採光窓などを踏み抜いたりしないよう、足元には十分気を付けてください。屋根に上がれない車の場合は、前述のようにしっかりした脚立か足場と、柄の長いモップを使って洗うことになります。

また、自宅で洗車できない場合はコイン洗車場を利用する方もいらっしゃるでしょう。広くて非常に便利な洗車場ですが、入場に高さ制限がある場合が多いので、できれば行く前に制限の有無をチェックするのがおすすめです。

大きさにめげそうになるかもしれないが、キャンピングカーは手洗いするしかない。広い面積を一度に洗うと洗剤や水のシミが残りやすいので少しずつやるのがコツだ

汚れにくくするためには……

気軽にしょっちゅうはできないキャンピングカーの洗車。そのため、洗ったあとはなるべく汚れないようにしておくことも大切です。

カバーをかける

普段使いをしないのであれば、カバーをかけてしまうことが効果的です。バンコンはもちろん、キャブコンにも対応できるカバーが市販されています。バスコンや輸入車などでも、輸入品の大きなカバーもありますし、国内でオーダーメイドのカバーを製作している会社もありますので、相談してみましょう。

コーティングする

「〇年間、ノーワックス」とか「水洗いだけで汚れが落ちる」といった自動車コーティングの広告を見たことがある方もいるかもしれません。コーティングにもシリカ系薬剤を塗布する方法や、光触媒で皮膜を作る方法などさまざまな種類がありますが、簡単に言ってしまえば、車体表面に「汚れが付きにくくなるような膜」を形成するもの。効果や価格もいろいろですが、一部の業者ではキャンピングカーも受け付けています。特にキャンピングカー専門の業者なら、車体各部の素材(FRPなど)に応じたコーティングを施してもらえるので安心でしょう。

下回り洗車をお忘れなく!

洗車というと、ついつい見える部分にばかり目が行きますが、車そのものを傷めないために重要なのは車のおなかの部分。下回りを洗うことです。これからの季節、道路の凍結が予想される地域では、凍結防止剤として塩化カルシウムなどがまかれます。安全な走行のためには仕方がないとはいえ、車にとって塩分は大敵です。

これはキャンピングカーに限った話ではありませんが、雪道を走行したら、かならず下回りの洗浄を行っておきましょう。高圧洗浄機やコイン洗車場のスプレーなどを利用して、とにかく大量の水で車の下回りを洗い流します。

これが凍結防止剤。雪国だけでなく、都市部でもまかれることがある。サビに直結するので、水で洗い落としておこう

白くて大きいキャンピングカー。面積が広いだけに、汚れが目立つのも事実です。気持ちよく出かけるためにも、年に数回でも洗車したいものですね。

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PROFILE

渡部竜生(わたなべ・たつお)キャンピングカージャーナリスト

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サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫7匹とヨメさんひとり。

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