中村江里子 パリからあなたへ

フランス流洗濯の仕方

  • 文 中村江里子
  • 2015年4月21日

写真:スーパーの洗剤コーナー。ここは液体状の洗剤売り場の一部で、それ以外にもタブレットタイプのものや粉末タイプの洗剤コーナーがあります スーパーの洗剤コーナー。ここは液体状の洗剤売り場の一部で、それ以外にもタブレットタイプのものや粉末タイプの洗剤コーナーがあります

写真:こちらは染み抜きや漂白剤、黒専用の洗剤、色物専用の洗剤などがあるコーナーです こちらは染み抜きや漂白剤、黒専用の洗剤、色物専用の洗剤などがあるコーナーです

写真:calgon(カルゴン)は石灰中和剤。上の段はタブレット、下の段は粉末タイプになります calgon(カルゴン)は石灰中和剤。上の段はタブレット、下の段は粉末タイプになります

写真:我が家で使用しているもの。左が柔軟剤、右が洗剤です。基本的にはビネガーを使用していますが、その時々で使い分けています 我が家で使用しているもの。左が柔軟剤、右が洗剤です。基本的にはビネガーを使用していますが、その時々で使い分けています

写真:左のボトルが黒専用の洗剤。右が漂白剤です。手前のカプセルを洗剤に加えて入れることによって黒が蘇(よみがえ)ります 左のボトルが黒専用の洗剤。右が漂白剤です。手前のカプセルを洗剤に加えて入れることによって黒が蘇(よみがえ)ります

写真:白ビネガーとベーキングパウダーです。ビネガーは1リットルでおよそ0.5ユーロ(約64円)。まとめ買いをして洗濯や掃除にも使っています
白ビネガーとベーキングパウダーです。ビネガーは1リットルでおよそ0.5ユーロ(約64円)。まとめ買いをして洗濯や掃除にも使っています

写真:我が家のドラム式洗濯機。設定もたくさんあるのですが、ほとんど毎回同じボタンを押しています。ボタンの左部分に引き出しがあり、そこに洗剤を入れます(写真 中村江里子) 我が家のドラム式洗濯機。設定もたくさんあるのですが、ほとんど毎回同じボタンを押しています。ボタンの左部分に引き出しがあり、そこに洗剤を入れます(写真 中村江里子)

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 電気や水の節約のためにまとめ洗いをしようと思っても、子どもが3人いますと1日に1回は洗濯機を使うことになります。日本ではお風呂の残り湯で洗濯をすることがあるかもしれませんが、パリではあまりありません。また、水ではなくお湯を使います。一般的な洗濯機で、水温が0度から90度まで設定ができます。なぜ90度までの高温があるのか、それはパリの水が硬水で石灰分も多く、洗濯に適さないからといわれています。加熱することによって洗浄力が増すということのようです。でも、実際に90度で洗濯をしたら、色落ちや生地が傷みそうで、私は経験がありません。

 フランスの洗濯機はドラム式が多く、洗剤などを入れる引き出しが付いています。日本でしたら洗濯の際に使うのは、洗剤、お好みで柔軟剤くらいですよね。パリでは洗剤、柔軟剤、石灰中和剤など色々なものを入れます。硬水という水質のせいか、柔軟剤を入れないとかなりごわごわとした仕上がりになります。また、カルキがとても多く含まれているため、洗濯機のパイプやフィルターがあっという間に詰まってしまいます。故障の原因にもなるので、一般的に「カルゴン」と呼ばれる石灰中和剤も加えるのです。例えばトイレの温水洗浄便座も目詰まりをしてしまいます。水によって、注意することや必要なものが変わってくるのです。

 パリでは、白いものも黒いものも洗濯を繰り返すうちに、段々グレーっぽくなってきます。漂白剤はみなさんにも馴染(なじ)みがあると思いますが、こちらには黒専用の洗剤もあるのです。確かに女性も男性も黒を着用する人が多いような気がしますし、やはり黒は真っ黒を着たいものです。ということで、黒色を回復させる専用の洗剤も必需品になります。ちなみに色は白です。我が家では使ったことはないのですが、色物対応の洗剤もあります。

 こちらに住み始めた当初は、言われるままにすべての洗剤を揃(そろ)えて毎回洗濯していましたが、8年ほど前からほかのものを使うようになりました。お世話になっている管理人さんに「子どもたちも小さいし、あまりあれやこれや入れたくないのですが……」と相談したら、とってもいい方法を教えてくださったのです。柔軟剤、石灰中和剤の代わりにビネガー(酢)を使うとのことでした。確かに湯沸かし器など、ビネガーを使って掃除することが多いので、石灰分を中和でき、柔軟剤の役割も果たしてくれることが分かりました。

 グレーっぽくなってしまったシャツやTシャツ、子どもたちの靴下などは漂白剤ではなく、ベーキングパウダーを使って漂白しています。通常の洗剤とビネガーを引き出しに、洗濯ものと一緒にベーキングパウダーを入れます。すると、驚くほどパキっとした白になりますからお勧めです!

 洗濯機は洗うものによって、温度は0~90度、脱水時の1分間の回転数も設定が可能ですが、30~40度での洗濯が一般的です。エコボタンもあって、水は節約できますが、洗濯時間は長くなります。例えば、コットンで設定すると温度は60度、時間は2時間45分。化学繊維は40度で1時間43分などです。我が家では汚れがひどくなければ「MIX RAPIDE(ミックス・ラピッド)」という、異なる素材のものを素早く洗う設定にしています。この場合は40度で1時間。細かく設定できるのですが、残念ながら使いこなせていません……。みなさんの洗濯の仕方はいかがですか?

 次回は5月12日(火)の配信を予定しています。

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PROFILE

中村江里子(なかむら・えりこ、Eriko Barthes)

1969年東京都生まれ。立教大学経済学部卒業後、フジテレビのアナウンサーを経て、フリー・アナウンサーとなる。2001年にフランス人のシャルル エドワード バルト氏と結婚し、生活の拠点をパリに移す。妻であり、3児の母でもある。現在は、パリと東京を往復しながら、テレビや雑誌、執筆、講演会などの仕事を続ける。著書に『エリコ・パリ・スタイル』(マガジンハウス)、『ERIKO STYLE暮らしのパリ・コラージュ」(朝日新聞出版)、『女四世代、ひとつ屋根の下』、『マダムエリコロワイヤル』」(ともに講談社)、新刊『ERIKO的 おいしいパリ散歩』(朝日新聞出版)と多数。

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