連載・口福のランチ

ガパオライスはやさしい味 タイ東北部の味を楽しめる「バンコク食堂ポーモンコン」(東京・五反田)

  • 文・写真 ライター 森野真代
  • 2019年2月7日

粗びきの鶏ひき肉とフレッシュなバジルのバランスが絶妙な「ガパオライス」

今週の口福のランチは、赤や青のプラスチックの椅子が並ぶ、タイの屋台さながらのカジュアルな店内にゆるりとした空気が流れる「バンコク食堂ポーモンコン」。五反田駅から7、8分ほど、山手通り沿いにあるタイ料理の店だ。

ランチメニューは「今週のタイカレー(850円)」「トムヤムヌードル(950円)」「ガパオライス(950円)」「パッタイ(900円)」など6種類。

しっかり目に味のついた「パッタイ」にはレモンを搾って

タイ料理好きには魅惑のラインナップだが、迷うことなく大好物のガパオライスを注文した。

サラダとスープを食べ終わる頃に運ばれてきたガパオライスは、鶏ひき肉が想像以上に白っぽく、素材を生かしたやさしい味だ。オイスターソースでしっかりと味つけされたガパオとは一線を画している。具材とジャスミンライスを軽く混ぜ、口に運んだ瞬間にナンプラーの香りが鼻を抜ける。バジルの風味、インゲンの食感と、粗くひいた鶏肉のバランスが絶妙で、添えられた半熟卵の揚げ加減もいい感じだ。おいしさの決め手は本国タイでガパオに使われるホーリーバジル。それも冷凍などではなく、新鮮なものだけを使う。「フレッシュなハーブでなければこの味わいは出せないです」と、シェフの土谷栄一さん。

五反田に店をオープンしたのは2017年の7月だが、もともとタイ東北部のイサーン地方出身のモンコン夫妻が品川区荏原で営んでいたタイ料理店「ポーモンコン」を、夫妻が故郷に帰るタイミングで引き継いだ。大手のタイ料理店で働いていた頃にモンコンさんの料理と出会い、毎日のように店に通いつめるうちに、いつしか “息子”と言われるまでになっていたという。

いったんは荏原の店を閉め、ふたたび料理修業を決行。現在は五反田に場所を移し、モンコン氏直伝のタイ料理に腕を振るう。ディナーでは、ハーブたっぷりのサラダ「ラープムー」や鶏の炭火焼の「ガイヤーン」といった代表的なイサーン料理を提供。野菜をふんだんに使うヘルシーメニューが多い。

この日のランチタイムに提供していたカレーも「ゲーンパー」というポーモンコン自慢のイサーン料理だ。

「今週のカレー」はタイの東北部、イサーン地方の郷土料理「ゲーンパー」

タイカレーといえば、ココナツミルクを使ったグリーンカレーやレッドカレーを思い浮かべるが、ゲーンパーはココナツミルクを使わず、肉と野菜とスパイスで作る。ナス、ピーマン、インゲン、しめじ、それにフレッシュなタイバジルがたっぷりと入ったサラサラとしたカレーだ。ガパオと同様、どこかほっとするなつかしさがある。

シェフ自らが魅了され、ほれ込んだ味を、もっともっと多くの人にも知ってもらいたいと人の多い五反田に店を移したのだそう。土谷さんの夢の詰まったポーモンコンで、絶品イサーン料理をぜひ味わってみてほしい。

五反田駅から徒歩7~8分、大崎広小路駅から2分の山手通り沿いにある

<今回のお店のデータ>
バンコク食堂ポーモンコン
東京都品川区大崎5-7-14 五反田ロイヤルハイツ105-2
03-6417-9778
http://www.phomongkon.com/

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PROFILE

森野真代(もりの・まよ)

写真

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。「唎酒師(ききさけし)」の資格取得後は、自己研鑽も兼ねて各地の酒処の探索に余念がない。友人を招いての家飲みも頻繁に開催。

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