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「伝統の森」と日本の石徹白を結ぶ絹の道、ちょっとディープなカンボジア旅(5)

「伝統の森」と日本の石徹白を結ぶ絹の道、ちょっとディープなカンボジア旅(5)

カンボジアのシェムリアップでは、「伝統の森」を訪ねていた。そこは、昨年(2017年)亡くなったテキスタイル・デザイナーの森本喜久男がつくった村。カンボジア人と一緒に、消えつつあった伝統の絹織物を復興させるためだった。場所はシェムリアップから見るとアンコール・ワットの先。最後は未舗装になる道を進んだ。多くの日本人も訪れている。カンボジア人に伝わった森本の発想が、岐阜県の石徹白(いとしろ)の村おこしにもつながっていた。カンボジアから帰国し、雪深い石徹白に向かった。

《ちょっとディープなカンボジア旅。下の「ギャラリー」に沿ってクリックを》

※取材期間:2017年11月13日、12月14日
※価格等はすべて取材時のものです。

短編動画


【動画】「伝統の森」の村に入っていく動画です。木々に囲まれた道を進むと高床式の家。そこから布を織る女性たちの声が聞こえてきます。

長編動画


【動画】カンボジアとは違う日本の雪景色。岐阜県の石徹白への道を車から撮影しました。「伝統の森」とこの雪の世界がつながってる……そんな思いに浸りながら眺めてください。

今回の旅のデータ

森本喜久男は京都で友禅染の仕事をしていた。やがて拠点をタイに移す。そして、手織り物プロジェクトを通してカンボジアの伝統的な絹織物に出会う。彼は自分の私財をもとにカンボジアで伝統の絹織物を復興させるべく「伝統の森」という村をつくりあげていった。彼の評価を高めたのは、2004年に受賞したロレックス賞だろうか。カンボジアの織物の文化を復活させたことが評価された。その後、数々の賞を受けている。「伝統の森」にかかわっていたのが、いま、石徹白に暮らす平野馨生里(かおり)さんだった。その縁で森本も石徹白に5回もやってきている。

PROFILE

下川裕治

1954年生まれ。「12万円で世界を歩く」(朝日新聞社)でデビュー。おもにアジア、沖縄をフィールドに著書多数。近著に「一両列車のゆるり旅」(双葉社)、「週末ちょっとディープなベトナム旅」(朝日新聞出版)、「ディープすぎるシルクロード中央アジアの旅」(中経の文庫)など。最新刊は、「12万円で世界を歩くリターンズ 【タイ・北極圏・長江・サハリン編】」 (朝日文庫)。

阿部稔哉(あべ・としや)

1965年岩手県生まれ。「週刊朝日」嘱託カメラマンを経てフリーランス。旅、人物、料理、など雑誌、新聞、広告等で幅広く活動中。最近は自らの頭皮で育毛剤を臨床試験中。

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