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都市住民のための雪対策グッズ〈前編〉足元どうする? 手持ちの靴にポン付けも

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  • 2019年2月1日

  

この数年、アウトドアウェアを街中で着こなす男性が増えている。カジュアルでちょっとオシャレで着心地もいい。本コラムでは、ファッション性と機能性を兼ね備えたアウトドアブランドが展開する「これさえ持っていれば間違いない」というマストバイなウェア、グッズを紹介していく。

比較的温暖な首都圏に住む都市生活者は、多少の雪にも右往左往してしまうもの。積もった雪や凍結した路面にすべる、転ぶは当たり前で、歩くことすらままならないこともある。そんな体験をしたにもかかわらず、春の訪れとともに雪のことは忘れて、数年後の“大雪”に再び足をすくわれてしまう。

そこで今回のマストリストでは、日本屈指のアウトドア専門店「L-Breath」のバイヤー・島充明(しまみつあき)さんに、プロの視点から都市住民のための雪対策グッズをご紹介いただく。忘れた頃にやってくる都会の雪。そんな雪に翻弄(ほんろう)されないために、今のうちから装備を整えておこう。

圧倒的なグリップ力を誇る最新ソールを採用 メレルのスノースニーカー

メレル「COLDPACK ICE+ MOC WATERPROOF」(税込み20520円)は、降雪時ならずとも使える逸品。アッパーにはしっかりと防水加工がかけられている

ここ数年、普段使い出来るスノーシューズが冬の防寒具として一般化してきた。人気を集めているのは、ソレルやL.L.ビーンに代表される靴の下部をゴムで覆った防水ブーツ、中綿入り防水スノーブーツ、さらに街中でも気軽にはけるスノースニーカーの3種類。

「雪用のフットウェアを選ぶときにチェックして欲しいポイントは三つあります。まずは滑りにくいソールであること。その次に中綿の厚み。そして防水機能の有無。ものすごくたくさん雪が降った時は、ザ・ノース・フェイスのヌプシブーティーのようなロング丈がオススメなのですが、軽めの雪、その翌日に凍結した路面を歩く時におすすめしたいのが、スノースニーカーです」(島さん)

そう語る島さんが都市向きのスノースニーカーとしておすすめしてくれたのが、アメリカミシガン州に本社を置くシューズメーカー「メレル」「COLDPACK ICE+ MOC WATERPROOF」。メレルの「モックタイプ」スニーカーといえば、プレーントゥが定番だが、こちらは靴の甲の部分がU字状に縫われている「モカシン」タイプ。比較的デザインがシックゆえスーツに合わせても、ほとんど違和感がない。

一番の特徴は滑りにくさです。ビブラムという靴底メーカーが冬用に開発した『アークティックグリップ』という非常に滑りにくいソールを採用しています。ラバー製のソールは寒さで固くなると路面をつかみにくくなるのですが、こちらに使われているラバーは、マイナス20℃まで硬化しません。しかも特殊な滑り止めコンパウンド(粒子)を配合しているので、氷の上でもガッチリとグリップしてくれるんです」(島さん)

いかにも滑りにくそうなソールパターンは排雪性も意識しているという。水色の部分が特殊コンパウンド。中央に1カ所だけ設けられた白い突起部分は氷点下になると色が青く変化するという遊び心も

次に島さんが紹介してくれたのが、ここ最近トレイルランニングの世界はもちろん、ファッション界でも大いに注目を集めているフランスのスポーツメーカー「サロモン」のスノースニーカー「シェルター CS WP」。元々はスキーを始めとするスノースポーツ関連のギアで世に出た会社とあって、スノースニーカーの出来も秀逸なのだとか。

サロモン「SHELTER CS WP」(税込み14040円)。アッパーには、通気性、疎水性、速乾性に優れたソフトシェル素材と防水透湿素材を組み合わせている

「合成繊維中綿入りの防水ブーツです。中綿はそれほど厚くないんですが、札幌の寒さくらいまでは対応してくれます。非常に汎用性(はんようせい)が高いですね。片足で390グラム(※27センチ)と、ハイカットであるにもかかわらず一般的なローカットのスノースニーカーよりも軽いのも特徴。ソールを見ていただくとわかりやすいですが、軽量化のために接地しない部分が肉抜きされています」(島さん)

サロモンのオリジナルの『コンタグリップ』ソール。軽量化のために黒いアウトソールのつま先側10カ所、かかと側3カ所が肉抜きされ、同じく黒のEVA素材ミッドソールがむき出しになっている。グレーのパーツは外側から土踏まずをホールドすることで快適なはき心地を作り出しているという

シューズにポン付けできる「スノースパイク」でアイスバーン対策

クロスアドベンチャー「スノースパイクワンタッチ7PIN」(税込み972円)

わざわざ新しく靴を買うのでなく手持ちの靴にプラスして転ばないようにしたい人には「スノースパイク」を併用することをおすすめしたい。降雪時や凍結した路面を鉄製のクリート(=鋲〈びょう〉)でグリップすることでスリップを防止してくれるアイテム。装着方法や素材などは様々だが、価格は1000円以下から高くとも3000円とお手頃で、実はここ数年、首都圏でひそかに売れ続けているという。

「面ファスナーでつま先に装着できる簡易的なものから、足裏全体をカバーできるヘヴィなものまで様々なタイプがあります。つけたままお店や会社に入ってしまうと、床を傷つけてしまう可能性があるのでご注意ください。都会では面ファスナーで簡単に着脱ができるタイプがオススメですね」(島さん)

わずか2〜3秒で着脱可能。収納袋も付属するので、雪国への出張の際にはバッグにしのばせておきたい

しっかりカラーを選べば、シューズの印象を崩すことがない

そしてこちらが足裏全体をカバーするタイプのもの。

ゴムを伸ばして靴にはめ込む全面タイプのスノースパイク。人気の厚底スニーカーにも装着可能だ

言うまでもないが、グリップ力では靴底全体をカバーする全面タイプに軍配が上がる。今回紹介してくれたラバー製の場合、靴にしっかりとフィットし、ズレたり外れたりすることもまれだとか。もちろん全面にクリートが打ち込まれているので、凍結した雪をガッチリとグリップしてくれる。

「とにかく歩行時の安定感や装着感は非常に良いのが特徴です。雪かきなど屋外で長時間作業するときにはおすすめ。用途に合わせて使い分けてほしいですね」(島さん)

エバニュー『ノンスリップスノースパイク』品番:EBY005 価格:税込み1296円

島充明(しまみつあき)さん。株式会社ヴィクトリア 商品エキスパートマネージャー。「エルブレスにご来店いただければ、冬の街に必要なグッズは大抵そろうと自負しています。遠慮なくお声がけください」

<SHOP DATA>
エルブレストップ| L-Breath - ヴィクトリア
http://www.victoria.co.jp/l-breath/

取材・文/吉田大
撮影/今井裕治

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