楽園ビーチ探訪

香港のビーチは御利益付き? 市街地観光に疲れたら

本連載「楽園ビーチ探訪」は、リゾートやカルチャー、エコなどを切り口に、国内外の海にフォーカスした読み物や情報を発信するビーチライターの古関千恵子さんが訪れた、世界各地の美しいビーチや、海のある街や島を紹介いたします。

今回は香港のビーチ。全然イメージできません。いったいどんなところなんでしょう?

(文・写真:古関千恵子)

香港島南海岸にあるビーチ

街歩きが楽しい香港にも、のんびりできるビーチがあります。中でも行きやすさ、ビーチの美しさで人気が高いのが、香港島南海岸のレパルスベイ(浅水湾)です。

中環(セントラル)地区から赤柱(スタンレー)地区へ行くバスに乗って約30分。海へと続く斜面に建物がびっしり並ぶ、にぎやかなビーチに到着します。

香港のビーチは御利益付き? 市街地観光に疲れたら

三日月形のビーチ、レパルスベイ。香港に昔からあるビーチです

香港のビーチは御利益付き? 市街地観光に疲れたら

地元のトライアスロンチームが練習をしていました

香港市街地の観光に疲れたら海辺へ

レパルスベイは縁起が良いといわれる土地のため、財界人や有名人が別荘を構え、海沿いの暮らしを求める在住外国人にも人気があります。レストランやショップが入ったモールもあります。香港市街地の観光に疲れたら、ビーチでリラックスしに、足を延ばしてみてはいかがでしょう。

香港のビーチは御利益付き? 市街地観光に疲れたら

ビーチ沿いにはカフェやショッピングモールが

香港のビーチは御利益付き? 市街地観光に疲れたら

早朝のレパルスベイは地元の人々の憩いの場

山と海を龍が行き来する? レパルスベイの名物建築

浜辺へ降りて、背後を振り返ると、真ん中に穴がぽっかりと開いた白い流線形の建物にまず気付くでしょう。

香港のビーチは御利益付き? 市街地観光に疲れたら

風水に基づいてデザインされたザ・レパルスベイ。建物の真ん中に開口部がある

香港には風水をベースにした建物や装飾を見かけますが、こちらの建物「ザ・レパルスベイ(影湾園)」もそのひとつ。背後の山から海に龍脈と呼ばれる気の流れを通すため、ビルの真ん中に穴をうがってしまったのだとか。大胆な発想です。

あらゆる祈願ができる! 極彩色の神様たちが異彩を放つ「天后廟」

さらにレパルスベイの東端には、見るからにパワーが宿っていそうな天后廟(ティンハウミュウ)が海に突き出て異彩を放っています。

香港のビーチは御利益付き? 市街地観光に疲れたら

レパルスベイの東端にある天后廟。ご利益を求めて、人々が集まっています

天后廟とは、海や漁の守り神を祭る寺院。香港にはいくつかの天后廟がありますが、中でも御利益が最強と聞きやってきたのがこちら。入り口付近に、観音像と天后像が海を見守るようにそびえ、その足元にもいくつかの像が並んでいます。触ると金運がアップするという正財神像があり、バスでやってきた団体観光客に囲まれて、たっぷりとさすられています。

香港のビーチは御利益付き? 市街地観光に疲れたら

団体観光客に囲まれているため姿は見えないが、観音像の足元には正財神像が

さらに進んだ先には、海に突き出たあらゆる神様がまつられているエリアがあります。ただし、ご利益目当てに急いではいけません。脇にささやかな橋があり、これが実は長寿にまつわるもの。天国の時間にして3日間、人間の寿命においては3年間も長生きできるそう。渡らない手はありません。が、帰り道もこの橋を渡ってしまうと、ご利益の年月もご破算になってしまうそうなので、ご注意を。

この神様の集合エリアの中で一番人気はおそらく、月下老人という縁結びの神様とされる像とその脇にある姻縁石。この石に触れると、千里離れていても縁があれば結ばれるとされており、ご利益を求める人々の手で磨き上げられています。神様の像と姻縁石は縁を結ぶ赤いヒモでぐるぐる巻きにされ、カップルの記念撮影で渋滞状態です。

香港のビーチは御利益付き? 市街地観光に疲れたら

こちらが縁結びの神様とされる月下老人像。待ち受け画面にしているのですが、ご縁はないようで……

月下老人像のうしろには、口をぽっかり開いた黄色いシャチホコの像があります。こちらは投げたコインが口の中に入ったら、ラッキーとされています。後ろ向きで投げて自分の運を試す人々もいました。

この天后廟が建てられたのは1970年代のこと。少しずつ神様の像が増えていき、今では結婚・子宝・金運・長寿・商売繁盛など、様々な祈願をすることができます。1度のお参りで様々なご利益を授かることができるのだろうか、という思いが頭をよぎりながらも、しっかりちゃっかりお願いしてきました。帰りは長寿の橋を渡らないことも、忘れずに。

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PROFILE

古関千恵子

ビーチライター。リゾートやカルチャー、エコなどを切り口に、国内外の海にフォーカスした読み物や情報を発信する。ダイビング雑誌の編集者を経てフリーとなり、“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”を繰りかえすこと四半世紀以上。『世界のビーチ BEST100』(ダイヤモンド・ビッグ社)の企画・執筆、『奇跡のリゾート 星のや 竹富島』(河出書房新社)の共著のほか、ファッション誌(『Safari』『ELLE Japon』など)やウェブサイトに寄稿。ブログも配信中。

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