原田龍二の温泉番長

温泉番長・原田龍二と坂本龍馬ゆかりの霧島へ

先日公開された『温泉番長・原田龍二の温泉お悩み相談』(Case.1はこちらCase.2はこちらCase.3はこちら)。実は、原田さんと『&TRAVEL』読者のお三方が楽しんだのは、霧島温泉のお湯だけではありませんでした。

実は、霧島はあの坂本龍馬が新婚旅行で訪れたといわれる場所で見どころがたくさん。そんな霧島の“よかとこ”をご紹介します。

荘厳な霧島神宮 ご神木には烏帽子をかぶった神官が……?

温泉番長・原田龍二と坂本龍馬ゆかりの霧島へ

日本の建国神話の主人公であるニニギノミコトを祀っている霧島神宮の創建は6世紀ごろですが、霧島山の噴火で幾度も焼失しては建て直され、現在の社殿は1715年に建立されたもの。

温泉番長・原田龍二と坂本龍馬ゆかりの霧島へ

大鳥居、二の鳥居、三の鳥居をくぐると、目の前に朱塗りの本殿が現れます。本殿前の石段をよくよく気をつけて見てみると角度がついていて、石段に対して平行に立とうとすると、自然と体が右斜め前を向くように設計されています。これは、神様の正面に立たないようにとの配慮からなのだそうです。

霧島神宮の歴史は古いですが、10年ほど前からにわかに人気の撮影スポットになったのが、境内にある樹齢800年のご神木。木の枝にあるコブが、烏帽子をかぶって手を合わせている神官のように見えるのだそうです。ある角度からしかその形には見えないので、訪問した際はご神木の周りをぐるりと回って探してみてください。

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霧島神宮

http://www.kirishimajingu.or.jp

坂本龍馬もおおいに感激したという大きな滝

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駐車場から10分ほど遊歩道を下っていくと、滝つぼまで近づくことができます。高さは36m、幅は22mあり、滝口から岩壁に当たることなくほぼ垂直に水が流れ落ちていく様は、まさに壮観。「実際にやったらダメですけど、ここで滝行したら身も心も清められそうですよね。自然のエネルギーを感じます」(原田さん)。
坂本龍馬もこの滝を見て感激したそうで、『滝は50間(約90m)も落ちて、この世の外かと思われ候ほどのめずらしき所なり』と姉への手紙に書き残しています。ただ、実際には滝の高さは36m。龍馬は話を盛るクセがあったのかもしれませんが、確かに迫力があり大きく感じられました。

犬飼滝
http://www.city-kirishima.jp/kirikan/kanko/shizen/taki.html

黒、黒、黒! 黒酢のタレで食べる黒豚、黒毛和牛でおなかいっぱい

観光客だけでなく、地元の方にも人気の焼肉店『焼肉厨房わきもと』で、黒豚、黒毛和牛の焼肉や、黒豚をひつまぶし風にアレンジしたメニューを堪能しました。

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黒酢の特製タレで食べる焼肉は、「初めての味!」「すごくおいしい!」と大好評。ほどよい酸味が食欲を刺激する上に、タレが肉のうまみとうまく絡みます。さらに後味もさっぱりしているので、気がついたら皆さん結構な量を食べていました。

最後は、甘党の原田さんにならって読者の皆さんも全員同じデザートを注文。黒糖ソフトクリームに西郷隆盛をかたどった鹿児島銘菓・西郷せんべいをトッピングした『黒西郷ソフト』はボリューム満点。読者のみなさんは「おなかがはちきれそう……」とスプーンですくう速度も減速気味でしたが、原田さんは誰よりも早く食べ終えていました。

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焼肉厨房わきもと
https://kirishima-wakimoto.jimdo.com

焼酎作りに欠かせない種麹を扱う老舗で学ぶ

鹿児島には有名な焼酎がたくさんありますが、おいしい焼酎を作るために絶対に欠かせないのが、麹(こうじ)! 『バレル・バレープラハ&GEN』は九州唯一の種麹屋で、全国の焼酎の8割がここの麹で作られています。
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そもそもなぜ8割ものシェアを占めるようになったかというと、初代の河内源一郎さんが1923年に発見した『河内菌白麹』が、焼酎作りにおいて革命的だったから。黄麹や黒麹よりも安定しておいしい焼酎が作れると評判を呼び、各地に広がっていきました。

そういった歴史や、麹に関する研究の成果については工場見学で余すところなく学べるので、ぜひ行ってみてください。最近では、「河内菌には整腸作用もあるんじゃないか」「麹にはストレスを軽減する効果もありそうだ」と、麹を使った新商品の開発にも力を入れていて、施設内で販売している塩麹シュークリームや茶麹のサプリメントも人気だそうです。

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バレル・バレープラハ&GEN

http://praha-gen.com

霧島の推しはお茶! 水出しは、茶葉の魅力を最大限に引き出す

黄色い菜の花が風に揺れている山道を車で走っていると、ひょっこり現れるのが、“きり”しまのよかも“ん”を集めた特産品のセレクトショップ『きりん商店』。この日は土曜日で、お客さんがひっきりなしに訪れるため、駐車場はすぐにいっぱいになっていました。

「霧島で一番のおすすめはお茶」と、店主。茶葉10g(お好みで5gでも)をガラス容器に入れ、氷をザラーッと適当に加えて、水を1/3くらい注いだら、待つこと3分。美しく澄んだ黄緑色のお茶には雑味がなく、まろやかな味わいで、読者の皆さんも「これは今まで飲んできたお茶とは全く別の飲みものです!」と、ほっこり至福の表情を浮かべていました。

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こちらでは、お茶と相性抜群のあんぱん(粒あんや抹茶あん、クルミとクリームチーズ入りあんなど、いろいろあります)も販売されていて、店内の火鉢でさっと焼けば、皮がパリッと香ばしくなってさらにおいしさアップ! あんこ好きの原田さんも、お昼ごはんを食べたばかりだというのに一番人気の抹茶あんぱんをおいしそうにほお張っていました。

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茶葉とあんぱん以外にも、目移りするほどいろんな種類の商品が並んでいるので、お土産を買うにはもってこいのお店です。

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きりん商店
https://ja-jp.facebook.com/kirinsyouten/

鹿児島最古の木造駅舎で、ノスタルジックな気分に浸る

温泉番長・原田龍二と坂本龍馬ゆかりの霧島へ1903年開業の嘉例川駅は鹿児島県内で最も古い木造の駅舎で、1日に運行している列車もそう多くはない無人駅にもかかわらず、土日になると駅の見学にくる人たちでにぎわいます。

建物のそこかしこから築110年余りの歴史が感じられますが、改札に使われている角材も駅を訪れた人たちの手でなでられたためにすっかり丸くなっていて、目で見るだけでなく、実際に手で触れることでも時の流れを感じることができます。

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嘉例川駅
https://www.city-kirishima.jp/kirikan/shisetsu/kanko-leisure/019.html

 

薩摩錫器は、見た目も機能面も優れた鹿児島の伝統工芸品

薩摩錫(すず)器は約300年の歴史がある鹿児島の伝統工芸品で、控えめながら上品な輝きを放つ繊細な細工に、思わず目を奪われます。

温泉番長・原田龍二と坂本龍馬ゆかりの霧島へ

また、熱伝導率が高いがゆえに冷えた飲み物は冷たいまま、ゆっくり味わえます。銀と違って時の経過と共に黒ずんでいく心配がないのも、錫ならではの魅力です。

『岩切美巧堂』では、錫皿の制作体験ができるというので、原田さんたちも挑戦しました。まず、平たく丸い錫の板の裏側に名前や日付を打刻。その後、裏返しのまま丸い木型に錫の板を押しつけて、槌で板の外側をたたき、皿のヘリ部分を作っていきます。錫はやわらかいので、少しずつたたいては回転させ、徐々に曲げていくのがコツです。

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1時間足らずで完成した錫皿の使い道を聞かれた原田さんは、「温泉に入るときにここ(股間)を隠すのに使おうかな〜」とつぶやいていましたが、お店の方によれば、一般的にはしょうゆ皿やアクセサリー入れなどに使う人が多いそうです。自分で作るとより一層、錫器に愛着がわきますよね。

岩切美巧堂
http://www.satsumasuzuki.co.jp

鹿児島県民はみんな大好き 郷土料理“鳥刺し”

鹿児島県民が愛してやまない“鳥刺し”は、鶏肉を皮付きのまま表面をあぶって、薄くそぎ切りにしたもの。ほぼ刺身のようなビジュアルなのですが、魚の刺身とは食感も味わいも全くの別物で、黒さつま鶏のモモ肉は弾力と強いうまみがあり、ムネ肉はほんのり甘くてやわらか。モモとムネ、交互にいつまででも食べていられるおいしさでした。

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霧島市は鹿児島湾に面しているため桜島がよく見えるのですが、こちらのお店ではその桜島の溶岩プレートを使って鶏肉を焼くことができます。塩とタレ、2種類のお肉を豪快に一気に焼く原田さんに、読者の皆さんも旺盛な食欲で応えていました。

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鶏料理専門店 みやま本舗
http://miyamahonpo.com/miyama/

(写真=山田秀隆)

PROFILE

渡部麻衣子

&TRAVELでは2018年4月から「原田龍二の温泉番長」を連載。

温泉番長・原田龍二の温泉お悩み相談  Case.3「キャリア編」

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