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西安からトルファンへ、玄奘三蔵が歩いたシルクロードの旅(1)

玄奘三蔵のルートを旅することにした。玄奘三蔵は唐の時代の高僧。「唯識(ゆいしき)」といわれる大乗仏教の思想を求めてインドへの長い旅に出た。出発地は、当時(629年)、長安と呼ばれていた西安。そこからシルクロードを西に向かい、天山山脈を越えて現在のキルギス、ウズベキスタンという中央アジアに進んでいく。アフガニスタンを経て、インドの仏教の中心地だったブッダガヤ近郊のナーランダーに到着するまで4年近くかかっている。玄奘三蔵の旅をベースに書かれた物語が「西遊記」である。当時とは国も国境も違う。はたして辿(たど)ることができるのか。スタートの街、西安に着いた。

《玄奘三蔵が歩いたシルクロードの旅。「ギャラリー」に沿ってクリックを》

※取材期間:2017年12月19日~12月22日
※価格等はすべて取材時のものです。

短編動画

【動画】西安駅の待合室。中国の列車に乗る前の気分、伝わってくるでしょうか。

長編動画

【動画】冬ざれた黄土高原を列車から。武威手前から1時間の車窓風景です。

今回の旅のデータ

玄奘三蔵がインドへの旅をはじめたのは1389年前。その旅は、『大唐西域記』や『慈恩寺三蔵法師伝』などに残されている。それらの日本語訳をもとに、玄奘三蔵の旅を辿(たど)っていくことになる。詳細な道筋がわかるわけではないが、玄奘三蔵が立ち寄ったという記録や遺跡をつないでいく旅だ。西安からトルファンまでは、当時の政治状況もあり、彼の旅の中で最も過酷だったといわれる。当時の唐は国外に出ることを禁じていた。密出国でもあったのだ。

PROFILE

下川裕治

1954年生まれ。「12万円で世界を歩く」(朝日新聞社)でデビュー。おもにアジア、沖縄をフィールドに著書多数。近著に「一両列車のゆるり旅」(双葉社)、「週末ちょっとディープなベトナム旅」(朝日新聞出版)、「ディープすぎるシルクロード中央アジアの旅」(中経の文庫)など。最新刊は、「12万円で世界を歩くリターンズ 【赤道・ヒマラヤ・アメリカ・バングラデシュ編】」 (朝日文庫)。

中田浩資(なかた・ひろし)
1975年、徳島県徳島市生まれ。フォトグラファー。大学休学中の1997年に渡中。1999年までの北京滞在中、通信社にて報道写真に携わる。帰国後、会社員を経て2004年よりフリー。旅写真を中心に雑誌、書籍等で活動中。https://nakata-photo.jp/

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