&(and) MUSIC

The Band、ランディ・クロフォード……ちょっとビターな10の物語を楽しむ大人のプレイリスト

  • THE ONE I LOVE vol.24
  • 2018年12月7日

  

今週の「THE ONE I LOVE」は、&M編集部が洋邦・ジャンルを問わずちょっとビターな名曲たちをご紹介。読書のお供に、酒のさかなに、ドライブ中に。リラックスタイムにピッタリな楽曲を、Spotifyで随時プレイリスト化していく。レコードジャケット風の写真も、一緒に楽しんでもらいたい。毎日に、もっと愛と音楽を!


■Spiral Deluxe「Let It Go」

エレクトリック・ジャズ・カルテット、Spiral Deluxeは元ジャズドラマーでもあるデトロイトテクノの重鎮、ジェフ・ミルズの誘いで集ったBuffalo Daughterの大野由美子(Syn)、日野“JINO”賢二(Ba)、ジェラルド・ミッチェル(Key)のスーパーグループ。ほぼ一発録音だというこの作品は、まさにテクノの中に見いだされたクロスオーバージャズ。


■Nubya Garcia「Lost Kingdoms」

ジャイルス・ピーターソンのレーベル・コンピレーションにも参加しているUKジャズのサックス奏者、ヌビア・ガルシアのルーズで自由な演奏がクセになる楽曲。アンサンブルの心地よさも、どんどんドラムが暴れていく構成も、クラブを通過した新世代らしい演奏で素晴らしい。


■Esperanza Spalding「You Have To Dance」

ベースで弾き語りするという、とても高度な技術がいる演奏スタイルとその美貌(びぼう)、さらにグラミーでも最優秀新人賞を獲得したことでも注目を集めるエスペランサ・スポルディングの新譜から。今作で彼女は歌唱に専念しているが、この曲ではボーカリストとしてもとても伸びやかでリラックスした気持ちのいいデュエットが聴ける。


■Randy Crawford「Look Who's Lonely Now」

1982年リリース、歌姫ランディ・クロフォードによるAORシンガー・ソングライター、ビル・ラバウンティのカバー。ドラムはTOTOのジェフ・ポーカロで、鉄壁の演奏によるキメの気持ち良さと、圧倒的にソウルフルな彼女の声、そしてこの時代らしいクリスタルでアーバンなサックス。そして転調でより一層明るくなっていくところがたまらない。


■Budgie「Confession」

ロサンゼルスの謎のアーティスト、Budgie(バッジー)。なぜか日本語混じりのかなりふざけたジャケットに対して、この曲は非の打ち所がないアーバン・ソウル。ヒップホップマナーに従った、心地よいサンプリング+美メロで構成されており、シンセのエロさも含めてとにかく極上の甘さ。


■Gene Williams「Don't Let Your Love Fade Away」

1970年にカンザスシティーのレーベルからリリースされた、ジーン・ウィリアムスのメロウ・ソウル。「アイラブユー」を何度も情感たっぷりに連呼する恍惚(こうこつ)の歌唱に対して、そこに寄り添うオルガンとペラペラなギターの音色の対比、そして切ないホーンのメロディーがまた哀愁を誘う。


■Raphael Saadiq「Never Give You Up」

もはや元Tony! Toni! Toné!と言うまでもないラファエル・サディークの10年前のソロ作品から、とてもロマンチックなモダン・ソウル曲。オーケストラもパーカッションもメロディーも歌唱も、そのままマーヴィン・ゲイをオマージュしたドラマチックな作風で、あのスティービー・ワンダーもハープの演奏で花を添えている。


■Gabrielle「I Wish」

UKのR&Bシンガー、Gabrielleの1993年の1stから、説明不要の超胸キュンな90'sクラシック。片思いの切ない「願い」を彼女独特のハスキーで可愛らしい歌声がつづっていく。サビの込み上げが色んな過去のことを思い出させてくれる、美メロの中の美メロ曲。


■Black Pool「Dancing Alone」

ロサンゼルスのアーティスト、Black Pool。ネット上にはほとんど情報がないのだが、インスタなどを見る限り、海の近くで暮らす若手のシンガー・ソングライターのようだ。オルタナティブな空気を持ったこの曲は、ギターの弾き語りとベース、ドラムとシェーカーだけのユルくシンプルな構成だが、不思議とこの気だるさがクセになる。


■The Band「The Weight - Remixed 2018」

The Bandが1968年にリリースした「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」の発売50周年(!)記念盤から、半世紀もの間聴かれ続けてきた永遠に残る超名曲。このバージョンは音がかなり明瞭にミックスされており、鳥肌が立つほどの感動と、まだまだ新しい発見がある。Spotify上で聴けるオリジナルとの音の違いも聴き比べてみてほしい。



(企画制作・たしざん、河野有紀)


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