楽天と幸楽苑がタッグを組んで、未来の飲食店を目指す

  • 関川隆
  • 2019年2月4日

幸楽苑HDの新井田昇社長(左)と楽天の三木谷浩史会長兼社長(右)

日本の飲食業界は、バリエーションの豊富さ、味、サービスの質において、世界に冠たるものである。それでいて生産性は決して高いとはいえず、人手不足やキャッシュレス化の遅れなど、さまざまな課題を抱えている。そんな日本の飲食業界を変えようと、ITやAIなどの最新技術を活用した、新たな取り組みが始まっている。

その一つとして大きな注目が集まっているのが、全国に517店を展開するらーめんチェーン「幸楽苑」と、楽天のコラボレーションだ。1月28日に都内で開かれた共同説明会では、幸楽苑HDの新井田昇社長が、これから楽天とタッグを組んで、AIやフィンテックなどの最新技術を活用し、新しい飲食サービスを追求すると発表した。

「楽天とともにAIを活用した味の探求、サービスの向上を進め、未来の飲食店をつくりあげていきたい。キャッシュレス化を進め、決済のバリエーションを増やすとともに、お客様がわざわざお店に足を運びたくなる、ワクワクする体験を提供していきます」と新井田社長は抱負を語る。

その一貫として紹介されたのが、楽天技術研究所が開発したAIを搭載したデジタルサイネージ「UmaAI(ウマアイ)くじ」だ。画面の前に客が立つと、AIを活用した画像認識技術でその人の年齢や性別などを推定し、売り上げ実績をもとにおすすめメニューを紹介。そのラーメンを背景にした記念撮影ができ、クーポンくじも発行される予定だ。幸楽苑では、この「幸楽苑UmaAIくじ」を、2019年度中に実店舗で試験導入することを目指している。

「幸楽苑UmaAIくじ」のデモ機

1月29日からは、幸楽苑全517店舗で楽天の共通ポイントサービス「楽天ポイントサービス」が使えるようになった。すでに幸楽苑全店でオリジナルデザインの幸楽苑楽天ポイントカードの配布を行っており、通常より2倍のポイントを付与するキャンペーンを2月28日(木)まで展開する。

「私も幸楽苑の六本木店によく行きますが、子どもからお年寄りまで愛される味とサービスはすばらしい。楽天ポイントのデータを活用して今後のメニュー開発に貢献したり、AI技術を使った取り組みを進めたりして、新しい食のサービスを展開していきたい」と、楽天の三木谷浩史会長兼社長は語った。

幸楽苑とのコラボを喜び、抱負を語る楽天の三木谷浩史会長兼社長

ITと外食産業の融合により、これからどのような新しいサービスが生まれるのか。今後の展開が楽しみだ。

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