アイスランドの大地を駆け抜けた、ランボルギーニのSUV「ウルス」試乗記

写真

世の中はSUVブーム。スーパースポーツカーで知られるイタリアのランボルギーニも「ウルス」と名付けたSUVを手がけたほどだ。
そのランボルギーニ・ウルスは、百花繚乱(りょうらん)のごとくさまざまなスタイルが出てきているSUVの世界にあって、ひとつの極といえるかもしれない。
世界各国からジャーナリストを招いての最初の試乗会はサーキットで行われた。かたちはSUVでも中身はスーパースポーツカーだと主張したいのだろうと、そのとき私たちは思った
478kW(650ps)の最高出力に850Nmの最大トルクという、超がつくほどパワフルなモデルだ。アニマ(魂)と名付けられたドライブ・モード・セレクターが備わっていて、コルサ(レース)やスポーツといったモードが用意されている。
しかし今回、ランボルギーニはアイスランドを試乗会の場所に選んだ。レイキャビクからさらに下がった南部の海岸線に沿った道がコースである。とはいえ10月は日本でいえばほぼ真冬に近い。
ウルスで走ったアイスランドは、溶岩や火山礫(れき)で覆われた道ばかり。たまに舗装された道路を走るが、吹雪に見舞われることもあった。日本でも知られたブラックサンドビーチなど、観光するにはいいけれど、ふつうのクルマではタイヤがスリップして走るのが難しい。そういう場所も多々あった。
 
舗装路面でスポーツモードを試したときは、空に飛び上がるんじゃないかと思うほどの強烈な加速に驚いた。ストラーダ(一般道)モードでもアクセルペダルを強く踏み込むと、からだがシートに押しつけられる気になる。そして、スポーツモードはさらに上を行くのだ。
荒れた路面や滑りやすいところでは、アニマで滑りやすい路面用の「ネーベ」や、砂地向けという「サビア」モードを選ぶこともあった。
前後輪へのトルク配分は路面の状況に応じて瞬時に変化するいっぽう、左右の車輪でも片方が滑っても、もう片方にしっかり駆動力が伝達されるので、オフロードでもしっかり走る。いろいろな意味で劇的なドライブ体験だった。
 
文・小川フミオ 写真=Automobili Lamborghini提供

写真をクリックすると、大きな画像が表示されます。環境によっては表示に時間がかかる場合があります。

    [PR]