ちょっと冒険ひとり旅

入域許可証が必要、インドの異世界「シッキム」の旅01

何回目かのひとり旅、異文化体験にもオロオロしなくなってきたら、ちょっとだけ冒険をしてみたい。といっても、道なき道を進むような山奥や孤島、極地などの本格的な秘境への冒険はまた別の話。飛行機やバスを乗り継いで比較的簡単に行ける、旅しがいのあるスポットをご紹介していこう。

シッキムはインドにあってひと味違うスポット

ヒマラヤ山脈にシッキムという王国があったのをご存じだろうか。1975年にインドに併合され「シッキム州」になるまで、300年以上存続した小さなちいさなチベット仏教国だ。現在はインドのひとつの州だが、周囲をぐるりと囲むネパール、ブータンの影響も色濃く受け、街並みや人、言葉、食などすべてが“イメージするインド”とはひと味違う。

外国人は入域許可証(ただし簡単に取れる)が必要、というちょっとだけのハードルの高さも、なんだか面白そうではないか。

入域許可証が必要、インドの異世界「シッキム」の旅01

入域許可証が必要、インドの異世界「シッキム」の旅01

斜面に沿って広がるシッキムの州都、ガントク。チベット風の服装をした人も多い

シッキムへの道

旅のスタート地点は、デリーやコルカタなどインド各地から国内線が飛ぶバグドグラ空港。空港でプリペイドタクシーを頼み、20分ほど走ってシリグリという街を目指す。

入域許可証が必要、インドの異世界「シッキム」の旅01

バグドグラ空港からシリグリのバスターミナルまで約15キロ。空港でプリペイドタクシーを頼んだら700円ほどだった。慣れた様子でスーツケースを運ぶドライバー

シリグリを要に、2本の街道がVサインのように北に延びている。V字の左の道を進むと紅茶の里ダージリン、右の道を進むとシッキムだ。いったんシリグリに立ち寄るのは、入域許可証を取得するため。バスターミナル内のシッキム観光局に行き、申請書に記入してパスポートを提出すると、暇そうな係員がご飯を食べながら許可証を発行してくれた。所要時間はおよそ10分。思った以上に簡単である。

入域許可証が必要、インドの異世界「シッキム」の旅01

入域許可証。外国人が行ける範囲や期間も明記してある

ここからの移動は、バスや乗り合い四輪駆動車、タクシーとなる。どの街でも、バスターミナルに行くとこの3種類の乗り物が待ち受けていて、旅人はどれかを選ぶことになる。

いちばん安いのはバスだが、恐ろしいほど揺れ、人でぎゅうぎゅうの有り様。そもそも本数が半日に1本と少ない。

滞在中は、人が集まっていてすぐ出発しそうなら乗り合いジープ、でなければタクシーというチョイスになることが多かった。タクシーは半日走っても20ドルから30ドル程度と、デリーあたりの相場から比べてもぐぐっと安いのだ。

入域許可証が必要、インドの異世界「シッキム」の旅01

西ベンガルの北端の街カリンポンのバスターミナルはこんな雰囲気。混沌(こんとん)として見えるが、行きたい場所をそのへんにいる人に言うと、該当する方面のバスや乗り合い四輪駆動車がいる場所を教えてくれる

ここからは道中の風景を写真でご紹介しよう。次回は、シッキムの見どころについて。

入域許可証が必要、インドの異世界「シッキム」の旅01

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実は、当日にシッキムに行くのは難しそうだったので、途中、カリンポンに1泊。宿ではかわいい犬が出迎えてくれた

入域許可証が必要、インドの異世界「シッキム」の旅01

カリンポンに限らず、ヒマラヤ周辺では水不足が深刻。家ごとにこんなパイプで山から水を引いている


延々と山道を抜けて北上する

入域許可証が必要、インドの異世界「シッキム」の旅01

ここがシッキム州の入り口。外国人が通過できる州境は限られている

PROFILE

山田静

女子旅を元気にしたいと1999年に結成した「ひとり旅活性化委員会」主宰。旅の編集者・ライターとして、『旅の賢人たちがつくったヨーロッパ旅行最強ナビ』(辰巳出版)、『決定版女ひとり旅読本』『女子バンコク』(双葉社)など企画編集多数。最新刊『旅の賢人たちがつくった 女子ひとり海外旅行最強ナビ』(辰巳出版)。2016年6月中旬、京都に開業した小さな旅館「京町家 楽遊 」の運営も担当。

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見どころは? インドの異世界「シッキム」の旅02

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