小川フミオのモーターカー

東京オートサロン開幕 GRスープラ・コンセプトなど見どころをレポート

  • 文 小川フミオ
  • 2019年1月12日

「トヨタ・ガズーレーシング」による「GRスープラ・スーパーGTコンセプト」は2020年のスーパーGT選手権GT500クラスのためのモデル

「東京オートサロン2019」が11日に開幕した。いまや「東京モーターショー」をしのぐ集客力がある人気の自動車ショーだ。カスタムカー(改造車)の展示会として1983年に開催されて以来、規模は毎年拡大しており、主催者によると、2019年は「過去最多の906台」が展示される。

国内外の自動車メーカーがこのショーに積極的に参加している。今回の大きな目玉は、トヨタ自動車のレース車両やスポーツ車両を担当する「トヨタ・ガズーレーシング」が展示した「GRスープラ・スーパーGTコンセプト」だ。1月14日からデトロイトで行われる北米自動車ショーで公開予定の新型「スープラ」をベースにしたレーシングカーだ。

「トヨタ・ガズーレーシング」の友山茂樹プレジデントと、かなり運転が楽しいと評判の「マークX GRMN」

「ガズーレーシングはマニュファクチャーにとどまらず、レーシングカンパニーなのです」。ルマン24時間レースでの優勝や世界ラリー選手権でのタイトル獲得などの実績を持つガズーレーシングの友山茂樹プレジデントはこれからもレースに注力していくと語った。

東京オートサロンが自動車メーカーに注目されるようになったのは、展示の傾向が、レースとかスポーツカーに特化しているからだ。そのため、基本的に快適さやラグジュアリーさがセリングポイントの車両はほぼ見当たらない。言わばある種の専門店アーケードなのである。

南明奈さんをゲストに招いてお披露目されたトヨタ系列「モデリスタ」の「UXモデリスタコンセプト」は、フロントグリルのところにLEDパネルがはめ込まれていてメッセージを歩行者に伝える

ガズーレーシングとは正反対ともいえる方向でスポーツ性をアピールしていたのが、スズキだ。2018年の大ヒット「ジムニー」をベースにした、ユニークなコンセプトモデルを2台展示して来場者の注目を集めていた。

スズキの「ジムニーシエラ・ピックアップスタイル・コンセプト」は「4WD性能と荷台の利便性を必要としているユーザーの頼れる相棒として開発」(スズキ)したというが発売の予定はなさそう

日産自動車もスポーティーで品質感の高さをセリングポイントにした「オーテック」ブランドを大きくフィーチャーした。新型車は「湘南ブルー」に塗装された「エクストレイル・オーテック」である。

ダイハツは1968年の第3回日本グランプリでクラス優勝したレーシングカー「P-5」を出展した。同時にカーボンファイバーのルーフを持った限定生産車「コペンクーペ」もお披露目し、「スポーツカーがダイハツの核にある」(広報担当者)という姿勢を示したのだった。

ホイール径がオリジナルより上がった「エクストレイル・オーテック」は内装もブルーやホワイトやライトブラウンが用意されている

ダイハツ社内の有志がすべてレストアした68年のレーシングカー「P-5」は若い来場者に「なにこれ? めちゃくちゃカッコいい」と大いに評価されていた

その他にも、多くのクルマに人が集まっていた。

マツダが2019年に世界的に販売する予定の新型「3」はおそらくかなりいい走りを体験させてくれそう

ホンダ系列「無限(M-TECH)」が手がけた「シビック・タイプR RC20GTパッケージ」の試作モデルはカーボン素材のボディパーツやプロスペックのサスペンションシステムなどレースカーづくりのノウハウが組み込まれている

メルセデスAMGによる「S63では満足できないひとのために」(広報担当者)という「GT4ドアクーペ」が2019年の東京オートサロンで初公開された

レース活動にも熱心なアストン・マーティンにはファンも多く、ベースモデルより出力があがり足まわりなどにも手が入った「DB11AMR」なども人気が出そうだ

「こんなに規模が大きいとは思わなかったので驚いています」。初めて東京オートサロンに出展した英の高級スポーツカーメーカー「アストン・マーティン」で開発チーフエンジニアを務めるマット・ベッカー氏は会場で印象を語ってくれた。

アストン・マーティンはおしゃれな展示スペースを設定し、「AMR(アストン・マーティン・レーシング」がチューニングを手がけた、よりスポーティーな「ヴァンテッジAMR」と「DB11AMR」で話題を呼んでいた。このように新しい出展者を迎え、内容が充実していくことにも感心させられた。

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「東京オートサロン2019」は、1月13日(日)まで千葉・幕張メッセで開催される。

(文・写真 小川フミオ)

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PROFILE

小川フミオ(おがわ・ふみお)

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クルマ雑誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。新車の試乗記をはじめ、クルマの世界をいろいろな角度から取り上げた記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。趣味としては、どちらかというとクラシックなクルマが好み。1年に1台買い替えても、生きている間に好きなクルマすべてに乗れない……のが悩み(笑)。

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