京都ゆるり休日さんぽ

土用の丑の日に! 京都のうなぎと和食の店「碓屋」限定ランチ

土用の丑の日に! 京都のうなぎと和食の店「碓屋」限定ランチ

さばきたてのうなぎを炭火で丁寧に焼き上げる。皮はパリッと仕上げるのが関西風

2017年は夏に「土用(どよう)の丑(うし)の日」が2回あり、一の丑が7月25日、二の丑が8月6日です。「う」の付くものを食べると縁起が良いとされるこの日、夏の土用丑にうなぎを食べる風習は江戸時代にはじまり、今ではすっかり定着しました。この時期に出回るうなぎは「新仔(しんこ)うなぎ」と呼ばれ、養殖うなぎが稚魚から成魚になったばかりの初物(はつもの)です。旬をいち早く味わうことが大好きな京都人にとっては、食べない理由はありません。

とはいえ、うなぎといえば高級食材の代名詞。「ランチの相場価格から大きく外れず、気軽にうなぎをいただけたら」というニーズにぴたりとハマり、口コミで人気を集めているのが、うなぎと和食の店「碓屋(うすや)」です。

土用の丑の日に! 京都のうなぎと和食の店「碓屋」限定ランチ

三条商店街の一角にたたずむ。手染めのグリーンののれんが目印

大阪のうなぎ割烹(かっぽう)で15年修業した碓井大聖(うすい・だいせい)さんと、パートナーのちづるさんが切り盛りするこちらの店の名物は、「う飯重」。二段重ねのお重に、うなぎの混ぜご飯と、お煮しめ、揚げ物、だし巻きや酢の物などの季節のおかずが詰められた、20食限定のランチメニュー。ふたを開けた瞬間、爽やかな山椒(さんしょう)の香りと彩り豊かな献立に心が躍ります。

土用の丑の日に! 京都のうなぎと和食の店「碓屋」限定ランチ

「う飯重」(1500円~)。写真は上う飯重2,200円、特上3000円もある。すべて税込み

使用するうなぎは、最上級の品質に定評のある三河一色産。継ぎ足しでうまみを増していく自慢のタレをかけながら、じっくりと炭火で焼き上げます。蒸し焼きにして皮まで柔らかく仕上げる関東風と異なり、最後まで直火で皮はカリッと、身はふっくらと焼き上げるのが関西風。こまめに返すことでうなぎの水分を逃さず、ふんわりとした食感に仕上がるのだそう。うなぎの脂をたっぷり含んだタレが絡むご飯に、「カリッ・ふわっ」のダブル食感が心地よいうなぎ、ピリリと効いた山椒の風味が三位一体となって、口の中に広がります。

土用の丑の日に! 京都のうなぎと和食の店「碓屋」限定ランチ

継ぎ足しで作るタレは、日々うなぎの脂が落ちてうまみを増していく

名割烹のお弁当さながらの季節の献立は、一品一品素材の味を引き出し、多彩な味わいと食感を詰め込んだもの。繊細で小気味よい歯触りのおひたしや、上品なだしの風味がじゅわっと広がるだし巻きや含め煮、食べ応えのある鴨(かも)ロースや魚の揚げ物など、一品ごとに変化と奥行きのある味わいで楽しませてくれます。うなぎだけではなく、野菜もしっかりとりたいという、うれしい組み合わせ。食べ終わるころには、コース料理をいただいたような満足感にひたれます。

土用の丑の日に! 京都のうなぎと和食の店「碓屋」限定ランチ

本棚には新聞から文庫本、絵本まで。商店街という場所柄、お年寄りや子ども連れも多い

碓屋のある三条商店街は、京都では古くから地元の人々に親しまれている商店街。昔ながらの店と新しくできたカフェや雑貨店などが同居し、歩いていると次々と寄り道したくなるような魅力にあふれています。土用の丑の日、うなぎを筆頭に「う」の付く食べ物を探して、この夏を乗り切るエネルギーを充電してみてください。(撮影/津久井珠美 文/大橋知沙)

土用の丑の日に! 京都のうなぎと和食の店「碓屋」限定ランチ

「気軽にうなぎを味わってもらいたい」という思いから、店内の雰囲気はカジュアルで居心地がよい

【碓屋(うすや)】
075-823-0033
京都市中京区三条通大宮西入る上瓦町58
11:30~15:00 (L.O 14:00)18:00~22:00(L.O 21:00)
地下鉄東西線二条駅・二条城前駅から徒歩10分
水曜定休
http://usuya.net

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PROFILE

大橋知沙

編集者・ライター。東京でインテリア・ライフスタイル系の編集者を経て、2010年京都に移住。京都のガイドブックやWEB、ライフスタイル誌などを中心に取材・執筆を手がける。本WEBの連載「京都ゆるり休日さんぽ」をまとめた著書に『京都のいいとこ。』(朝日新聞出版)。編集・執筆に参加した本に『京都手みやげと贈り物カタログ』(朝日新聞出版)、『活版印刷の本』(グラフィック社)、『LETTERS』(手紙社)など。自身も築約80年の古い家で、職人や作家のつくるモノとの暮らしを実践中。

フォトグラファー

津久井 珠美(つくい・たまみ)

1976年京都府生まれ。立命館大学(西洋史学科)卒業後、1年間映写技師として働き、写真を本格的に始める。2000〜2002年、写真家・平間至氏に師事。京都に戻り、雑誌、書籍、広告、家族写真など、多岐にわたり撮影に携わる。
http://irodori-p.tumblr.com/

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