男のブランド館

ロジックを超えた感情が生み出す「エアロコンセプト」のバッグ&アクセサリー

  • 文 羽生美香
  • 2016年2月3日

写真:ブランドの原点となったスリムポーター・シュリンク 85,000円(税別) ブランドの原点となったスリムポーター・シュリンク 85,000円(税別)

写真:スーパートランスポーター・スクラッチB4 260,000円(税別) スーパートランスポーター・スクラッチB4 260,000円(税別)

写真:イタリア製タンニンなめしヌメ革のハンドルとセーフティロック イタリア製タンニンなめしヌメ革のハンドルとセーフティロック

写真:スーパートランスポーター専用組み換えハンドル。このハンドル欲しさにバッグを買う人もいる。 スーパートランスポーター専用組み換えハンドル。このハンドル欲しさにバッグを買う人もいる。

写真:“はじめまして” を意味する名前の付いた名刺入れ。エミージャ・カスタム・レザー 40,000円(税別) “はじめまして” を意味する名前の付いた名刺入れ。エミージャ・カスタム・レザー 40,000円(税別)

写真:エミージャ・サマータイム・クロコダイル 55,000円(税別) エミージャ・サマータイム・クロコダイル 55,000円(税別)

写真:創始者・菅野敬一 創始者・菅野敬一

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 埼玉の小さな町工場が作るバッグやアクセサリーが、ジョージ・クルーニー、ロバート・デ・ニーロ、ユマ・サーマンから、アルベール2世モナコ国王まで、世界中のセレブたちに注目され、注文が舞い込む。「AERO CONCEPT(エアロコンセプト)」は、そんな夢のような話を実現した、まさに日本が誇るメイド・イン・ジャパンのブランドです。伝統のあるブランドでさえ流行に迎合し、創業の精神や歴史の重みが薄れてしまうことが多い昨今、エアロコンセプトの製品にはモノづくりの信念がしっかりと刻み込まれています。

自分の好きなものだけを作ると決意

 創始者・菅野敬一は、祖父の代から続く精密板金加工の町工場の3代目。最大の取引先が海外生産にシフトしたことによって、その町工場が倒産してしまうという逆境の中からエアロコンセプトは生まれました。窮地を救ってくれたのは、航空機部品の納入先。菅野の工場の優れたアルミ加工の技術をなくすのは惜しいと考え、注文を増やして、再建を支援してくれました。

 この経験によって菅野は「会社はいつなくなるかわからない」と悟り、ならば培ってきた技術を生かして「自分が本当に好きなもの、使いたいものを作ろう」と決意。こうしてエアロコンセプトは誕生しました。

ジュラルミンとアルミニウム合金の特性を生かす

 菅野自身がクライアントとの打ち合わせに使う図面を入れるために作った極薄カバン「スリムポーター」が、エアロコンセプトの始まり。スリムポーターは、「より軽く、より強く、よりシンプルに」を開発コンセプトに、素材は航空機用のジュラルミンとアルミニウム合金で構成し、超薄板の強度を増すためにダブルリブ構造を創り出しました。

 軽量で強度と粘りを持つ「アルミニウム合金」。一方、超軽量で非常に硬く、高い耐破断性を持つ「ジュラルミン」。エアロコンセプトの製品は、この2つの金属の特性を生かして、アルミニウム合金はフレーム躯体(くたい)に、ジュラルミンは本体側面パネルに使用し、絶妙な強度のバランスを作り上げているのです。

ロジックではなく感情を大切に

 1000分の1ミリの違いを指先で感じ取る研ぎ澄まされた職人の感覚。その精緻(せいち)極まりないスキルで作り上げるフルハンドメイドの商品。町工場という言葉の響きからは程遠いモダンで気品あふれる逸品ぞろいです。おすすめは、やはりブランド誕生のきっかけとなったスリムポーター。閉じる時のカシャッという音は、ライカのカメラのコレクターである菅野が愛機のシャッター音を模したもの。この音を作り出すために半年かかったと言う。そのこだわりは、もはや“ロジック”ではなく“感情”そのもの。エアロコンセプトらしさをもっとも体感させてくれる製品です。

 ビジネスシーンで大活躍するのが、名刺入れ。イタリアトスカーナ地方の伝統手法によって長時間丁寧になめした牛革を使用。じっくりと時間をかけて染色した革は、表面に傷が付きにくく、使う度に味わいが増します。また、目を引く個性的なデザインは、相手にさりげなく大人のこだわりをアピールすることができる上に、会話のきっかけにもなりそうです。

 自分の欲しいものだけを作るという不器用なまでのこだわりや、ロジックを超えた感情の表現で、目には見えないカッコよさを具現化した板金工、菅野敬一。便利さの追求ではなく、心を豊かにする道具を作り続ける職人の熱い思いに触れてみてはいかがでしょうか。

    ◇

エアロコンセプト金沢
076-246-1033
http://aero-concept.jp/

PROFILE

羽生美香

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後、フリーエディターに。雑誌やWebを中心に、ジュエリー、ファッションや旅をテーマにした記事を執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。料理も得意で、友人を招いての家飲みも頻繁に開催。ストレス解消は旅で、スペインとハワイをこよなく愛する。旬のベクトルは日本の良さの再認識と地方の活性化。

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