ゲッティが今年の報道写真1位を発表、米国・メキシコ国境で泣く2歳の子ども

  • 2018年12月18日

ゲッティイメージジャパンが選んだ「今年の1枚」。2018年6月12日、米国テキサス州マッカランにて国境警察の取り調べを受ける母親の横で泣く2歳のホンジュラス人の女の子。973077510,John Moore/Getty Images

報道や広告向けの映像を販売している「ゲッティイメージズ ジャパン」(東京都渋谷区)は18日、2018年に同社が販売した報道写真の中から選んだ、最も印象的な「今年の1枚」を発表した。選ばれたのは、6月に、米国テキサス州で国境警察の取り調べを受ける母の横で泣く2歳のホンジュラス人の女の子の写真。切り抜いてトランプ米大統領と並んでTIME誌の表紙に使われた。同社は「亡命申請中の人たちの待遇を変えるきっかけとなった、政策にも影響を与えた1枚」と理由を説明した。

同時に、NTTデータが開発した脳科学と人工知能(AI)を掛け合わせた技術「Neuro AI by NTT data」が選んだ「今年の1枚」も発表された。そちらは、9月にイエメンで撮影された、野外病院の遺体安置所で、戦死した友人の遺体を見る男性の写真が選ばれた。NTTデータによると、恐ろしさなどのネガティブな印象と「繊細」「尊い」などのポジティブな印象がどちらも強いと判断された結果という。

「Neuro AI by NTT DATA」が選んだ今年の1枚。2018年9月22日、イエメン・ホディダ地区で戦死した戦士の遺体を野外病院の遺体安置所で見る友人。1042243084,Andrew Renneisen/Getty Images

その他、ゲッティ社が選んだエンタメ部門の1位は、英国のチャールズ皇太子が70歳の誕生日を記念して撮影された家族との公式写真だった。一方、NeuroAIは、同じエンタメ部門で、5月のカンヌ映画祭で撮影された、モデルのウィニー・ハーロウとヘイリー・ボールドウィン、ベラ・ハディッドの3人が仲良く座っている1枚を選んだ。

Neuro AIが選んだエンタメの1位。フランス・カンヌ映画祭の開催中に行われたマダム・フィガロとディオール主催のディナーに参加したモデルのウィニー・ハーロウ、ヘイリー・ボールドウィン、ベラ・ハディッド。957802582,Pascal Le Segretain/Getty Images

今年の1枚の発表の後は、同社代表取締役の島本久美子さんと、ゲッティイメージズ所属フォトグラファーのカール・コートさんによるトークが行われた。災害現場や戦場写真で数々の受賞歴を持つカールさんは、「何が実際に起きているのか、災害の現場の人たちの苦悩を世界の人たちに見てもらうために撮り続けている」と語った。危険地帯の取材に行く前に受けた訓練の内容や、危ないと判断したらすぐに撤退していることなど、リスクを避けるために心がけていることについて説明した。

今年の1枚発表の後は、ゲッティイメージズ ジャパン代表取締役の島本久美子さん(右)と、ゲッティ所属フォトグラファーのカール・コートさん(中央)によるトークが行われた。

発表された作品は、東京都港区新橋4丁目の新虎通りCORE「THE CORE KITCHEN/SPACE」で18日から21日まで開催中の「Year in Focus 2018 Gallery」で展示されている。開場時間は11:00~23:00。(18日は19時から)。無料。

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