街中に散りばめられたアートと「世界で一番幸せな動物」に出合う 西オーストラリア・パースとその周辺を巡る旅PR

優美な街並みやアート、豊かな自然の中でのアクティビティー、見たことのない動物や植物との出合い。そのどれもが味わえるオーストラリア西部の魅力を全3回にわたって紹介します。今回の舞台は中心都市パースとその近郊。読めばあなたも一緒に街を散策している気分に。(第2回目はこちら

(文=浮田泰幸 写真=片岡弘道)

高層ビル群とクラシックな街並みが共存する街、パース

スワン川の滔々(とうとう)とした流れと岸辺のモダンなデザインの高層ビル群。そして、ビルの間を埋めるように昔ながらのれんが造りの建物が並び、滑らかな川面を行くボートが個性的なオブジェが設置されたなハーバーへと吸い込まれていく。のんびりと漂っていたペリカンが渋々ボートに航路をゆずるのが見えた。

パースの街並みを一望できるキングス・パークからの景色だ。パースの魅力は「新旧の混じり合い」にある。

オーストラリア国土の3分の1の面積を占める西オーストラリア州。その州都であるパースは人口約200万人、オーストラリア第4の都市だ。

スワン川がインド洋に注ぐ河口を10kmほどさかのぼった河岸の地にイギリス人が街を築いたのは1829年。今も市内には19世紀の建物が残され、それが超近代的なビルと対照を成して、街並みに彩りを与えている。

今年1月、惜しまれつつこの世を去った日本のトラベルライターの草分け、兼高かおるさん。生涯に150超える国々を旅した彼女が「世界で最も住みたい街」として選んだのがオーストラリアのパースだった。

キングスパークは、パースっ子たちの憩いの場。広々とした芝生の上で、噴水のほとりで、遊歩道で、ゆったりとした時間を過ごす。園内の一隅に立つレストラン「フレイザーズ」は正統派の料理と眺望の良さで知られ、地元の人たちも憧れの場所。

キングスパーク (Kings Park)
https://www.bgpa.wa.gov.au/kings-park
住所:Fraser Avenue,WA 6005

フレイザーズ (Fraser’s Restaurant)
https://www.frasersrestaurant.com.au/
住所:60 Fraser Avenue, Kings Park West Perth, WA 6005

 

アート作品や現代建築が立ち並ぶウォーターフロント

パースのウォーターフロント地区から歩いてみよう。ここ近年の再開発でパースの新たな顔に変貌(へんぼう)したエリアだ。

2016年にオープンした憩いの場「エリザベス・キー」にある「スパンダ」、「ファースト・コンタクト」などアート作品を鑑賞しながら歩こう。

また「ベル・タワー」や「デジタル・タワー」など、街の新たなランドマークとなっている建築に出会えるのも楽しい。

エリザベス・キー(Elizabeth Quay)
https://www.mra.wa.gov.au/projects-and-places/elizabeth-quay
住所:The Esplanade, Perth WA 6000

ベル・タワー (The Bell Tower)
http://www.thebelltower.com.au/
住所: Barrack Square Riverside Drive, Perth WA 6000

 

ダウンタウンの壁に彩りを添えるグラフィティー

一方で、ダウンタウンのキング・ストリートから一本入った小道、ウルフ・レーンはグラフィティー(壁画)で埋め尽くされ、あたかも屋外ポップアート美術館のよう。

市街の中心部はこぢんまりとしていて、見どころの多くは歩いて回れる範囲内にあるが、歩き疲れたら「CATバス」に乗るといい。なんとこの公営バスの乗車料は無料。ボディーにスタイリッシュな猫の絵が描かれた「CATバス」は市内の要所を網羅しているので、ツーリストにはとても便利だ。

バラエティー豊かなパースの「食」

食のシーンにおいてもこの街のキーワードは「新旧の混じり合い」である。キングス・パークの一角に建つ老舗レストラン「フレイザーズ」が“クラシック”の代表なら、ホテル「コモ・ザ・トレジャリー」のメインダイニング「ワイルドフラワー」はモダン・オーストラリア料理の粋と言える。

パースは、日本食、中華、韓国料理、ベトナム料理などの店も多く、総じてレベルが高い。

また、コーヒー&カフェ・カルチャーも最先端の域にある。パースっ子のコーヒー好きは有名でロンドン・コート近くの地面には「1852年、ヘンリー・ソウがこの地でコロニー初のコーヒー焙煎(ばいせん)を行った」と記されたプレートが埋められている。

コモ・ザ・トレジャリー(COMO The Treasury)
http://www.comohotels.com/thetreasury/treasury-como-perth
住所:1 Cathedral Avenue, Perth, WA6000 Australia

パースで暮らす日本人に聞く

「コモ・ザ・トレジャリー」でパティシエとして働く日本人・椎名里圭さん(パース在住5年目)にパース暮らしについて聞いてみた。

「まずは何と言っても青い空が魅力です。そしてここの冬でも温暖な気候が私は大好き」と語る。また椎名さんいわくパースの魅力はビーチにもあるらしい。

「きれいなビーチがたくさんあって、渋滞なしに20〜30分で行けます。しかも、どこに行っても人が少なくて、半ば独占状態です」。

「郊外にもぜひ訪ねてほしいところがたくさんある」と椎名さん。パースから日帰りで行ける距離にあるお勧めディスティネーションをいくつか紹介しよう。

フリーマントルの海辺のテラスでクラフトビールやフィッシュ&チップスを

フリーマントルはパース駅から電車で30分ほどで行ける海辺の街。古きよき時代の雰囲気がより色濃く残り、ビジネスよりもアートとカルチャーのにおいが満ちている。

カフェやレストランのひしめく通称「カプチーノ通り」の老舗カフェ「ジーノ」でコーヒーを飲んだら街を散策しよう。飲食店にはオーガニックやヴィーガンを売りにした店が多い。色とりどりのボートが並ぶ漁港まで歩いたら、「シセレロス・フリーマントル」のテラス席で名物のフィッシュ&チップスに舌鼓を打とう。

さらに少し歩けば、クラフトビール工場兼レストラン「リトル・クリーチャーズ・ブルワリー」がある。ここのピリリと辛いマッセル(ムール貝)とペールエールのペアリングは先述のフィッシュ&チップスと甲乙つけ難い。これはもう両方とも行くしかない。

シセレロス・フリーマントル (Cicerello’s)
https://www.cicerellos.com.au
住所:Fisherman’s Wharf ,44 Mews Road, Fremantle 6160

リトル・クリーチャーズ・ブルワリー(Little Creatures Brewery)
https://littlecreatures.com.au/
住所:40 Mews Rd, Fremantle WA 6160

ロットネスト島で出合う「世界で一番幸せな動物」クオッカ

フリーマントル沖19kmの海上に浮かぶのがA級自然保護指定国立公園のロットネスト島。フリーマントルのノースポートからならフェリーで約30分で行ける。ここでは一般車の乗り入れが禁じられているなど、貴重な動植物と生態系が守られている。イルカやアシカ、ウミガメ、マンタなどが見られることでも知られ、シュノーケリングなどのマリンスポーツに好適だ。島内の移動はレンタルバイクや周遊バス、ツアーバスでも行えるが、全長46kmのトレイルコースを歩いて回る人も多い。

近年この島の存在を世界的に有名にしたのが有袋類クオッカ。体長30cmほどで全身モフモフの愛くるしい生き物だ。この島には約1万頭が生息している。ちなみに島外で野生のクオッカが見られるのは西オーストラリア州南部の一部のみだ。

正面からローアングルで撮影すると、クオッカの口角が上がって笑っているように見えるため、「世界で一番幸せな動物」と呼ばれている。天敵がいないことから、クオッカは人を恐れず、一緒にセルフィーを撮るのも簡単だが、野生動物であることに違いはない。触ったり、餌を与えたりすることは禁じられている。

ロットネスト島 (Rottnest Island)
http://www.rottnestisland.com/
住所: Rottnest Island, WA 6161

西オーストラリア最古のワイン産地スワン・バレー

パースから南へ車で30分ほど走ると、スワン川沿いに開けたスワン・バレーがある。西オーストラリア州で最古のワイン産地として知られ、ワイナリーの数は40軒。ツーリストが立ち寄れるセラードア(ワインの試飲と販売を行う場所、多くはワイナリーに併設されている)もたくさんある。押さえておきたいブドウ品種は白のシュナン・ブランと赤のシラーズだ。

「おいしい店はワイナリーにある」というオーストラリアの美食の法則はここでも当てはまる。ブドウ畑を眺めながら、地元の食材を使った料理と地ワインのペアリングを堪能するのはワイン好きにとって忘れ得ぬ時間となるだろう。

ワイナリーの他にも、コーヒーショップ、チョコレートショップ、ハチミツ屋、クラフトビール醸造所などがあり、フーディーにとっては充実の体験になること、間違いなしだ。

マンドゥーン・エステート (Mandoon Estate)
https://mandoonestate.com.au/
住所: 10 Harris Road, Caversham WA 6055

シテラ・ワイナリー&カフェ (Sittella Winery and Café)
http://www.sittella.com.au/
住所: 100 Barrett Street, Herne Hill WA 6056

パースに戻って最高の夕日を

市内の南、車で20分ほど走ったところにあるコテスロー・ビーチへはインド洋の美しい夕日を眺めに行きたい。浜辺の芝生で寄り添うカップルも完璧な絵柄の一部になっている。

もう一つ、本当はあまり教えたくない市内の夕景スポットが、「QTホテル」屋上の「ルーフトップ・アットQT」。オリジナル・カクテルのグラスの向こうに夕日が沈む様はまさしくフォトジェニック。

QTホテル(QT Perth)
https://www.qthotelsandresorts.com/perth/
住所:133 Murray St, Perth WA 6000

パース直行便、就航が決定

日本からパースに行くには、オーストラリア国内で乗り換え、またはアジア各国の経由便を利用する。また今年9月1日からはANA(全日本空輸)の成田-オーストラリア・パース線の新規就航が決定し選択肢が増える。今まで以上にアクセスが良くなったオーストラリア西部、ぜひ出かけてみてはいかがだろう。

街中に散りばめられたアートと「世界で一番幸せな動物」に出合う 西オーストラリア・パースとその周辺を巡る旅

◆オーストラリア政府観光局 公式サイトはこちら

◆西オーストラリア州政府観光局プロモーションサイト「のんびり~ばぶる!パース」はこちら

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