人生100年時代に突入!? 生き方と働き方はどう変わる?

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  • 2016年11月9日

写真:『ライフ・シフト~100年時代の人生戦略』著者のリンダ・グラットン教授 『ライフ・シフト~100年時代の人生戦略』著者のリンダ・グラットン教授

写真:「マルチステージ型の人生を送るべきだ」と語るグラットン教授 「マルチステージ型の人生を送るべきだ」と語るグラットン教授

写真:左から浜田敬子AERA前編集長、リンダ・グラットン教授、安倍昭恵首相夫人、安田洋祐大阪大学准教授、池見幸浩grooves代表 左から浜田敬子AERA前編集長、リンダ・グラットン教授、安倍昭恵首相夫人、安田洋祐大阪大学准教授、池見幸浩grooves代表

写真:イベントには安倍昭恵首相夫人も登壇 イベントには安倍昭恵首相夫人も登壇

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 今の40代は70代半ばまで、20代は75~80歳まで働かなければならない――。ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授の新著『ライフ・シフト~100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社)では、そんなショッキングな予測をしている。グラットン教授は人材論や組織論の世界的権威で、未来の働き方をテーマにした前著『ワーク・シフト』は、日本でもベストセラーになった。最新作の『ライフ・シフト』では、先進国の平均寿命は近いうちに100歳まで伸び、これまでの私たちの生き方や働き方を根底から考え直さなくてはならなくなると主張している。

 10月27日、そんなグラットン教授の来日イベントが東京・丸の内で開かれた。冒頭の講演で彼女は、本でも紹介している3世代の架空の人物の事例を出し、これからは“65歳までに退職して余生を楽しむ”といった人生設計は成り立たなくなると説明。「学校、仕事、老後の三つのステージをみんなが同じペースで歩む生き方は終わり、一人ひとりがやりたいことを、やりたい順番で行うようになる」と語った。

 プライベートと仕事を分けず、仕事をしながら地域貢献や趣味、新しいスキルの習得にも時間を割く。変化に対応し、常に新しい自分へと生まれ変わっていく。そんなマルチステージ型の人生を送るべきだという。その上で大事なのが「金銭的な資産より、知識やスキル、評判や仲間とのネットワークなどの無形資産」だ。また「今後は日本でも起業する人が増え、終身雇用は10年後、20年後には崩壊する」と予測。企業は女性の労働参加率を高め、国も三つのステージに基づく政策を変える必要があると訴えた。

 その後、安倍昭恵首相夫人、安田洋祐大阪大学准教授、池見幸浩grooves代表が加わり、浜田敬子AERA前編集長が司会を務めるパネルセッションが行われた。

 「日本の雇用制度や労働環境はどうしたら変革できるのか」との浜田前編集長の問いに、池見代表は「IT系やスタートアップ企業では変革の息吹は見え始めている。これから指数関数的に変わるのでは」と、安田准教授は「制度には補完性があるので変えるには30年はかかる。ただ変化はすでに始まっている」と答えた。グラットン教授は「ずっと続いてきたシステムを変えるには相当なショックがいる。若い女性が声をあげることも大事」と、安部さんは「最近は新しい仕事を自分で生み出す人も増えてきた。世の中は変わり者が変える」と語った。

 またこれからの生き方で大事なこととして「環境を変えて多様な人とふれあうこと」「遊び心をもち、自分がワクワクすることを大切にすること」との意見で一致した。

 イベントを通じて明らかになったのは、成長と競争、お金を追い求める時代は終わり、何かを創造する喜びや仲間との共感、目に見えない本質的な価値を大切にする時代が始まっていること。寿命100年時代は、本人の意識と努力次第で、かつてない豊かでエキサイティングな人生を送れる。それこそ、これからの時代を生きる上での指南書『ライフ・シフト』を貫く重要なメッセージだ。(文 ライター・関川隆)

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